九州八十八ヶ所百八霊場 第七十三番札所 東嶽山 西光寺

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九州八十八ヶ所百八霊場第七十三番札所 東嶽山 西光寺 九州三十三観音霊場
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九州八十八ヶ所百八霊場第七十三番札所 東嶽山 西光寺

西光寺は1687年に松浦藩の祈祷寺として現在の地に建立されたお寺です。ご本尊・虚空蔵菩薩は、元は武雄市杉の岳にある行基菩薩が建立されたお寺にいらっしゃいましたが、約500年前に現西光寺の場所に虚空蔵菩薩が霊現されたことから移座されました。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より
http://www.kyushyu88.com/

『概略』

東嶽山 西光寺
(御朱印)

H3 創建

貞享4年(1687年)平戸藩主 松浦棟 開基・盛行法印 開山

宗派

真言宗智山派

ご本尊

虚空蔵菩薩坐像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

のうぼう あきゃしゃきゃらばや おん ありきゃ まりぼり そわか

虚空蔵菩薩について

虚空蔵菩薩は、大日如来の福智の二徳をつかさどっている仏といわれています。一般には「智恵を授かる仏さま」として人々より信仰をあつめています。
虚空蔵とは、虚空が広大ですべてのものを包み込み蔵しているように、無量無辺の福徳や智恵をそなえ、人々に常にこの二つの徳を与えて、諸々の願いを満たす大慈大悲の菩薩といわれています。
そして像容は、1つの顔に2本の腕を持つ、菩薩形の像で、右手に剣、左手に如意宝珠を持っているのが一般的です。これは、虚空(無限の宇宙)から恵みを生み出すという意味からです。
さらに五仏宝冠を戴いた坐像として表現されることが多いです。

真言宗の開祖・弘法大師は虚空蔵菩薩の真言を100万遍唱えるという虚空蔵求聞持法(こくうぞうぐもんじほう)を行ったそうです。
この修業は、無限の記憶力がつき、仏の智慧を体得することができるといわれています。

虚空蔵菩薩のご利益は、頭脳明晰、成績向上、記憶力増進、技芸向上、商売繁盛です。そして、丑(うし)・寅(とら)年生まれの人の守護本尊ともなっています。

関西を中心に「十三参り」という風習が残っていますが、十三参りは、数え年十三歳になった子供が虚空蔵菩薩様をご本尊とするお寺にお参りをするという風習で、知恵を授かるという願いが込められています。
京都では、陰暦3月13日(現在は新暦の4月13日)に、数えで13歳の少年・少女が知恵を授かるため、嵯峨法輪寺の虚空蔵様に参詣します。
もとは境内で売っている13品の菓子を買い、虚空蔵菩薩にお供えしたのち、家に持ち帰って家じゅうの者で食べていたそうです。
帰途は、嵐山の渡月橋を渡るときに振り返ると授かった知恵がなくなるという言い伝えが今でも残っています。

住所・連絡先

長崎県佐世保市上柚木町3213 TEL 0956-46-0011
(地図)

アクセス

JR佐世保線佐世保駅から柚木行、柚木下車徒歩15分
佐世保駅から国道204号線を松浦平戸方面に向かい、瀬戸越町交差点を右折して国道498号線を道なりに約10分
境内に駐車場あり

ご詠歌

はるばると 大師の み跡 たどり来て 今ここに聞く 錫杖の声

他の霊場札所

九州三十三観音霊場第二十八番

霊場ご本尊・本堂前
ご詠歌 はるばると 求道の旅の 道てらす 唐も大和も 西の光で
ご真言 おん あろりきゃ そわか
(御朱印)

地蔵堂での参拝を終えて右手のほうに上っていくと「観音堂」があります。

扉を開けさせていただき、健康長寿をお願いさせていただきました。

九州二十四地蔵尊霊場第十七番

こちらは「九州二十四地蔵尊霊場」のカテゴリーで先行公開していますので、ご参照ください。 

霊場ご本尊・本堂左前方の地蔵堂内、道守地蔵尊
ご詠歌 はえば立て 立てば歩めの 地蔵尊 仏の慈悲も 母の心も
ご真言 おん かかかび さんまえ そわか
(御朱印)

花の寺(第七十三番 西光寺)

西光寺に到着すると境内の向かい側の駐車場に鎮座する大きな不動明王様が目を引きます。
こちらのスペースは交通安全祈願の車のお払い所ともなっていました。

国道を挟んで反対側の白壁に囲まれた山門を入ると正面に入母屋造の本堂があります。

本来の山門、参道は本堂の左手にあり、その手前には「オオムラザクラ」という八重桜より花びらが多い樹齢250年以上でこの種の桜としては日本最古の珍しい桜の古木があり長崎県指定の天然記念物となっています。

そしてその山門の先の参道にはこれもまた佐世保市の天然記念物の五月の中ごろには1メートルにも及ぶ花房を下げるという「野田フジ」の藤棚が連なっています。

境内に話を戻すと境内にある石段を上ると九州三十三観音霊場第二十八番札所となっている観音堂や護摩祈願殿、弘法大師を祀った奥の院があります。

その石段下には地蔵堂があり、こちらもまた九州二十四地蔵尊霊場第十七番札所となっていて篤い信仰をあつめています。

境内を彩る四季折々の珍しい花々を愛でながらの参拝の方々の絶えないお寺であることがうかがえます。

南無大師遍照金剛

山内には長崎県天然記念樹「西光寺のオオムラザクラ」、佐世保市の指定文化財「野田フジ」、参道には「八十八ヶ所石仏群」があります。また、えびね、かのこゆりなど記念物などが現存します。
西光寺では子育て地蔵をおまつりしており、多くのお子様方の成長を見守っております。
また、「大難を小難に、小難を無難に。」西光寺大不動尊の霊前おいて交通安全お車祈願を随時いたしております。

次回は九州八十八ヶ所百八霊場第七十四番札所「岩問山 東漸寺」をお伝えします。

九州八十八ヶ所百八霊場 七十四番札所 岩問山 東漸寺

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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