九州八十八ヶ所百八霊場 第七十二番札所 櫨山 光輪院

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九州八十八ヶ所百八霊場第七十二番札所 櫨山 光輪院 九州八十八ヶ所百八霊場
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九州八十八ヶ所百八霊場第七十二番札所 櫨山 光輪院

明治33年(1900年)、有森清隆和尚がこの地にお堂を創建。明治45年(1912年)高野山の山内塔頭の一寺院の寺号を移し、光輪院としました。建っている丘には昔、櫨(はぜ)の木が立っていたことから「櫨山(はじやま)大師」と呼ばれています。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

櫨(ろ)山 光輪院
(御朱印)

別称

櫨(はじ)山大師

創建

明治33年(1900年) 有森清隆和尚(せいりゅうわじょう)開基

宗派

高野山真言宗

ご本尊

阿弥陀如来立像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

おん あみりた ていぜい から うん

阿弥陀如来について

阿弥陀如来は、無限の寿命を持つことから無量寿如来または無量光如来と漢訳されています。『無量寿経』には 「諸仏の中に於いて光明最尊第一にして、この光にあう者をして一切の苦から免れしめる」 と無量の光明の徳と無限の慈悲が説かれています
限りない光(智慧)と限りない命を持って人々を救い続けるとされており、西方極楽浄土の教主です。
四十八願(しじゅうはちがん)という誓いを立て、その中には「南無阿弥陀仏」と唱えたあらゆる人々を必ず極楽浄土へ導くとあり、広く民衆から信仰されました。
ちなみに他力本願も四十八願の誓いから来ており、本来は阿弥陀様にすがって極楽に行こうという意味です。
仏像では、阿弥陀三尊として聖観音と勢至菩薩と並ぶ姿が多いです。
さらに二十五菩薩を従え、雲に乗って往生者を迎えにやってくるともいわれ、その来迎の様子をあらわす場合もあります。

真言密教で表される阿弥陀如来は、衆生の宗教的素質がどのようなものかを妙(たえ)に観察し、 真理の教えを説いて疑惑を断じ、衆生にその本性が清らかで蓮華のようであることを知らしめる 大日如来の妙観察智の徳をつかさどる仏です。つまり大日如来の徳の一つを阿弥陀如来が受け持っているわけです。

住所・連絡先

長崎県佐世保市宮地町4-5 TEL 0956-22-4568
(地図)

アクセス

JR佐世保線佐世保駅から市営バスで島の瀬下車、徒歩3分
車の場合、71番浄漸寺方面から国道35号線を佐世保市内に入り、名切歩道橋を右折、最初の信号を右折する
境内手前に駐車場有

ご詠歌

いささかの 濁りにしまぬ 心持て 山の清水を 今汲みにけり

鎌倉時代の阿弥陀如来像(第七十二番 光輪院)

中央公園、裁判所そして市立図書館が並び佐世保市の文化ゾーンともいえる一角に光輪院は伽藍を構えています。

高台へと緩やかに上る道を登ると境内があります。

門を入り正面が霊安堂、その左隣は木造の入母屋造妻入の毘沙門堂、そしてさらに左手奥がギリシャ神殿を思わせるような四本の柱が立ち宝形造に相輪が建つ屋根の鉄筋コンクリート造の本堂が並び建っています。

九州八十八ヶ所百八霊場第七十二番札所 櫨山 光輪院

毘沙門堂は奈良の信貴山より勧請された毘沙門天が安置され、堂前には赤い木造燈籠が趣を添えています。

本堂には近年修理された金色に輝く阿弥陀如来立像がご本尊としてお祀りされていますが、鎌倉時代の作と推定される古仏だそうです。
上品下生(手がどの位置にあっても,人指し指と親指で輪を作り、右手を上げ、左手を下に垂らしていて、どちらも掌を見せています)の阿弥陀如来。鎌倉時代の作と推定される古仏で、近年に修理されて、金色に輝いている。

お参りを済ませ境内に戻ると、堂宇と反対側の塀にそって、墓石のような石の台座に坐して居並ぶ十三仏も印象深いものがありました。

南無大師遍照金剛

光輪院の諸尊で珍しいのは、本堂の裏側に祀られている魚籃(ぎょらん)観音立像であす。魚籃観音は、観音の三十三応化身の一つで、魚が入ったかごを手に持っています
彫刻は少なく、滋賀県岩戸寺、東京魚籃寺など、あまり見られるものではありません。九州では、平戸と生月島を結ぶ生月大橋の近く、生月大魚籃観音があります。

九州八十八ヶ所百八霊場第七十三番札所 東嶽山 西光寺

次回は九州八十八ヶ所百八霊場第七十三番札所「東嶽山 西光寺」をお伝えします。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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