九州八十八ヶ所百八霊場 第七十番札所 龍門山 宝光院

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九州三十三観音霊場
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九州八十八ヶ所百八霊場第七十番番札所 龍門山 宝光院

宝光院は御本尊は十一面観世音(秘仏)で、参拝者の願いや苦しみを取り除いて頂いています。開山は修験者達がお参りされる人の願い事や、五穀豊穣を祈願したと言い伝えが有って、現在も引き継いで御本尊に祈念しているそうです。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

龍門山 宝光院
(御朱印)

創建

江戸時代初期 智乗和尚

宗派

真言宗大覚寺派

ご本尊

十一面観音立像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

おん まか きゃろにきゃ そわか

十一面観音菩薩について

密教の世界で言われる「六観音(あるいは七観音)」のうちの変化のひとつの観音菩薩様です。
十一面観音菩薩さまは、苦しんでいる人をすぐに見つけるために頭の上に11の顔を持ち、全方向を見守ってくれています。
様々な災難、病気治癒、財福授与、勝利を得るなどの10種類の現世利益があり、延命、地獄に落ちない、極楽浄土に行けるなどの四種果報のご利益があるとされていて、千手観音菩薩と並んで人気の高い観音様で、阿修羅(修羅)道に迷う人々を救ってくださいます
ちなみに頭上面のうち前3面を菩薩面、左3面を瞋怒面、右3面を狗牙上出面、後1面を大笑面が一般的には配されていて、それに頂上の仏面を合わせて11面です。
中には本体のお顔とあわせて11面となる場合もありますし、11面の配列が異なる場合もあります。
その面の中の「大笑面」ですが、悪行を大笑いして改心させ、善の道に向かわせるといわれています。

住所・連絡先

佐賀県西松浦郡有田町広瀬甲354 TEL 0955-46-4418
(地図)

アクセス

国道202号線蔵宿バス停下車 徒歩20分
松浦鉄道    西有田駅下車 徒歩15分
西九州自動車道 波佐見・有田ICより 車で10分
西九州自動車道 佐世保三川内ICより 車で5分
境内に駐車場あり

ご詠歌

ありがたや 黒髪山の花開き あじさい寺の 宝光院

他の霊場札所

九州三十三観音霊場 第二十七番札所

霊場ご本尊・境内 聖観音立像

ご詠歌

ありがたや 黒髪山の花開き あじさい寺の 宝光院(九州八十八所百八霊場と同じ)

ご真言

おん あろりきゃ そわか
(御朱印)

宝満山の大師像(第七十番 宝光院)

宝光院は縁起によれば、江戸時代初期当地に流行り病が蔓延し、またたびたび天災にも見舞われ悩まされていました。

その時鍋島藩主の祈祷僧だった智乗和尚が十一面観音に祈願するとたちまちに平穏になりました。和尚は黒髪山を下りこの地に建立したのが宝光院を建立したのが始まりと伝わります。

境内に入ると楠の下に立つ修行大師様が迎えてくれます。

右手に入母屋造で妻入の本堂と棟続きの大師堂があります。
まずは入母屋造の本堂でご本尊の十一面観音立像にお参りをさせていただき、後に霊場ご本尊の聖観音様にお参りしました。

九州八十八ヶ所百八霊場第七十番番札所 龍門山 宝光院

左手本堂に向かい合うように水子堂、正面奥には九州三十三観音霊場第二十七番札所並びにぼけ封じ三十三観音第三十一番札所の霊場本尊である青銅の観音像が立っています。

さて入母屋造平入の大師堂に安置されている大師像は昭和49年に宝満山の大日寺に安置されていたものが故あって安置場所を探していたそうです。
宝満山は大宰府の東にあって九州を代表する修験道の山で伝教大師最澄や弘法大師空海たちも登拝した霊場です。
その弘法大師像もおそらく明治の廃仏毀釈や修験道禁止令で混乱する中流出したものと思われますが、宝光院にお迎えして昭和51年から安置されたそうです。

ご詠歌にもあるように宝光院は紫陽花でも有名で、これからの季節、大輪の花が参拝者をむかえてくれることでしょう。

南無大師遍照金剛

本堂向かいの水子堂の規模は珍しく、それだけにいかに篤く信仰されているかを物語っています。

九州八十八ヶ所百八霊場第七十一番札所 医王山 浄漸寺 鎮西薬師

次回は九州八十八ヶ所百八霊場第七十一番札所「医王山 浄漸寺 鎮西薬師」をお伝えいます。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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