小暑 | 温風至 | しょうしょ | あつかぜいたる | 七夕 | しちせき | たなばた | 乞巧奠 | きっこうでん | 七夕飾り | 七夕の髪洗い | 七夕そうめん

小暑 しょうしょ 歳時記
スポンサーリンク
小暑 しょうしょ

暦は暑い時期の始まり「小暑(しょうしょ)」そして七十二候は「温風至(あつかぜいたる)」と移っていきます。また五節句の一つ「七夕(しちせき)」を迎えます。

スポンサーリンク

小暑(しょうしょ)

小暑 しょうしょ

いよいよ一年の中で一番暑い時期が始まります。二十四節気の中でも「小暑」「大暑」の頃は暑さも本格的となり、「暑中見舞い」などの挨拶状を贈るのもこの間です。
夏至も過ぎ、日中の長さは次第に短くなっていきますが、日差しの強さは強まっていきます。今年も新型コロナウィルスの為、外出時のマスク着用が推奨されていますが、これから暑さも本番となり熱中症の懸念も増大します。新型コロナウィルスの感染防止と熱中症対策を両立させなければいけない昨年同様の「夏」を迎えようとしています。
小暑は暦便覧には「大暑来れるまへ(前)まで」とあるように本格的な暑さ到来の「大暑」までの徐々に暑さが増す頃という意味もあり、冬の「小寒」・「大寒」と対をなす節気で、半年ごとの季節の入れ替えというとても便利なアナウンス節気とも言えましょう。

温風至(あつかぜいたる)

温風至 あつかぜいたる

七十二候も小暑の初候「温風至(あつかぜいたる)」と移り、全国的な梅雨明けももうすぐでしょう。
これまでは梅雨前線に吹き込む湿った南寄りの風も、徐々に湿度が下がってはいるものの太平洋高気圧から吹き込む熱い南風に変わっていきます。
ただ前回の半夏生の記事でも書きましたが、まだまだ太平洋高気圧の勢力も発達途上ですので日本には梅雨前線が残り、その前線を刺激するかのようにまだまだ湿った気流が吹き込んでくる「半夏雨」があり、この時期の日本列島は豪雨災害が多発している時期ですので、くれぐれもご用心ください。
この「温風」、南風と言い換えてもいいのですが、前述の「半夏雨」を降らせるような南風は「黒南風」そして梅雨前線も消え列島が太平洋高気圧に覆われる頃になり吹く南風は「白南風」とも呼ばれています。

博多祇園山笠

この時期、福岡では「博多祇園山笠」が動き出す前の大切な行事が目白押しとなるころですが、今年も残念ながら、昨年に続き来年に延期となりました。残念ですが来年心置きなく楽しめることを祈って、もう一年待ちたいと思います。

七夕

日本でも織姫と彦星の年に一度の逢瀬を見守る七夕のお祭りは、正式には7日の夜を表す七夕(しちせき)の節句または「笹の節句」「星祭り」と呼ばれています。
最近では七夕も新暦の7月7日、月遅れの8月7日、さらには旧暦の7月7日(新暦では2020年8月14日)と地域によって様々ですが、意外と織姫と彦星の話や由来、笹に飾るものなど知らない方も多いと思います。そこで、もう少し掘り下げて「七夕」についてお話ししておきます。

「七夕」はしちせき?たなばた?

中国では、後述の織姫と彦星の逢瀬を祝う行事として乞巧奠(きっこうでん)という行事が催されるようになりました。
乞巧(きっこう)」とは、「技巧を授かるよう願う、上達を願う」といった意味があり、「奠(でん)」には、神仏に物を供えて祀るという意味があります。
ですので、この行事は織姫にあやかり裁縫などの技術などの上達を願った行事で、女性たちが7本の針の穴に美しい彩りの糸を通し、捧げ物を庭に並べて針仕事の上達を祈ったというものでした。
その行事が奈良時代に中国から日本に伝わり朝廷や貴族の行事「七夕 しちせき」として広まりました。
この「七夕(しちせき)」という五節句のひとつを「たなばた」と読む語源は諸説ありますが、一説には、日本古来の民間伝承「棚機津女(たなばたつめ)」が「七夕(しちせき)の節句」と融合しながら、日本での七夕(たなばた)となっていったという説が有力なようです。そしてこの「たなばた」という読みは万葉集の頃から定着していったようです。

ちなみに、他の七夕(たなばた)の語源としては、「古事記」に登場する「淤登多那婆多(おとたなばた)」(弟棚機)や、「日本書紀」に記された「乙登多奈婆多(おとたなばた)」などの語句が由来の一つとされています。

棚機女(たなばたつめ)の伝説

「棚機女」とは織物を作る棚(横板)の付いた織機=「棚機(たなばた)」を扱う女性を指し、棚機津女として選ばれた穢れを知らない女性は7月6日に俗世から離れて水辺の機屋(はたや)に入り、神に捧げるための神聖な布を織りながら天から降りてくる水神の訪れを待ちます。

機織り

そして7月7日の夕刻までに織物を仕上げ、それを棚において機屋を出たようです。
なぜなら、7月6日に訪れた神は翌7日の夕方に帰るとされていたからです。
その際、水辺で禊ぎ(みそぎ)を行うと、神は町や村に豊穣をもたらし厄災を持ち去るといわれ、そこで祭祀が行われるようになりました。
織り上がった織物は神が着る衣であり、その夜、棚機女は、神の妻となって身ごもり女性自身も神になります。

織姫・牽牛(彦星)伝説

天の川

天の川の西岸に機織りの名手の織姫というお姫様が住んでいました。その織姫のお父さんは天の帝、天帝でいつも織姫の織り上げる織物に大変感激していました。そこで是非とも素晴らしい相手と娶わせたいと心を配っていました。
そこで天帝は天の川の対岸に住む働き者の牛飼いの男性と引き合わせ、二人も互いに気に入りめでたく結婚しました。
ところが結婚してから仲睦まじいことは良いのですが、それも度が過ぎ、二人とも機織りもせず牛飼いもしなくなってしまいました。
それを見て怒った天帝は二人を天の川の西岸と東岸に引き離してしまわれました。
ふたりは悲しさのあまり来る日も来る日も悲嘆にくれる毎日を過ごすようになってしまったので、天帝も不憫に思い、年に一度だけ天の川に天帝の命を受けたカササギを使わし、ふたりが会うようにしてあげました。

五色の短冊

短冊

七夕の歌にもある「五色の短冊」も中国の「陰陽五行説」に基づくもので、「木・火・土・金・水」を表す「青(緑)、赤、黄、白、黒」の5色が充てられていて、後に黒は縁起が悪いということで紫を代用としたようです。

七夕飾り

七夕飾り

笹竹には神を迎える依り代や災禍を水に流す役割があるとされ、その笹や竹に様々な飾りを飾ります。
その主役は「短冊」で江戸時代からその風習は寺子屋で勉学に励む子弟や手習い事をする人達の間で盛んになりました。
他に飾られるものとして魔除けの意味がある五色の吹き流し、豊年豊作大漁の願いを込めた漁網を表した網飾り、長寿を願う折り鶴、裁縫の上達・衣類に困らない・厄を移す意味での神衣、金運アップを願って財布や巾着などが定番の飾りと言えましょう。

七夕の髪洗い

七夕 髪洗い

七夕の髪洗い」は、七夕の日に女性が川で髪を洗う風習で、平安時代に書かれた『うつほ物語』にもその様子が描写されています。

現代では、さすがに川で洗おうとする女性はいないでしょうが、一般的な洗髪でも七夕の日に髪を洗うと髪が美しくなるという言い伝えが残されています。
それは「棚機津女(たなばたつめ)」伝説にある、水辺で水の神を迎えた女性が、7月7日に川で禊ぎ(みそぎ)を行ったという伝承に基づくものからきていると思われます。

七夕の行事食

七夕そうめん

七夕の行事食はなんと「そうめん」です。誰です?「それなら私は毎日七夕だぁ」などと言っている方は・・・
この「そうめん」にもちゃんと由来があります。
由来には諸説ありますが、一番有力なのが中国伝来の「索餅」(さくべい)という縄のように編んだ小麦粉のお菓子のようなものを言います。この索餅は古代中国で7月7日に死んだ帝の子供が鬼神となって疫病をもたらしたことからその霊を慰めるため好物だった索餅を供えて霊を鎮めたそうです。
その索餅も日本に伝わり、現代では素麺(そうめん)のルーツだと言われています。
そして7月7日にそうめんを食べると一年無病息災で暮らせると宮中から庶民にも広がり7月7日すなわち七夕の日にそうめんを食べる習慣が根付きました。

結詞

皆さんはどんな七夕を迎えられるでしょうか。そして短冊にはどんなお願い事をしたためたでしょうか。今年の七夕では昨年に引き続き「新型コロナウィルス退散」などの願い事も見受けられそうです。令和3年の後半、落ち着いた日常が戻り、皆さんにとって良い半年でありますように!!

蓮始開 はすはじめてひらく

さて、沖縄本島中部にある東南植物楽園では「蓮・睡蓮めぐり」と題して恒例の「蓮祭り」が6月19日より8月29日まで開催されているようです。私も以前撮影に早い時間帯に出かけたことがあります。蓮は朝早くから咲き始め午後になると萎んでしまうので蓮観賞は午前中がお勧めです。ということで次回は「蓮始開(はすはじめてひらく)」をお伝えしていきます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました