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如意輪寺は、700株の石楠花(しゃくなげ)や1200株の躑躅(つつじ)、さらには牡丹や富士などの花々にあふれ、秋には紅葉と、四季折々の植物で「花の寺」としても名を馳せていて、参拝者のみならず、観光客の目も楽しませてくれます。
『概略』
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清影山 如意輪寺
(御朱印)
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別称
横隈観音・かえる寺
創建
729年 行基菩薩
宗派
真言宗御室派
ご本尊
如意輪観音立像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)
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ご真言
おん はんどめぃ(ま) しんだまに じんばら うん
おん ばらだはんどめい うん
如意輪観音について
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如意輪観音は六(あるいは七)観音の一つで、人々に金銀財宝を与え、その上それを得たのちに精神の幸福までもたらしてくれるという有難い観音様です。その持物は全ての願いを叶えると言われる「如意宝珠」と仏教そのもの象徴であり、煩悩を打ち砕く武器でもある「法輪」であり、そのお心を示しておられます。
多くの座像では、左ひざを立てて座り、これからどのように人々を救おうか考えている様子を表している思惟手(しゆいしゅ)と言われる手を頬に添えるお姿をよく見かけることが出来ます。
住所・連絡先
福岡県小郡市横隈1728 TEL 0942-75-5294
(地図)
アクセス
西鉄大牟田線三沢駅下車、徒歩15分
大分自動車道筑後小郡インターから北へ、千潟か四三島交差点を左折し宝満川を渡って寺標にしたがう
門前に駐車場あり
ご詠歌
救わんと誓いのごとく心得よ たえずに巡る法の輪(くる)ま寺
他の霊場札所
九州三十三観音霊場第五番
霊場ご本尊・本堂前
ご詠歌 救わんと誓いのごとく心得よ たえずに巡る法の輪(くる)ま寺
ご真言 おん あろりきゃ そわか
(御朱印)
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九州二十四地蔵尊霊場第十番
霊場ご本尊・本堂左前方の地蔵堂内、道守地蔵尊
ご詠歌 道守る 誓い新に隈もなく 慈悲の御光 照らし給いつ
ご真言 おん かかかび さんまえ そわか
(御朱印)
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別名「かえる寺」と呼ばれる三番札所・如意輪寺
まずは福岡県内から始めようと、この日は公共交通機関を使っての巡拝です。
西鉄大牟田線に乗って、一路「三沢」へ。
住宅街の中をちょっと迷い、地元の方に訪ねながらお寺を目指します。これもまた巡拝の楽しみかもしれません。
「あぁ、かえる寺ね」と・・・ガイド書にない言葉を聞いて、ちょっと期待が膨らみます。
ブラブラと20分ほど歩くと、趣ある山門が出迎えてくれます。
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山門をくぐり、石段を登りつめた所に諸堂が配置されています。
まずは、入母屋造のどっしりとした本堂にてご本尊の「如意輪観音」に参拝。
この如意輪観音は寺の創建とも関係があり、行基菩薩が一本のヒノキからこの尊像を刻み安置したのが寺の始まりと伝えられているそうです。
さらに、通常「如意輪観音」は左ひざを立てて座しているお姿が普通ですが、こちらの尊像は立像という非常に珍しいお姿をされておられます。そのため福岡県の文化財にも指定されています。
ただ通常は「秘仏」とされていて、12年に一度巳年の巳の月に御開帳されるそうです。ということでこの日はそのお姿をそっくり映した「お前立」のお姿を拝見させていただきました。
参拝後、ご住職に御納経をお願いすると、
「少々お時間をいただきますので、その間本堂右の庫裏に上がっていただいて、ご覧になっていてください。」とご案内いただきました。
室内に入ると、圧巻と思えるほど様々な「カエル」の民芸品等が所狭しと並んでいます。
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無事、御朱印をいただき境内の散策に向かうとにしました。
まずは、本堂前に立つ「ボケ封じ観音」。
老後を楽しく健康で暮らせるようにとお願いさせていただきました。
この観音様は、九州三十三観音霊場の第五番札所となっています。
続いて本堂左前方に宝形造の地蔵堂があり、九州二十四地蔵尊霊場第十番札所ともなっている「道守地蔵尊」がお祀りされています。このお地蔵様は地域の交通事故が増加したことから交通安全を願い、昭和42年に建立されたそうです。
そのお堂の前にはインドの石で作られた「如意宝珠」が小さなお堂に祀られています。
本堂横の石段を登ると、火難除けに霊験あらたかで、人生の坂道を勝ち進んでいける勝坂不動尊が祀られたお堂が、また大黒天、一願地蔵尊、水子地蔵尊、八十八ヶ所本尊や修行大師などの石像が境内に点在しています。
さらに、その境内にもいろんなカエルの石像が点在していて、なるほど「かえる寺」と言われているわけだと至極納得させていただきました。
「初心にカエル」
「若ガエル」
「さカエル」
「無事カエル」
「気持ちを新たにカエル」
「悪いことを良い方向にカエル」
「人生を豊かにカエル」
「ケロッと治って健康かえる」
等々、それぞれが様々なメッセージを発してくれています。
心満たされながら、ビギナーの遍路旅は続きます。
南無大師遍照金剛
実質的な巡拝のスタートに充実したお寺に出会えて、とても幸せな気分で満たされました。
お遍路ビギナーの当時でも「お気に入り」のお寺として心に強く印象に残りましたが、その後地蔵霊場、観音霊場と二度、三度とお伺いすることになりました。
道中は始まったばかりの頃のスナップを下にまとめましたのでご笑覧ください。
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次回は第四番札所「瑞光山 不動院」をお伝えしていきます。
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願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌
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