九州四十九院薬師霊場 第四十六番札所 松巌山 青龍寺

スポンサーリンク
九州四十九院薬師霊場
スポンサーリンク

青龍寺は、寛永年間(1624〜44年)、僧豪瞬を開基とし、現在の佐賀県神埼市にある「日の隈山」麓に、佐嘉城の鬼門守護として佐賀藩初代藩主・鍋島勝茂公の御願により創建されました。

佐嘉城鬼門除け鎮城祈願所として栄えていましたが、明治維新の廃仏毀釈、廃藩置県により一時的に衰退の憂き目を見ます。この危機を救ったのが、「基養の聖」と尊敬されていた天野浄光和尚です。浄光和尚は現在の青龍寺がある基山に新しい梵閣を建立して、ご本尊に千手観世音菩薩を勧請しました。以来、「御座念仏」信仰の道場として、今日まで信徒の絶えることなく法灯を護持してきました。御座念仏とは、信の念仏に行を加えた祈りのことです。

九州四十九院薬師巡礼より

霊場本尊・薬師如来について

薬師如来は、正しくは薬師瑠璃光如来といいます。
日光菩薩、月光菩薩の脇士と十二神将が一体となって、仏の心「慈悲の心」を表しています。即ち、私たちの病気の苦しみを除いて、安楽を与えてくださる現世利益の「ほとけさま」です。
薬師如来が説法している時の手の相(印相)、右手は施無畏印で、わたしたちの色々と恐れおじける心を取り除き、安心させてくれるサインです。
痛いところへすぐ右手が飛びます。これが「手当て」です。手の指には仏の世界でいう仏の名があり、薬指が薬師如来です。施無畏印で薬指を少し前に出すことで薬師如来を象徴しています。

左手は与願印で、平安時代以後の薬師如来は薬壷を持っておられます。
くすりつぼは、人の寿命を延ばす意味をもつといいます。現代人は薬によって病気が治ると頼りがちでありますが、病気を治すのは、私たちの体内にある自然治癒力が最も肝心です。

医療や薬品は、その自然治癒力を高め、援助する役割を持つのであります。「病は気から」とも言います。この治すという「気力」をバックアップしてくれるのが、お薬師様です。
私たちが病気になったとき、その病気をおそれず、医薬の効果を高め、強く生きる力を与えてくださいます。その上に、「病気の善用」も諭していただけるのです。
お薬師信仰を深めることは、健康で、病気を苦にすることなく、安楽で、幸せな日暮らしが期待できるのです。

病の苦しみを救う、寿命を延ばす、そして貧困からの救済等々十二の大願を成就して如来となられた仏様です。
尊像は病気平癒や延命を願って作られたものが多いため、左手に万病に効く薬が入っている薬壺(やっこ)をお持ちになっておられます。
また薬師像は三尊像としてお祀りされることも多く、その際は脇侍に日光・月光菩薩の二尊が従われることが多く、さらに眷属として十二神将も従えることもあります。

薬師の十二大願

1.光明普照
 自らの光で三千世界を照らし、あまねく衆生を悟りに導く
2.随意成弁
 仏教七宝の一つである瑠璃の光を通じて仏性を目覚めさせる
3.施無尽物
 仏性を持つ者たちが悟りを得るために欲する、あらゆる物品を施す
4.安立大乗 
 世の外道を正し、衆生を仏道へと導く
5.具戒清浄
 戒律を破ってしまった者をも戒律を守れるよう援ける
6.諸根具足
 生まれつきの障碍・病気・身体的苦痛を癒やす
7.除病安楽 
 困窮や苦悩を除き払えるよう援ける
8.転女得仏
 成仏するために男性への転生を望む女性を援ける
9.安立正見
 一切の精神的苦痛や煩悩を浄化できるよう援ける
10.苦悩解脱
 重圧に苦しむ衆生が解き放たれるべく援ける
11.飽食安楽
 著しい餓えと渇きに晒された衆生の苦しみを取り除く
12.美衣満足
 困窮して寒さや虫刺されに悩まされる衆生に衣類を施す

ご真言

おん ころころせんだり まとうぎ そわか

『概略』

松巌山 青龍寺(通称:御願成就の寺)
(霊場御朱印)

創建

寛永年間(1624年~44年) 豪瞬阿闍梨 開基
鍋島藩主 鍋島勝茂 建立

宗派

天台宗

ご本尊

霊場御本尊 薬師如来坐像 お滝場

ご真言 

おん ころころ せんだり まとうぎ そわか

寺院御本尊 千手観音菩薩

ご真言 

おん ばざら だるま きりく

ご詠歌

基肄の郷
念佛もうす 法の声
弥陀のお慈悲ぞ 得けしご法蔵

住所・連絡先

佐賀県三養基郡基山町宮浦191 TEL 0942-92-2900
(地図)

アクセス

【電車・バスの場合】
JR鹿児島本線・基山駅より徒歩3分
【車の場合】
長崎大分線・長崎自動車道・烏栖ICより10分

駐車場あり(普通車10台可)

佐嘉(佐賀)城の鬼門守護

青龍寺は前述のとおり、佐嘉城(佐賀城の古名)鬼門守護として藩主勝茂公の御願により創建され、以来佐嘉城鬼門除け鎮城祈願所として、日々法華経読誦祈祷をもって佐嘉城平安と藩内安穏、領民豊楽を祈っています

明治維新の知行地上納に伴い一時衰退の憂き目をみました。
そこより再興させた天野浄光師にご本尊の千手観世音菩薩が勧請されたそうです。

丘陵がU字型の谷になった所に位置する境内は眺望にすぐれ、本堂、開山堂がありお滝場の周りには石工・初代国広石峯師によって作られた石仏が多数安置されています。その中でも薬師如来坐像は素晴らしいものです。

南無根本伝教大師福聚金剛

滝の瀬に祀られた薬師如来座像の霊験は篤く、薬壺から湧き出る霊水は「瑠璃光水」と称され九州各地から多くの信徒が訪れています。

次回は九州四十九院薬師霊場 第四十七番 柳板山 永勝寺をお伝えしてまいります。

願わくは
この功徳をもってあまねく一切に及およぼし
われらと衆生と
みなともに仏道を成ぜんことを 合掌

コメント