5月第2日曜日は母の日

母の日 風物詩
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母の日

5月の第2日曜日(2022年は5月8日)は「母の日」です。
ごく当たり前に母の日が年中行事の一つとなっていますが、ふと、この母の日っていったいどのような日なのだろうと思うことありませんか?
そこで今回は母の日の由来やその日に多くの人が贈るカーネーションについて少しお話ししておきたいと思います。

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母の日の由来

母の日の起源にはアイルランドやイギリスなどのキリスト教の母親に感謝する日の「マザーズサンデイ」など諸説ありますので、ここでは現代日本における「母の日」に関連したと思われる事柄をお話ししておきます。

独立戦争下のアメリカで、敵味方を問わず負傷兵の衛生状態を改善すべく地域の女性たちを結集させたアン・ジャービスという女性がおられました。
その女性の亡くなられて二年後、その娘のアンナ・ジャービスさんがお母さんが日曜学校の教師をしていた教会でその母を偲ぶ記念会を開き白いカーネーションを贈ったことが日本の「母の日」の原型と言われています。
その記念会は翌年も開催され、アンナさんの母を思う気持ちに感動した母親たちが多数集まり、参加者全員にアンナさんは白いカーネーションを渡したそうです。

カーネーション 白

そしてその催しはアメリカ全土に広がり、1914年に正式に記念日として認められ5月第2日曜日が「母の日」となりました。

日本の母の日

日本における母の日は1913年に母の日の礼拝が行われていた青山学院にアンナ・ジェービスからメッセージが届いた(諸説あり)ことをきっかけに女性宣教師たちが活動したことにより徐々に日本にも定着していきました。
最初は皇后陛下の誕生日を母の日としましたが、なかなか定着しませんでした。
その後、あの「森永」の創業者母親を讃える会を、現在では惜しまれながら閉園となってしまった豊島園にて開催するなど大衆にも普及していったようです。
ちなみにモリナガの創業者はキリスト教徒でアンナ・ジェービスの母の日運動は知っていたのでしょう。
さらに「森永母の日大会」は当初5月8日に催されましたが後にアメリカに倣い5月第2日曜日となりました。

日本では祝日法に定められた祝日とはなっていませんが、5月5日の「こどもの日」の定義には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝すること」となっていることが、その趣旨となっています。

カーネーションの色

さて母の日の贈り物の最たるものは「赤いカーネーション」ですよね。
アメリカの母の日に倣ったことから花はカーネーションとなったことは理解できますが、ではなぜ赤いカーネーション、白いカーネーションとなったのでしょう。

カーネーション 赤

花言葉からと言われる方もおられますが、花言葉は時代やその使われ方などで変遷しますのでちょっと理解しづらいところもあります。

私が一番スッキリした説明は、白いカーネーションは、キリスト教徒の間では、十字架に架けられる前のキリストとマリア(またはそのマリアの涙)を表しているそうです。
そして赤いカーネーションは、十字架に架けられた後のキリストの赤い血を表し、すなわちキリストの復活を象徴しているそうです。

アンナ・ジェービスが母を偲ぶ会で贈ったのは白いカーネーションでしたが、その母が亡くなった後の会でしたから、母親がすでに亡くなられた方が白となり、母親が健在な方は赤いカーネーションを贈るように変遷したようです。

その後、学校等にも母の日が定着するにつれ、色の違いにより心の傷つく子供たちもでることから赤色が定番化したのではないでしょうか。

ちなみに春夏か逆の南半球の国・オーストラリアでは菊の花を贈るそうです。

結詞

さて親への感謝を表す日には、もう一つ「父の日」があります。
その父の日は、6月第3日曜日です。2022年は6月19日の日曜日です。

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