6月5日 世界環境デー(環境の日)

今日は何の日

今日6月5日は「世界環境デー環境の日)」です。

1972年6月5日からストックホルムで開催された「国連人間環境会議」を記念して1972年12月15日に日本とセネガルの共同提案により国連総会で定められたものです。
その他の記念日と違い、この特別な国連デーは、地球上のあらゆる生物に関わりの深い日です。

コフィー・アナン国連事務総長(当時)も世界環境デーのメッセージで以下のように述べています。
「『私たちの地球 私たちの未来 救うのは今!(Our Earth Our Future Just Save it!)』という今年の世界環境デーのテーマは、私達一人ひとりにとって、自分達の生命を維持しているこの惑星を大切に守る決意を新たにしようという緊急のアピール」である」と。

そしてクラウス・テプファー国連環境計画事務局長は、「一度絶滅した生物種は、どんな願いをもってしても呼び戻すことはできません。もっとも優れた造園技術でも、その森林と植生を奪われた山の荘厳な美を再生することはできないのです」と語っています。
テプファー氏はさらに、「飢餓、疾病、貧困、大気・水質汚染、土壌劣化、オゾン層破壊、そして、私達が日々直面するすべての環境問題の解決は可能です。しかし、そのためには適切な措置を講ずる必要があります」とも述べています。

世界環境デーにはホスト国が開催する記念式典が行われ、その年のテーマが発表されるほか、世界各国の政府や企業、市民社会組織、各種機関によるさまざまなイベントが行われます。テーマと記念式典を開催するホスト国を決めているのは、前述の国連環境計画(UNEP)です。

このように、世界環境デーは、世界中の人々が地球規模の環境問題と向き合う日です。最初のホスト国は、世界環境デーの制定を提案した日本で、そのときのテーマが「私たちの地球 私たちの未来 救うのは今!(Our Earth Our Future Just Save it!)」でした。

ちなみに2024年のテーマは 「私たちの土地、私たちの未来。 私たちは #再生の世代(Our Land. Our Future We are #GenerationRestoration) 」で土地の回復、砂漠化の阻止、干ばつへの耐性の構築に焦点を当てています。ホスト国は、サウジアラビアです。

世界環境デーの目的

世界環境デーの目的は、環境に対する関心を高めるために世界規模の活動を行うことです。
世界は、オゾン層の破壊や有毒化学物質の問題、砂漠化、地球温暖化などの環境問題を抱えています。
こうした問題に対して何百万人もの人々が活動に参加し、生活習慣や国際的な環境政策を変えるための運動を行っています。
現在では150カ国以上の人々が参加し、持続可能な社会の実現に貢献しています。

世界環境デーの歴史

1972年6月5日から16日までの間、開催された会議の目的は、環境をどのように守り、強化していくかという課題について、世界の共通認識を形成することでした。
そして同年12月15日には、会議で表明された決意を遂行するため、「各国政府と国連の組織が、毎年その日に取り組む日」として、6月5日に「世界環境デー」が制定されます。

日本の取り組み

日本では環境基本法(平成5年)により「事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高める」という目的のもと6月5日を環境の日と定めています。
環境の日は、すべての国民が環境保全に対しての関心と理解を深め、積極的な活動を行い、意欲を高める日。そのため、国や地方公共団体などでは、この趣旨にふさわしい各種のイベントなどを開催しています。

また「環境基本法」は、事業者及び国民の間に広く環境の保全についての関心と理解を深めるとともに、積極的に環境の保全に関する活動を行う意欲を高めるという「環境の日」の趣旨を明らかにし、国、地方公共団体等において、この趣旨にふさわしい各種の行事等を実施することとしています。
我が日本では、環境庁(現 環境省)の主唱により、平成3年度から6月の1ヶ月間を「環境月間」とし、毎年、全国で環境省や地方自治体、企業などによって環境セミナーや展示会など様々な行事が各地で行われています。世界各国でも、この日に環境保全の重要性を認識し、行動の契機とするため様々な行事が行われています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました