九州八十八ヶ所百八霊場第九十四番札所 金剛山 大日寺

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九州八十八ヶ所百八霊場
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九州八十八ヶ所百八霊場第九十四番札所 金剛山 大日寺

大日寺は檜枝淳心尼が久留米の長門石の地で、昭和60年に開山されたお寺です。 本尊を大日如来とし、不動明王、文殊菩薩、弘法大師、地蔵菩薩が本堂にお祀りされています。諸天善神に守られながら、変貌していくこの地に法灯を伝え続けています。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

金剛山 大日寺

創建

昭和60年(1985年)開山 檜枝淳心尼

宗派

真言宗御室派

ご本尊

大日如来坐像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)

ご真言

おん あびらうんけん ばさら だとばん

大日如来について

大日如来は、真言密教において一切諸仏諸尊の根本仏として帰依し観想されている本尊です。

大日とは「大いなる日輪」という意味で、密教では大日如来は宇宙の真理を現し、宇宙そのものを指します。
そしてすべての命あるものは大日如来から生まれたとされ、釈迦如来も含めて他の仏は大日如来の化身と考えられています。
諸尊は大日如来の徳をそれぞれが分担し、衆生救済にあてられているその働きも大日如来の徳の顕現であると説かれています。

大日如来には悟りを得る為に必要な智慧を象徴する金剛界大日如来と、無限の慈悲の広がりを象徴する胎蔵界大日如来という2つの捉え方があります。
金剛とはダイヤモンドのことを指し、智慧がとても堅く絶対に傷がつくことがないことを意味しています。
そして胎蔵とは母親の母胎のようにすべての森羅万象が大日如来の中に包み込まれている様を意味しています。
この智慧と慈悲が揃って大日如来を本尊とする密教の世界観が出来上がっています。

さらには、未・申年生まれ守り本尊でもあります。

住所・連絡先

福岡県久留米市長門石2-15-12 TEL 0942-38-1256
(地図)

アクセス

電車の場合

JR久留米駅より報国タクシーで約5分
西鉄久留米駅より西鉄タクシーで約20分

車の場合

鳥栖インターを34号線方面に下り、「村田町」交差点を左折、「千栗八幡宮前」交差点を左折、 「長門石町」交差点を左折、300mで右手に寺院あり、つきあたりが駐車場(寺院まで徒歩1分)
久留米インターを210号線方面に下り、「野々下」交差点を左折、「東櫛原町」交差点を右折、 「京町第二公園」交差点を右折、長門石橋を渡り、「長門石町」交差点を右折300m

バスの場合

西鉄久留米駅バスセンター6番乗り場にて西鉄バス神崎行き40番に乗車「長門石団地入口」にて下車 徒歩7分

ご詠歌

耳納より 光明輝く 大日寺 すがる願いは 救いたもうぞ

諸天善神の守護を受け(第九十四番 大日寺)

九州新幹線の全線開通ですっかり様変わりしたJR久留米駅より2キロ程の周囲を市営住宅や一般住宅に囲まれた一角に大日寺はあります。
大日寺の東方には高良大社、西方には千栗八幡宮があり、本尊の大日如来様は、東の高良退社・耳納連山からの 素晴らしい朝日を毎朝全身に頂かれ、その後方は素晴らしい沈む夕日の千栗八幡宮に守られているありがたい位置に座せられていることから、「この位置から動かれることはなく、どのような困難を強いられても、又、宅地化が 進み、寺の周りがどんなに住宅が密集しようとも、本堂をこの位置から動かすことはできない。」という 淳心尼の信念に基づき現在まで引き継がれているそうです。

一見すると日本旅館のような佇まいで、寺の看板がなければ見逃してしまいそうです。
建物の玄関先には大日如来の石造が鎮座されています。

第九十四番札所の表札を確認しつつ、お迎え地蔵に迎えられて玄関を入ると河童の姿の水神様や文殊菩薩・十一面観音観音が鎮座されていました。
その河童姿の水神様は、 悪い場所に水をかけるとその部分が良くなるそうです。

促されるまま二階へ上がると本堂となっていて、中央にご本尊の大日如来、左右の脇仏に薬師如来、不動明王、地蔵菩薩や弘法大師がお祀りされています。

昭和60年の開山と非常に新しいお寺ですが、ご住職の対応も非常にきめ細かく、まるで親戚の家に伺ったような居心地の良さを感じさせてくれるお寺でした。

南無大師遍照金剛

大祭は年2回で、1月10日の鏡開き法要では、一年間の開運と繁栄の為に、鏡開きの切り餅を頂くことを楽しみにお参りできるそうです。

九州八十八ヶ所百八霊場第九十五番札所 遍照山 明王寺

次回は九州八十八ヶ所百八霊場第九十五番札所「遍照山 明王寺」をお伝えしてまいります。

願わくは
この功徳をもってあまねく一切に及およぼし
われらと衆生と皆共に仏道を成ぜんことを 合掌

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