雪下出麦 | ゆきわりてむぎのびる | 七十二候 | 歳時記

雪下出麦 ゆきわりてむぎのびる 麦の新芽 歳時記
スポンサーリンク
雪の麦畑 雪下出麦 ゆきわりてむぎのびる

年も明け2023年最初の七十二候は1日より「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」です。
雪の下で秋撒きの麦が芽を出すころです。

スポンサーリンク

雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)

2023年は1月1日から七十二候の「雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)」となります。
麦は別名「越年草」とも呼ばれています。
七十二候でも雪下出麦(ゆきわたりてむぎのびる)の対をなす候として「麦秋至(むぎのとききたる)」という候もあります。

洋の東西を問わず、コメとトウモロコシに並ぶ世界三大穀物の一つで、その中でも最も多く栽培されている穀物です。
麦は、小麦・大麦・ライ麦・燕麦の総称で、いずれも中央アジアを中心とした乾燥気候の土地を原産地とするイネ科草本です。
日本では主に大麦(二条大麦、六条大麦、はだか麦)と小麦が栽培されています。
寒さにも強く、辺り一面が雪に覆われていても、その下ではひっそりと芽吹き、暖かい春をじっと待っています。

雪下出麦 ゆきわりてむぎのびる 麦の新芽

この時期、雪の下で秘かに芽吹く麦の新芽は、雑草と見分けがつかないような外観で目立ちません。
そのひたすらに春を待つ麦の姿に、地道な努力、粘り強さや忍耐が連想され、人生や人の成長と重ね合せてみる方も多いようです。

早春の麦畑の風物詩と言えば「麦踏み」が思い浮かびます。
麦の籾撒き時期は春撒きと秋撒きがありますが、この麦踏みを行うのは秋撒きの麦です。
これは日本独特の風習で霜柱が浮き上がらせた土壌を抑え、茎を太くし根の張りを良くするために行うのですが、さらに麦の伸びすぎを抑え穂の出方を均一にする効果もあります。

麦にとってはストレス極まりない行為ですが、そのストレスが麦の成長を支える大事な作業です。

この秋撒きの麦は10月から11月ごろに籾を撒かれ、そして6月ごろたわわに穂をつけ、畑一面黄金色に染めて収穫されます。
この時期の麦畑はまるで秋のコメの水田のように見えることから「麦秋」と表現されます。

結詞

今年も拙いブログにお付き合いいただきましてありがとうございました。
この記事を持ちまして2022年は「ブログ納め」とさせていただきます。

小寒 しょうかん

2023年も変異株の「オミクロン株」の亜種の出現など新型コロナウィルス禍が未だスッキリしない年末年始を送ることになりますが、皆さんも新型コロナウィルスはもちろんのこと、インフルエンザや風邪に十分ご注意いただき希望をもって良き新年をお迎えください。

芹乃栄 せりすなわちさかう

新年は4日から「ブログ始め」といたします。2023年も本年に変わりないご愛読をお願い申し上げます。
暦は二十四節気は「小寒(しょうかん)」七十二候は「芹乃栄(せりすなわちさかう)」と改まります。

コメント

タイトルとURLをコピーしました