九州八十八ヶ所百八霊場 第三十五番札所 遍照山 行真寺

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九州八十八ヶ所百八霊場
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大正十三年に行真和上によって開山されました。現在の本堂は平成10年に完成。先代住職順教和上の設計をもとに現住職が建立。宝塔をイメージした八角形をしています。南東方位を正面とし、朝日が本尊に当るようになっています。一階は空手道部の練習場として使用。二階が本堂となっています。行真寺は尾鈴山脈を背景に日向灘を望む高台に在り、朝夕6時の梵鐘の響きに、朝は日向灘の陽光に鳳凰の舞いを顕現し、夕は何事もなかったかのように地球を愛しく包み憩いと安らぎの世界へと誘います。

思想、宗教、国境を越え宇宙真理に生きる。全ての命は皆一つ、霊性(本性=神性の愛、仏の慈悲)を開発したい。自らの生命の要求に応えたい。等々。今この瞬間に胸のときめきを覚える方は行真寺の門をたたいてみて下さい。
九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

遍照山 行真寺
(御朱印)

別称

白水(しらみず)大師
白水(しらみず)道場

創建

大正13年(1924年) 行真 和上

宗派

高野山真言宗

ご本尊

金剛界大日如来座像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

おん あびら うんけん ばざら だとばん

大日如来について

大日如来は、真言密教において一切諸仏諸尊の根本仏として帰依し観想されている本尊です。

大日とは「大いなる日輪」という意味で、密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。
そしてすべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。
諸尊は大日如来の徳をそれぞれが分担し、衆生救済にあてられているその働きも大日如来の徳の顕現であると説かれています。

大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの捉え方があります。
金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。
そして胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。
この智慧と慈悲が揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がっています。

さらには、未・申年生まれ守り本尊でもあります。

住所・連絡先

宮崎県児湯郡都農町大字川北11830 TEL 0983-25-3154
(地図)

アクセス

JR日豊本線日向市駅から宮崎交通バス宮崎行、岩下下車、徒歩15分
国道10号線を南下、ガソリンスタンド横の寺標を右折し、さらに寺標を左折して門前に至る
境内に駐車場あり

ご詠歌

子を思う 親の心を 悟りなば いかに勤めん 恩に報いて

別名「白水道場」(第三十五番 行真寺)

日向よりさらに南下し、神武天皇が船出したといわれる美々津海岸を眼下に望む高台に行真寺はあります。
大正13年、白水滝で修行をしていた行真和上が不動明王に霊示を受けて建立したのがこの寺の始まりとのこと。

現在では「白水大師」として近在の信仰を集めるとともに「白水道場」として多くの人々が仏道修行に励んでいるそうです。
山門からは樹々におおわれた参道を歩き、一段ずつに経文が納められているという石段を登りつめたところが本堂です。

この本堂、鉄筋コンクリート2階建てで、その二階部分は宝塔を模した八角形となっています。
毎朝の勤行の際は、東向きの内陣に朝日が差し込む設計になっていて、ご本尊の「大日如来」が、朝日に照らされ金色に輝く様は正に「荘厳」の一言です。

本堂左手は弥勒園と呼ばれる供養の場となっていて、弥勒菩薩を中心に弘法大師、地蔵菩薩、十一面観音などの石仏が奉安されています。
弥勒園の奥は、開山の行真和上の墓所となっています。

さらに左手には白水霊園があり、その一番高いところに黎明地蔵が浄らかな世界へと私たちを導いてくれるような眼差しで見つめていてくれます。

さて本堂の右手は修行の場となっていて、開山の行真和上の石仏や観音堂、子育地蔵を祀る池などを経て四国八十八ヶ所の石仏が並ぶ参道を進むと本堂からは約200メートルで奥の院、白水滝です。
また参道途中には第二世順教和上が感得したものと言われる頭上に十一面を配した不思議なお姿の不動明王の石仏もあります。

この白水滝こそ行真寺発祥の聖地で、開山、行真和上が最初に安置した不動明王の石仏などが配されています。

仏道の荘厳な空気と穏やかな空気が合わせて流れてくる素晴らしいお参りでした。

南無大師遍照金剛

現在でも滝行は年中受け付けているそうです。
初心者の方でも住職および副住より作法は丁寧にご説明があります。

次回は第三十六番札所「観弘(かんこう)山 貫川(かんせん)寺」をお伝えしていきます。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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