春分|春分の日|雀始巣|すずめはじめてすくう|2023年

歳時記
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春分の日 春分

暦の中にも「」の文字が入ってきました。
21日より二十四節気は「春分」となり、七十二候は「雀始巣(すずめはじめてすくう)」となります。何かと世情は騒がしいですが、春は万民に等しくやってきます。

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春分・春分の日とは

暦は二十四節気の四番目「春分」となります。太陽が真東から昇り、真西に沈む「春分日」はほぼ昼夜の長さが等しくなり(厳密には日本では少し昼の方が長いのですが)この日を境に昼の時間が徐々に長くなっていきます。

その春分日は天において太陽が星々の間を通る道筋と地球の赤道を天まで広げた天の赤道が交わる点が二つありますが、その一つを通過する日を「春分日」として国立天文台が発表します。
その日を「春分の日」とし2023年は21日です。
自然をたたえ、生物をいつくしむ日」として祝日とすることが法律で決められています。

ちなみに祝日法によると、 秋分の日は『祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ日』となっています。

墓参り

墓参り

さらにはこの日は彼岸の真ん中の日「彼岸の中日」でもあり、春めいてきた陽気も相俟ってお墓参りに出かける方も多いかと思います。
彼岸・社日については分離し先行アップしてありますので併せてご一読ください。

雀始巣(すずめはじめてすくう)

七十二候も第10候、春分の初候「雀始巣すずめはじめてすくう)」となり、雀が繁殖、子育てのため巣を作り始める頃です。

雀の子」「雀の巣」は春の季語ともなっていて、野鳥の中でも雀は最も身近にいるポピュラーな存在ではないでしょうか。
その雀、「東京ドーム何個分」などのように他の鳥の大きさを表現する際の基準となる鳥で別名「ものさし鳥」とも言われています。

すずめ・雀

体長14、5センチで小さいながらふっくらとした体形からどこか愛らしく感じる雀ですが春には稲の苗の害虫を食べてくれる益鳥ですが、秋には実った稲をついばんでしまうので害鳥とされるケースもあります。
今では稲の害虫もその時期にも食べてくれるので益の面が大きいとされています。

雀始巣 すずめはじめてすくう

ただ春先には桜の花散らしに一役買ってしまう面もあります。
というのも雀の食性は雑食性で、そのためメジロなどとちがってくちばしが長くなく花の中心部にくちばしを入れて蜜を食べることができないので花びらを散らして根元を露出させて蜜を食べるからです。

その雀の繁殖期は春から夏にかけてと言われています。その子育てのための住処をせっせと作り始めるのが「雀始巣」の頃です。

ものさし鳥

身近なところで見かけた野鳥を見分けるには、注目すべきポイントは、(1)大きさ (2)体型 (3)色や模様の3つがあります。
その内大きさを推定するのに役立つのが「ものさし鳥」です。

先程、スズメはものさし鳥だと書きましたが、実はこの鳥がものさし鳥だと決められている訳ではありません。
私たちの身近にいて誰でも知っている鳥たちがその代表選手として挙げられているだけなので、実際身近な自然が少なくなっている昨今ではあまり身近とは言えない鳥もものさし鳥には入っています。
ある意味ご自身がよく見かけて名前等が解っている鳥を「Myものさし鳥」として選んでおくのも一つの方法かもしれません。

ここでは一般的にものさし鳥として採用されている鳥たちを5種類紹介しておきます。

まずは七十二候で登場したスズメ

雀 スズメ すずめ

全長(クチバシの先から尾羽の先までの長さ)=約15センチ

「チュンチュン」という鳴き声の茶色い鳥の集団がいたらお馴染みのスズメです。

そしてムクドリ

椋鳥 むくどり ムクドリ

全長=約24センチ

黒っぽい体にオレンジ色のクチバシで、街路樹や駅前の大きな木などに大勢で集まって大騒ぎしてる鳥です。

三番目はヒヨドリ

鵯 ヒヨドリ ひよどり

全長=約28センチ

「ヒーーヨ!ヒーーヨ!」と大きな高い声でしかも体も大きいですが、頬が赤くボサボサ頭の可愛らしさもある鳥です。
翼を開いたり閉じたりを繰り返して波を描くように飛ぶので、遠くからでもわかりやすいと思います。

四番目はキジバト

キジバト きじばと

全長=約33センチ

駅前や公園で大量に見かけるのはカワラバトで、キジバトは自然が多く比較的静かな場所にいます。
「デーデー …ポッポー デーデー …ポッポー」という鳴き声が聞いたらキジバトです。
ただ大きさはあまり変わらないので、たくさん見かけるカワラバトをイメージした方がわかりやすいかもしれません。

そして最後はハシブトガラス

ハシブトガラス はしぶとがらす

全長=約56センチ

お馴染みの黒っぽい色をした大きめの鳥。
他に「ハシボソガラス」というカラスもいますが、ハシブトガラスの方がクチバシが太くて体もチョット大きめです。
こちらもも最初のうちは見分けがつきにくかもしれませんので、まとめて「カラス」をものさし鳥にしても大丈夫です。

結詞

桜始開 さくらはじめてひらく

次候は「桜始開(さくらはじめてひらく)」です。いよいよ本格的な春到来です。今年は行動制限も解除されましたが、ルールを守りながら春の訪れを楽しみたいものです。

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