九州三十三観音霊場第九番札所 穴井山 蓮華院 仏生寺

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九州三十三観音霊場 第九番札所 穴井山 蓮華院 仏生寺 九州三十三観音霊場
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九州三十三観音霊場 第九番札所 穴井山 蓮華院 仏生寺

仏生寺は、大分県と福岡県の県境、日田市にある浄土宗のお寺です。元々は浄土宗の教会所として開かれ、以来150年余りを経て、今日に至っています。なお、近くにある「高塚地蔵尊」の受け持ち寺ともなっています。

『概略』

穴井山 蓮華院 仏生寺

創建

明治元年(1868年) 達譽 和尚 開山

宗派

浄土宗

ご本尊

阿弥陀如来

阿弥陀如来について

阿弥陀如来は、無限の寿命を持つことから無量寿如来または無量光如来と漢訳されています。『無量寿経』には 「諸仏の中に於いて光明最尊第一にして、この光にあう者をして一切の苦から免れしめる」 と無量の光明の徳と無限の慈悲が説かれています。
限りない光(智慧)と限りない命を持って人々を救い続けるとされており、西方極楽浄土の教主です。
四十八願(しじゅうはちがん)という誓いを立て、その中には「南無阿弥陀仏」と唱えたあらゆる人々を必ず極楽浄土へ導くとあり、広く民衆から信仰されました。
ちなみに他力本願も四十八願の誓いから来ており、本来は阿弥陀様にすがって極楽に行こうという意味です。
仏像では、阿弥陀三尊として聖観音と勢至菩薩と並ぶ姿が多いです。
さらに二十五菩薩を従え、雲に乗って往生者を迎えにやってくるともいわれ、その来迎の様子をあらわす場合もあります。

真言密教で表される阿弥陀如来は、衆生の宗教的素質がどのようなものかを妙(たえ)に観察し、 真理の教えを説いて疑惑を断じ、衆生にその本性が清らかで蓮華のようであることを知らしめる 大日如来の妙観察智の徳をつかさどる仏です。つまり大日如来の徳の一つを阿弥陀如来が受け 持っているわけです。
胎蔵曼荼羅では中台八葉院西方の無量寿如来と同体異名となります。

ご真言

のうまく さんまんだ ぼだなん さん さく そわか
おん あみりた ていぜい から うん

住所・連絡先

大分県日田市天瀬町馬原2122 TEL 0973-57-2284

アクセス

JR久大本線 豊後中川駅より徒歩10分
門前に駐車場有

ご詠歌

月影の いたらぬ里は なけれども 眺める人の 心にぞ住む

高塚地蔵尊の受け持ち寺・第九番札所 穴井山 蓮華院 仏生寺

仏生寺は、大分県と福岡県の県境、日田市にある浄土宗のお寺です。元々は浄土宗の教会所として開かれ、以来150年余りを経て、今日に至っています。なお、近くにある「高塚地蔵尊」の受け持ち寺ともなっています。

当時の日田代官岡田庄太夫がの苛酷な年貢を取り立てのため、領民は苦しめられていました。
馬原村の庄屋・穴井六右衛門が、その暴状を幕府に直訴しましたが、帰国した庄屋ら3人は岡田代官に捕らえられて殺されてしまったそうです。

仏生寺はその日田義民の穴井六右衛門の死を悼み、永くその霊を慰め、未来に亘ってその偉業を顕彰する村民の希により、大分市牧より阿弥陀如来像及び寺号を迎え、開山の達譽和尚が入山したことに始まります。

近くには天ヶ瀬温泉郷や今でも多くの参拝者で賑わっている神仏混淆の形式を残している「高塚愛宕地蔵尊」があります。
その高塚地蔵尊は行基が聖武天皇の命により、諸国行脚の途中、高塚の地に立ち寄り、一体の地蔵菩薩の木像を自ら刻し、安置したことに始まるそうです。

霊場ご本尊 聖(しょう)観世音菩薩について

別名、観音菩薩(かんのんぼさつ)とも呼ばれ、人々を常に観ていて救いの声(音)があれば瞬く間に救済する、という意味からこの名が付けられ日本でも多く信仰されました。
六観音の一つに数えられ、地獄道に迷う人々を救うとされています。
苦しんでいる者を救う時に千手観音や十一面観音などの六観音や三十三観音など、様々な姿に身を変えて救いの手を差し伸べます。
それら変化観音と区別するために変化観音に対して、変化しない観音をいい、また一番もとの観音(本来の姿の観音)という意味で、聖観音と呼ばれるようになりました。
単独で祀られることも多いのですが、阿弥陀如来の左脇侍として勢至菩薩と共に三尊で並ぶこともあります。
ちなみに般若心経は観音菩薩の功徳を説いたものです。

南無阿弥陀仏

近くの「高塚地蔵菩薩堂」は村内に一寺院しかなく、地蔵菩薩のお祀りと行基の供養のために、があり、仏生寺が受け持ち寺となっています。

九州三十三観音霊場 第十番札所 無量寿山 弘法寺

次回は、九州三十三観音霊場 第十番札所「無量寿山 弘法寺」をお伝えしていきます。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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