九州八十八ヶ所百八霊場 第四十二番札所 えびの八幡山 弘泉寺

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九州八十八ヶ所百八霊場
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霧島山麓を臨む八幡山の頂上に大正12年(1923年)高野山恵光院近藤本玄師の表敬開山を機に玄融和尚により飯野布教所として興りました。大正15年(1926年)に現在地へと移転し、昭和24年(1949年)宗教法人となり、高野山真言宗弘泉寺と改称し現在に到ります。
また本尊の大日如来さまは牛の上に座すという非常に珍しいお姿でお祀りされております。
開基・玄融和尚より法灯が脈々と受け継がれ、先祖供養・水子供養など各種追善供養、開運厄除・交通安全など所願成就加持祈祷の寺です。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

えびの八幡山 弘泉寺
(御朱印)

創建

大正12年(1923年)玄融和尚

高野山真言宗

ご本尊

金剛界大日如来坐像

ご真言

おん あびら うんけん ばさら だどばん

大日如来について

大日如来は、真言密教において一切諸仏諸尊の根本仏として帰依し観想されている本尊です。

大日とは「大いなる日輪」という意味で、密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します
そしてすべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。
諸尊は大日如来の徳をそれぞれが分担し、衆生救済にあてられているその働きも大日如来の徳の顕現であると説かれています。

大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの捉え方があります。
金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。
そして胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。
この智慧と慈悲が揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がっています。

さらには、未・申年生まれ守り本尊でもあります。

住所・連絡先

宮崎県えびの市大字原田957-1 TEL 0984-33-0546
(地図)

アクセス

JR吉都線えびの駅から宮崎交通バス五日市下車、徒歩5分
九州自動車道えびのインターから国道221号線を東へ、寺標を八幡山に沿って右折
境内に駐車場あり

ご詠歌

ありがたや 眺むる景色は 極楽ぞ 賽の河原に 花を手向けん

四季折々の花の寺(第四十二番 弘泉寺)

弘泉寺は、かつて性空上人や栄西禅師たちが修行していた山並みを含む八幡山に抱かれるように建っています。

大正12年(1923)真言宗の布教所として創建されました。
その後昭和24年(1949年)に八幡山弘泉寺と改称し今日に至っています。

広々とした駐車場には、ゆるキャラのようなお地蔵さんが点在し愛くるしい笑顔で迎えてくれています。
そして八幡山を背に両脇にタヌキとカエルを従えた不動尊があり、居るだけで心が和み楽しくなってしまします。

本堂は向かって左手で鉄筋コンクリートの入母屋造です。
その内陣の中央にご本尊の金剛界大日如来が安置されていますが、この尊像も実にユニークで何故か牛に乗っているのです。
この地の周辺は、かつて放牧場で牧神をお祀りしていたといわれていますが、牛馬の安全を祈るため大日如来を牛に乗せたのか、丑年の守り本尊が大日如来ということに関係があるのか定かではありませんが、とても珍しいお像です。

さてこの弘泉寺で大変印象に残っているのは境内のそこかしこにある花々です。
えびね蘭、鈴蘭、つつじ、さつきなど多くの草花が植えられていて、ご詠歌そのものの光景が広がっていました。

南無大師遍照金剛

布教所として興こしたお寺だけあって、現在でもホームページはもちろんのこと、TwitterやインスタなどのSNSを駆使して、情報発信に努められています。

九州八十八ヶ所百八霊場第四十三番札所 護国山 法城院

次回は九州八十八ヶ所百八霊場第四十三番札所「護国山 法城院」をお伝えします。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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