6月6日 梅の日

今日は何の日

今日6月6日は「梅の日」です。

天文14年4月17日(室町時代)、京都・賀茂神社の例祭(現在の葵祭)で、時の後奈良天皇が祭神を祀り、神事がおこなわれた際に梅が献上されたという故事に由来するものです。
天文14年の4月17日は現在の暦では6月6日にあたります。
この時期は、梅が実り収穫が本格的に始まる時期にあたります。

当時大変貴重であった梅を献上し、五穀豊穣と人々の健康を祈願した故事に倣い、「梅の日」を広め、神事、記念行事等をおこなうことにより、日本の食文化の起源でもあり、古来より日本人の生活と文化に深く浸透し愛されてきた梅を再認識し、梅に感謝するとともに、受け継がれてきた伝統文化を継承し、「梅のある暮らし」を広げていくことを趣旨としています。

梅の日の由来

繰り返しになりますが、梅の日は天文14年4月17日、京都・賀茂神社の例祭で奈良天皇が祭神をまつる神事がおこなわれた際に、梅が献上されたという故事に由来するものだといわれています。
晴天が続き作物が育たず、田植えもできない状況に困り果てていた際、梅を奉納して祈ると、たちまち雷鳴とともに雨が降りはじめ五穀豊穣をもたらしたそうです。
そして、梅に感謝するとともに、贈り物として重宝したといわれるようになりました。
人々はその天恵の雨を「梅雨」と呼び、梅に感謝すると共に、災いや疫病を除き福を招く梅を「梅法師」と呼んで贈り物にするようになったと言われています。

梅仕事とは?

紀州で生産される南高梅は、「梅の日」あたりから収穫のピークを迎えます。
梅が収穫できるのは、ちょうど「梅雨」の季節にあたる6月頃です。この時期に梅仕事をしておくと、1年を通して自家製の梅干しや梅酒を楽しむことができるのです。
かつて梅仕事は、日本各地で見られる季節行事のひとつでした。毎年6月になるとスーパーに梅や保存容器が並びはじめ、梅雨が明ける7月になると梅干しをザルに広げて天日干しするという、昔ながらの光景を見たことのある方も多いのではないでしょうか。

梅しごとは「何を作りたいか」によって変わってきます
そして「何を作りたいか」によって適する梅の熟成度も違ってきます。

用途と梅の熟成度

青梅(5月下旬~6月中旬)

熟しておらず緑色の状態の梅。実が固くカリカリとしており、フレッシュでさわやかな香り、酸味が強いのが特徴です。
梅酒梅ジュース梅シロップ甘露煮など

完熟梅(6月中旬~下旬)

熟成し始めて少し黄色く色づいた状態の梅。皮が薄く、果肉がとてもやわらかい。すもものような甘酸っぱい味。
梅干し梅味噌梅ジャム梅シロップ(より芳醇な香りにしたいとき)など

超完熟梅(6月下旬~7月)

黄色く熟成し、樹から自然落下した状態の梅。とてもやわらかくフルーティーで甘い味。ただ日持ちは悪いので、火を通した加工品に向いています。
梅干し梅ジャムなど

ちなみに7月30日は、和歌山県日高郡みなべ町の東農園が2004年に制定した記念日「梅干しの日」です。
古来より長い歴史の中で「梅干しを食べると難が去る」と言い伝えられてきました。
このことから、7(なん)が30(さる)の語呂合わせだそうです。
この記事は、7月30日の記事でお伝えする予定です。

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