九州三十六不動尊霊場 第二十九番札所 林泉山 真光院

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九州三十六不動尊霊場
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真光院は佐賀平野の久保田新田の集落のほど中にあります。創建は定かではありませんが、天文年間に肥前に君臨した龍造寺隆信が開基し、ご本尊に秘仏の不動明王を安置して家運繁栄・武運長久・五穀成熟・地味肥濃を祈願する祈祷道場としました。

『概略』

林泉山 真光院
(御朱印)

創建

天正年間(1573年~1792年) 龍造寺隆信  開基
                  天台宗玄清部 開山

大正初期              第十九世 林泉和尚

宗派

天台宗

ご本尊

寺院・霊場ご本尊

不動明王立像(久保田不動尊)(秘仏)
(お御影)

ご真言

なあまく さあまんだあ ばあさら なん せんだん まあかろしゃな そわたや うんたらたかんまん

不動明王について

不動明王は、密教の教主、大日如来が衆生教化のため変身した明王の中では最高位の仏様です。
普段は柔和な大日如来が、優しさだけでは通用しない人々を救済するために、あえて怒りの形相をしています。
邪悪な相手には徹底的に厳しく、人が間違った道へ進もうとした時には、正しい道へと戻れるように諭してくれる存在です。
迷いの世界から煩悩を絶ちきり、仏の道を教えてくれる尊い存在なのです。

空海が日本にもたらした最初のお姿は両目を見開く恐ろしい形相で、おさげ髪のお姿でした。その後19世紀になると、「不動十九観」が定められ左目をやや閉じ、右目を開ける天地眼、上唇を下歯で噛み下唇を上歯で噛むといった特徴となりました。
そして倶利伽羅剣という宝剣と悪い心を縛り上げることにより、善き心を呼び起こさせるための羂索と呼ばれる網をもっておられます。
さらに背後には炎が立ち上げる火焔光背があります。

不動十九観とは

不動明王を心に浮かべる時、その見た目の特徴を表すもので、これを満たしたものを心に描くと理想的な不動明王の姿が描ける考えられます。

1.大日如来の化身であること。
2.真言中に「ア」・「ロ」・「カン」・「マン」の四字があること。
3.常に火生三昧に住していること。
4.童子の姿を現わし、その身容が卑しく肥満であること。
5.髪の毛の上に七沙髻があること。
6.左に一弁髪を垂らすこと。
7.額に水波のようなしわがあること。
8.左の目を閉じ右の目を開くこと。
9.下の歯で右上の唇を噛み、左下の唇の外へ出すこと。
10.口を固く閉じること。
11.右手に剣をとること。
12.左手に羂索を持つこと。
13.行者の残食を食べること。
14.大磐石の上に安座すること。
15.色が醜く、青黒であること。
16.奮迅して忿怒であること。
17.光背に迦楼羅炎かるらえんがあること。
18.倶力迦羅竜くりからりゅうが剣にまとわりついていること。
19.矜羯羅童子と制多迦童子の二童子が侍していること。

住所・連絡先

佐賀県佐賀市久保田町新田1095-1 TEL 0952-68-2707
(地図)

アクセス

【電車】
JR長崎本線久保田駅よりタクシー約7分
【車】
長崎自動車道・佐賀大和ICより約30分

駐車場あり 20台

ご詠歌

法の庭 よろずの罪を 焼きつくす
 不動の真光(ひかり) 世々にうつせし

霊験あらたな久保田不動

ご本尊の不動明王は秘仏で通常は宮殿の中に納められ、その像高は60cmで平素はその扉は閉じられていて開扉されることはないため、平素のお参りでは「お前立」を拝することになります。

ご住職によれば、「不動明王様は数ある仏様の中でも、とくに精神的な強さを戴けるため、精神力や集中力を高めるため、合格祈願や勝利祈願などで参詣されるが多い」そうです。
また「現在は大切にしまわれていますが、いずれは外に出ていただき、参拝の皆様にそのお姿を拝んでいただきたいと思っています」とも。

境内は、形よく刈り込まれた松や植え込みが清潔感があふれています。
ご本尊が奉安されている本堂の他に、観音堂があり十一面観世音菩薩様が安置されています。

南無根本伝教大師福聚金剛

真光院は檀家を一切持たずに、天台密教の祈祷を中心に迷える人々救っておられるため、今も心の拠り所として地域の篤い信仰を集めています。

次回は九州三十六不動尊霊場 第三十番札所「日輪山 延命院」をお伝えしていきます。

願がわくは
この功徳をもってあまねく一切に及およぼし
われらと衆生とみなともに仏道を成ぜんことを 合掌

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