九州八十八ヶ所百八霊場 第二十一番札所 八面山 神護寺

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九州八十八ヶ所百八霊場
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神護寺境内は山岳寺院の雰囲気があり、二滝の心地よい音が響いております。また数多くの石仏が点在しておりますが、そのなかでも特に大きな石像は釈迦涅槃像です。長さが9メートルあり境内の石に直接彫られております。8月16日の夜には八面山祭りがおこなわれ、約二千本の燈明が境内と近くの平和公園に灯されます。
九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

八面山 神護寺
(御朱印)

創建

大宝元年(701年) 法蓮 仙人
      中興 篠原覚瑞 和尚

宗派

高野山真言宗

ご本尊

不動明王坐像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろ しやだ そわたや うんたらた かんまん

不動明王について

不動明王は、密教の教主、大日如来が衆生教化のため変身した明王の中では最高位の仏様です。
普段は柔和な大日如来が、優しさだけでは通用しない人々を救済するために、あえて怒りの形相をしています。
邪悪な相手には徹底的に厳しく、人が間違った道へ進もうとした時には、正しい道へと戻れるように諭してくれる存在です。
迷いの世界から煩悩を絶ちきり、仏の道を教えてくれる尊い存在なのです。

空海が日本にもたらした最初のお姿は両目を見開く恐ろしい形相で、おさげ髪のお姿でした。その後19世紀になると、「不動十九観」が定められ左目をやや閉じ、右目を開ける天地眼、上唇を下歯で噛み下唇を上歯で噛むといった特徴となりました。
そして倶利伽羅剣という宝剣と悪い心を縛り上げることにより、善き心を呼び起こさせるための羂索と呼ばれる網をもっておられます。
さらに背後には炎が立ち上げる火焔光背があります。

住所・連絡先

大分県中津市三光田口3572 TEL 0979-43-2553
(地図)

アクセス

JR日豊本線中津駅より大分交通バス平和公園前行、終点で下車するとすぐだが本数が少ない
駅からタクシーで20分
車の場合、国道10号線バイパスの寺標から八面山を目指す
バス停付近に駐車場あり

ご詠歌

神となり 仏となりて 諸人の よろずの願い満たす 神護寺

森閑とした山中の修験道(第二十一番 神護寺)

豊前は豊後と並んで、英彦山国東六郷満山の影響を受けて修験道が発展したところです。ここ八面山もその一つです。

八面山は英彦山の法蓮仙人によって開山された霊山で、かつては山麓の大日寺を中心に諸堂が点在していたと言われています。
神護寺は、その中で猪山八幡宮の別当として創建されました。

しかし、明治の廃仏毀釈で大日寺は廃寺となり、神護寺も廃寺は免れたものの大きく衰退したそうです。

復興の始まりは、弟の病気平癒のために佐賀本福寺に参籠していた覚瑞和尚に「八面山に不動ノ滝あり、籠りて修行せよ」との霊告があり、八面山にて修行しました。
そして霊験によって弟の病は平癒し、その後神護寺の諸堂を復興しました。

神護寺の本尊は、以前、聖観音でしたが、現在は覚瑞和尚が信仰していた石仏の不動尊となりました。
他にも諸尊が安置されていますが、中でも弁才天は宇佐七福神のひとつとなっています。

境内には谷川も流れていて、これが覚瑞和尚が修行した不動ノ滝。現在でも行をする人もあるそうです。
山懐に抱かれた広い境内には、数多くの石仏が点在していますが、中でも眼を引くのが、お滝場下手にある巨大な釈迦涅槃像です。
長さは九メートルほどあり、5年半の歳月をかけて境内の岩に直接彫られたものです。背後に釈迦の弟子たちも彫られていて大変珍しい涅槃像です。
神護寺初代住職だった篠原覚瑞師が発願し、拝む人々をして釈迦の遺徳を偲んでもらい、世界の平和に寄与することを願いつくられたものです。

さらに山手に登ると、円を描くように五大明王の石仏が立っています。サークル内に佇めば、おのずと仏のご利益がありそうな空気が漂っていました。
そして、その一角には香炉の炭を焼くための「平和の火炭窯」があります。

南無大師遍照金剛

広島・長崎の原爆によって亡くなられた方々の冥福を祈り、世界平和への願いを新たにしていくため「星のふるさと公園」内に「平和の塔」が建てられました。
塔の中に燃える“平和の火“は、焦土と化した広島から星野村出身の山本達雄さんが身内の形見として持ち帰り、やがて村が引き継いで、今日まで絶えることなく燃え続けています。
世界の恒久平和を願う星野村の人々の心のシンボルとなっています。

さて神護寺の周辺も現在では「平和公園」として整備されています。
そして星野村の火が分火され、神護寺の「香炉」でも保存されているそうです。

毎年8月16日にはその火で焼いた炭から採火した火で「火祭り柴燈護摩法会」が修法され、約2000本の燈明が境内及び平和公園に灯されます。

次回は第二十二番札所「八幡宇佐宮 大楽寺」をお伝えしていきます。

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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