九州八十八ヶ所百八霊場 第三十四番札所 宝珠山 中野寺

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九州八十八ヶ所百八霊場 第三十四番札所 宝珠山 中野寺 九州八十八ヶ所百八霊場
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はまぐり碁石の里あたりから赤岩川に沿って右岸をさかのぼり寺標を左へ、急な坂を上った所に中野寺はあります。山門を入り境内には不動明王・地蔵菩薩・慈母観音などたくさんの仏様をお参りいただけます。御本尊は阿弥陀如来です。春にはたくさんの桜が参拝者をお迎えしてくれます。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

宝珠山 中野寺
(御朱印)

創建

元亀3年(1572年) 光福寺住職 無縛

宗派

真言宗醍醐派

ご本尊

阿弥陀如来立像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

おん あみりた ていぜい から うん

阿弥陀如来について

阿弥陀如来は、無限の寿命を持つことから無量寿如来または無量光如来と漢訳されています。『無量寿経』には 「諸仏の中に於いて光明最尊第一にして、この光にあう者をして一切の苦から免れしめる」 と無量の光明の徳と無限の慈悲が説かれています。
限りない光(智慧)と限りない命を持って人々を救い続けるとされており、西方極楽浄土の教主です。
四十八願(しじゅうはちがん)という誓いを立て、その中には「南無阿弥陀仏」と唱えたあらゆる人々を必ず極楽浄土へ導くとあり、広く民衆から信仰されました。
ちなみに他力本願も四十八願の誓いから来ており、本来は阿弥陀様にすがって極楽に行こうという意味です。
仏像では、阿弥陀三尊として聖観音と勢至菩薩と並ぶ姿が多いです。
さらに二十五菩薩を従え、雲に乗って往生者を迎えにやってくるともいわれ、その来迎の様子をあらわす場合もあります。

真言密教で表される阿弥陀如来は、衆生の宗教的素質がどのようなものかを妙(たえ)に観察し、 真理の教えを説いて疑惑を断じ、衆生にその本性が清らかで蓮華のようであることを知らしめる 大日如来の妙観察智の徳をつかさどる仏です。つまり大日如来の徳の一つを阿弥陀如来が受け持っているわけです。

住所・連絡先

宮崎県日向市平岩6624-2 TEL 0982-57-2368
(地図)

アクセス

JR日豊本線日向駅から宮崎交通バス宮崎行、給食センター前下車、徒歩15分
国道10号線を南下し、はまぐり碁石の里を過ぎて、右ななめ後に日向工業高校を目指す。給食センター前の川に沿って左折して、寺標を左へ
境内裏手に駐車場あり

ご詠歌

阿弥陀仏 えまいしずけき 中野寺に 慈悲の光を おろがみまいらせ

穏やかな空気の中で(第三十四番 中野寺)

第三十三番札所よりさらに南下し、日向市に入ると中野寺に着きます。
駐車場は境内裏手のため、お寺と墓地の間を抜けるようにして正面へと進みます。
広々とした門前からわずかばかりの石段を登り、切妻造四脚門の山門から境内に入ります。

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山門横には地蔵尊、恵比寿天、弘法大師の石仏たちが穏やかな表情で迎えてくれます。
とりわけ「恵比寿天」の石像には、『文化六年』(1809年)の銘があり、中野寺の歴史が偲ばれます。

境内に入ると木々は少なくとても明るく感じられます。
その正面に二基の石燈籠をしたがえた鉄筋コンクリート入母屋造の本堂が背後の緑に映えて建っています。

九州八十八ヶ所百八霊場 第三十四番札所 宝珠山 中野寺

中野寺は1572年の創建とのことですが、当初は天台宗のお寺だったそうですが、いつのころからか真言宗に改宗されています。

南無大師遍照金剛

真言宗醍醐派という修験道の要素を持つお寺ですが、境内は修験道の厳しさよりも穏やかな空気に充ちたお寺でした。

九州八十八ヶ所百八霊場 第三十五番札所 遍照山 行真寺

次回は第三十五番札所「遍照山 行真寺」をお伝えしていきます。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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