金剛寺はJR唐津線の岩屋駅からほど近くの田園地帯にあり、上松浦の要であった獅子ヶ城の守り本尊として伝えられていた別名を厄除け千躰大師と称する尊像を城主鶴田氏衰退後、明治30年3月縁あって大師堂を建立し安置されたのが始めと伝わっています。
『概略』
鎮西高野山 金剛寺
創建
明治30年(1897年)
宗派
真言宗醍醐派
ご本尊
弘法大師坐像
別名・厄除け千躰大師
ご宝号
南無大師遍照金剛
弘法大師空海について
弘法大師空海は、832年3月21日「56億7千万年後、弥勒菩薩がこの世に出られるまで、生きとし生きるものすべてを見守る」という誓願のもと、ご入定(にゅうじょう)しました。
真言密教を中国から伝えられただけではなく人々のために尽くされたそうです。
たとえば、「干ばつにあえぐ人々に対する雨乞いの修法」や「仏様のお導きによる井戸の発見」「国中に疫病が流行した際の修法や医療対策」「満濃池の修築(建築、土木)」さらには「日本初の庶民の学校『綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)』の開設」などど多岐にわたり、特に、民衆の視点に立った社会活動を行ったそうです。
このため、民衆を救う弘法大師伝説が全国各地に生まれ、四国遍路に見られる根強い大師信仰が育まれました。
そして今も高野山奥の院(和歌山県)におられ、世の中の平和と人々の幸福を願っておられるそうです。
住所・連絡先
佐賀県唐津市相知町長部田718 TEL 0955-62-2147
(地図)
アクセス
JR唐津線「岩屋」駅より徒歩約10分
国道203号線 牧瀬インターより約10分
境内に駐車場あり
ご詠歌
ありがたや 高野の山の 岩かげに 大師はいまだ おわしますなる
厄除け千躰大師(第百五番 金剛寺)
金剛寺は、JR唐津線の岩屋駅から徒歩10分の周囲はのんびりとした田園地帯にあります。
山門をくぐり回りこむようにして進むと大きなソテツの木を前に抱えた本堂があります。
本堂の向かいには、小さなお堂や多くの石仏が並んで安置されています。
ご本尊は、獅子ヶ城に代々守り本尊として伝えられていた尊像で、別名を厄除け千躰大師と称しています。
明治30年3月、この地に大師堂を建立し安置したのが寺の始まりだそうです。
そんな篤い大師信仰が息づくお寺です。
南無大師遍照金剛
ご本尊の厄除け千躰大師の名の由来は、一切衆生の願いの数だけ、その尊いおすがたを千にも万にも千々に分かち、 人々の災厄をしりぞけ、衆生を救わんとのお誓いによるものだそうです。
次回は九州八十八ヶ所百八霊場第百六番札所「二上山 眞光院」をお伝えしてまいります。
願わくは
この功徳をもってあまねく一切に及およぼし
われらと衆生と皆共に仏道を成ぜんことを 合掌
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