蓮始開 | はすはじめてひらく | 蓮と睡蓮 | 蓮と仏教 | 古代蓮 | 七十二候 | 歳時記

蓮始開 はすはじめてひらく 歳時記
スポンサーリンク
蓮始開 はすはじめてひらく

七十二候は12日よりは「蓮始開(はすはじめてひらく)」となります。
泥の中から茎を伸ばし、泥を抜けて咲いたと思えないほど穢れなく鮮やかで爽やかな色の花をつけます。
さらにはその泥が汚れていればいるほど美しく大きな花を咲かせるというのには驚きです。

スポンサーリンク

蓮始開(はすはじめてひらく)

泥と言えば、暦で言われる「半夏雨」ではと思わせるほどの各地でのの豪雨は、地球温暖化に伴う異常気象とは言え、いかんともしがたく、お亡くなりになられた方々には衷心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々には謹んでお見舞い申し上げます。
蓮の花のように泥の中からの一日も早い復旧・復興を心よりお祈りいたします。

蓮始開 はすはじめてひらく

さて、この蓮始開(はすはじめてひらく)は文字通り蓮の花が咲き始める頃を表しています。
蓮はハス科の多年性水生植物インド原産です。
その地下茎は「蓮根(レンコン・はすね)」で見通しがきくに準(なぞら)えて縁起の良い野菜です。
蓮という名前の由来はその花托が蜂の巣のように見えることから古くは「はちす」と呼ばれ、それが転訛して「はす」になったと言われています。

蓮 花托

花の時期は7月から8月で早朝に咲き始め、昼過ぎには閉じてしまいます。
それを繰り返すこと4日間、最後は花弁を一枚ずつはらはらと落として花の寿命を終えます。

蓮と睡蓮の見分け方

蓮とよく見間違うのが、モネの絵画でも有名な「睡蓮(すいれん)」です。
そこで恒例となった蓮と睡蓮の違いのお話をしておきます。
睡蓮はスイレン科の多年性水生植物です。
その名前はお昼ごろ咲き始め夕方前には閉じてしまうので「眠る蓮」からついたと言われていますが、蓮も早朝から咲き、お昼過ぎには閉じてしまうのですが、蓮は人々が起き出す前から咲き始め、睡蓮は人々が起きた後から咲き出すという若干の咲き始めの時間差があるため、睡蓮の方が夜間眠っているように感じられたのではないでしょうか。

見た目の違いとしては、以下のような違いがあり、特に葉の特徴さえ覚えておけば、見分け方は意外と簡単かもしれません。

蓮

1.葉

 ・切れ目がない
 ・光沢がない
 ・撥水性がある
 ・色は緑色

2.花

 ・水面より上で咲く

睡蓮

睡蓮

1.葉

 ・切れ目がある
 ・光沢がある
 ・水を弾かないが浮き葉となる
 ・色は緑色、赤い斑点の緑色、赤色がある

2.花

  ・種類にもよりますが、一般的に水面に咲く

蓮と仏教

蓮 仏教

蓮はインド原産と言いましたが、仏教の伝来とともに中国を経て日本に伝わりました
泥(でい)より出でて泥に染まらず」と言われその崇高さが仏様の智慧や慈悲に通じ、泥に象徴される俗世に生れても大輪の蓮華(悟り)を咲かせる蓮の花を重ね、その象徴となってきました。
さて、「一蓮托生」という言葉をお聞きになったことがあると思いますが、この言葉は、仏教の死後の世界観に由来する言葉です。
仏教では死後、同じ蓮花の上に生まれ変わって身を寄せ合う(託す)という思想があります。
生前に功徳を積んだ者は死後に極楽浄土へ行き、一緒に神聖な蓮の台座(はすのうてな)の上に生まれ変わるという考え方を、一蓮托生といい、現在では多少意味合いが違ってきてはいますが、よく聞かれる「一蓮托生」の由来となっています。
というのは、現代の「一蓮托生」は、そのことが転じて「事の善悪にかかわらず仲間として行動や運命をともにする」という意味で使われるようになってしまっているからです。

古代蓮

古代蓮

蓮の実の皮はとても厚く、土の中でも発芽する能力を長い間保ち続けることができます
そこで最近ニュースなどで取り上げられる古のロマンを感じさせてくれる「古代蓮」ですが、千葉県の落合遺跡から「大賀ハス」や中尊寺の須弥壇から見つかった「中尊寺ハス」、さらには埼玉県の行田市で出土した「行田ハス」などが有名で、いずれも800年から3000年の時を経て発芽したものです。
そんな昔の人が愛でていた「蓮」が現代に蘇ったニュースを聞くと、遥か縄文から弥生時代、そして奈良から平安時代へと時空旅行に出たような気がします。

結詞

半夏雨 豪雨

冒頭にも書きましたが、古より「半夏生」に降る雨を「半夏雨」といって災害をもたらす大雨となると言われてきましたが、昨今の全国各地を襲う豪雨はある意味「想定を超えた」異常気象ではないでしょうか。
みんなが地球温暖化などによる気候変動について真剣に考えを巡らせる時期に来ていると思います。この瑠璃色の宇宙船地球号を守るためにも・・・

鷹乃学習 たかすなわちがくしゅうす

憂鬱な梅雨の気候も沖縄・奄美の梅雨明けを皮切りに、徐々に梅雨明けをしていく地域も増えていくこの時期、暦は淡々と時を刻んでいきます。
次回は小暑の末候「鷹乃学習(たかすなわちわざをならう)」と移っていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました