人気のシニア旅~楽しむための留意点

シニア旅 シニア旅
シニア旅

シニアになってから旅行に行こうと思うと、時間にはゆとりがあっても体力的に難しい、金銭的にも制限があると思われるかもしれません。
しかし、旅行を楽しみたいと考えておられる方が実は多いことがわかっています。

内閣府が行った調査によると、日常的に楽しいと感じていることについて「旅行」をあげたシニアは40%以上でした。
この調査結果から、旅行に行くことが特別なことではなく、気軽に楽しむ趣味として認識している人は少なくないということが推測できます。

また、国土交通省が行った調査では、退職直後に旅行を楽しむ人が多くなる傾向にあることや、子育てが終わって夫婦で旅行を楽しむ人が増えると予測されていることなどが示されています。

シニア旅の注意点

シニア旅 ゆとり

旅行はどのような年代であっても楽しめる趣味の1つだと思います。
しかし若い頃とは違う部分があることも事実です。
楽しいせっかくの旅行ですから、旅行に行ったため、かえって大変な思いをしないためにも、体調面や体力面には充分な配慮する必要があります。
では、具体的にどのようなことに留意すべきかについて、お伝えしていきましょう。

ゆとりのあるスケジュール組み

シニア旅 ゆとり

どうしてもシニア世代は、せっかく旅行に行くのだから、行きたいところはすべて訪れておきたいと欲張ってしまいがちです。(筆者もそのひとりですが・・・)
しかし、限られた日程の滞在であちらこちらへ行くというプランでは、その移動だけで体力を消耗して疲れてしまいます。

旅そのものを満喫するためにも、現地で楽しむ余力を残しておくことが大切です。
そのためには、余裕のある旅程を組むように心がけましょう。

訪れる場所を旅行前にイメージしながら厳選して(これも旅行前の楽しみかもしれません)、1か所あたりの滞在時間を長めに計画しておくと、体力的にも気持ち的にも余裕ができます。
仮に時間が余ったてしまったならば、カーリングのAプラン・Bプランじゃないですが、第2候補としていく場所を予め考えておくのも一つの方法かもしれません。

負担の少ない移動手段を選ぶ

シニア旅 移動手段

シニアの旅行でお声を聴くのは、移動中の体への負担を上げられる方が多いようです。
若いときであれば駅構内の階段なども負担に感じることはありませんが、乗り換えの多い旅行プランの場合は、そのこと自体が体に大きな負担となってしまい、旅行が楽しめなくなってしまうことがよくあります。
旅行に出かけることに慣れるまでは、出来る限り負担の少ない移動手段が利用できる旅行プランを選んでみましょう。

混雑状況を確認しておく

シニア旅 混雑

思うように動けず体力を消耗するので、混んでいる場所はできる限り避けた方が良いでしょう。
人混みは、それ自身が精神的な疲労にも繋がります。
また、休憩が必要になっても、混雑していると休憩場所やトイレなどの場所が確保しにくくなってしまうというリスクもあります。
されど、できるだけ混雑を避けたいと思っても、旅行者が多く訪れるような観光地では難しい場合もあるかと思います。
でもそのような場所でも、可能な範囲で混みそうにない時間帯や季節(大型連休など)を避けておくことをおすすめします。
時期・季節・曜日・時間帯に縛り付けられないのもシニア世代の大きな強みです。

転倒に気を付ける

シニア旅 転倒事故

シニアの事故で多いのが転倒です。
年齢を重ねると、知らず知らずのうちに体力・筋力が低下するうえ、旅行ではいつもより歩いたり、座ったり、立ち上がったりといった動作も増えるので、疲労も重なります。
また見ず知らずの旅先では土地勘も乏しく、それだけでいつもより疲れてしまいます。
そのためにゆとりのある滞在時間で、無理をせず適度に休んだりすることを心がけましょう

歩きやすい靴とリュックで両手を自由にしておく

シニア旅 リュックサック

シニアの転倒は大ケガや寝たきりにつながる危険が大きいです。
たくさん歩くことになる旅行では、奮発して用意した新しい靴は厳禁です。
できるだけ履きなれた歩きやすい靴にしましょう。
慣れない靴で歩くと転びやすいのはもちろん、疲れやすくなってしまいます。

また、万が一バランスを崩したり転んでしまったときのために、荷物はリュックサックにまとめて両手を空けておくことがお勧めです。
とっさに手をついて頭や体を守れるようにしておくことが大切です。

こまめな水分補給とトイレへ行くこと

シニア旅 水分補給

シニアの方の場合、とりわけ女性の方々は、トイレの場所がわからなかったり混んでいたりすることもあって、人目を気にしたり、人への気遣いから旅行先でトイレに行くことを控えがちな方もおられます。
さらには、トイレに行きたくならないようにと、水分を控える方も中にはおられます。
しかし、いつもより動いているのに水分を控えてしまうと、脱水状態になってしまいます。
ましてや夏場であれば熱中症のリスクも高まります。
水分はこまめに補給し、トイレも行きたくなくても行けるタイミングで行っておくようにしましょう。

また、行き先によっては飲み物が気軽に購入できない場合もあるので、水筒を持ち歩くこともお勧めです。

体温調節ができる服装で暑さ・寒さに気を付ける

シニア旅 服装 履物

見知らぬ土地では、思いの外、途中で暑くなってしまったり、寒くなってしまったりを感じるものです。
そのことが原因で、体調を崩してしまう結果にもなり易いです。

特にシニア世代では体温調節機能が衰え、外気温に体温が影響され易いそうです。
夏は脱ぎ着がしやすい服装、冷房避けの羽織物や紫外線対策の帽子・サングラス
冬は防寒用の手袋や帽子、マフラーなどを忘れずに持っていくようにしましょう。

もしものためのアイテムを準備しておく

シニア旅 健康保険証 お薬手帳 診察券

さて、ここからがもっとも大切な必須アイテムです。

元気な状態で出かけたつもりでも、旅行先で具合が悪くなったり、ケガをしたりする可能性も無きにしも非ずです。
そのような、もしものときに必要になるものを、忘れずに携行するようにしましょう。

1.健康保険証

万が一ケガをしたり具合が悪くなったりして病院へ行くことになったとき、健康保険証が必要です。
持っていないと、医療費が自費負担になってしまいますので、忘れずに持っておきましょう。

2.お薬手帳・常備薬

旅行先で何か治療をしなければならない状態になったとき、普段飲んでいる薬の情報が必要になります。
お薬手帳があれば、受診先の医師が治療内容を把握したうえで、適切な治療を行うことができますので、忘れずに持っていきましょう。
また、普段飲んでいる常備薬も絶対に忘れてはいけません。
旅行中だけだからと服用しないと、具合が悪くなってしまう可能性もあります。
そして、万が一の時のために、旅程より少し多めに持っていくことをお勧めします。

さらに、かかりつけ医の緊急連絡先が書いてある診察券なども持参しておけば安心です。

結詞

以上、気が付くものを羅列してみました。
転ばぬ先の杖」ではないですが、いずれも嵩張るものではないので、忘れずに持っていき、心のお守りにしておきましょう。

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