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山茶始開 つばきはじめてひらく 歳時記
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立冬

2020年11月7日は二十四節気はの「立冬(りっとう)」。

暦の上では立冬から立春までが冬とされていて、冬の始まりを告げるころです。

北日本では、すでに初雪、初冠雪など雪のニュースも届き出し、目前に迫った冬の訪れを示しています。

本格的な冬やって来る前に、冬支度をしておくとよいでしょう。

そして七十二候は「山茶始開(つばきはじめてひらく)」となります。

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立冬

ニュースや気象情報では「今シーズン一番の冷え込み」というフレーズが使われることが多くなってきます。

立冬 山茶始開 つばきはじめてひらく

おなじみの暦便覧にも「冬の気立ち始めて、いよいよ冷ゆればなり」と記されているように朝晩はだいぶ冷え込んで冬の兆しが見え始める頃となります。

一方でこの冷え込みは紅葉の色を鮮やかに染め上げてくれる妙薬でもあります。九州各地の平野部でもそろそろ見頃となっていきます。

「立」には新しい季節になるという意味があり、立春、立夏、立秋(立冬を含め、これらを四立(しりゅう)と呼んでいます)と並んで季節の大きな節目です。

木枯らし1号

しかし楽しみにしていた紅葉狩りもこの時期に吹く北より強めの風によって彩られた葉もあっという間に儚く地面に散らせてしまいます。その先駆けが音楽などの題材にも多く取り上げられている冬型の気圧配置になった証でもある「木枯らし1号」です。

立冬 山茶始開 つばきはじめてひらく

2020年は日本付近が4日、西高東低の冬型の気圧配置となり、気象庁は、東京で「木枯らし1号」が吹いたと発表しました。4日午前3時26分に東京都心で最大瞬間風速15・8メートルの西北西の風を観測し、3年ぶりに東京での木枯らし1号が吹きました。近畿地方では10月23日、すでに木枯らし1号が吹いています。

木枯らし1号の基準

「木枯らし」とは以下の条件に当てはまると「木枯らし1号」として観測される期間などに若干の基準に違いがあるものの、東京と大阪の気象台から発表されます。(その他の地域の気象台からは発表されません)

【期間】 10月半ば~11月末の間(東京地方)・霜降~冬至(近畿地方)

【気圧配置】 西高東低の冬型の気圧配置

【風向】 西北西~北(東京地方)・北よりの風(近畿地方)

【風速】 最大風速が8m/s以上

余談ですが、木枯らしは「」という漢字をあてる時もありますが、私自身は風と木、木枯らしのイメージがストレートに伝わってくると感じます。

山茶始開(つばきはじめてひらく)

童謡『たきび』の二番の歌詞にも登場する冬の花が、いつもの道にポツン、ポツンと咲き始めています。

さざんか 山茶花 さいた道

たきびだ 焚火だ 落葉たき

あたろうか あたろうよ

霜やけ おててが もうかゆい

読みは「つばき」ですが、山茶花(さざんか)が咲き始める頃です。

冬枯れの景色の中で、大輪の山茶花の花はよりいっそう目立ちながら、綺麗に咲きほこります。

7日は七十二候では立冬の初候「山茶始開(つばきはじめてひらく)」の候ともなります。

山茶を「つばき」と読ませていますが「椿」の漢名が「山茶(さんさ)」であることからきています。

一般的に皆さんがご存知の「山茶花(さざんか)」はこの山茶に由来し「さんさか」が変化して「さざんか」になったと言われています。

しかしサザンカも椿も、ツバキ科ツバキ属で、日本原産の花ですが、古い時代には、ツバキとサザンカは厳密に区別されていませんでした。

山茶花という漢字は「山に生え花を咲かせる茶の木」という意味も含んでいて、その昔、葉の部分をお茶として飲んでいたことに由来すると言われています。いずれにしても冬の到来を告げる花が、色を失いつつある野山に鮮やかな色の花の存在が寒さに首を竦める時期にはホッとする光景です。

椿と山茶花の見分け方

最近では品種改良によって園芸品種も数多くなり造園業などプロの方々も判別に迷われることもあるくらい見分けのつきにくい花ですが、簡易な見分け方としては「花びらの形状」と「落花の仕方」の二点のようです。

椿(ツバキ)

椿

花の形状:ロート状で厚みがある

散り方:花が首からポトリと落ちる。「斬首のようで縁起が悪い」と避けられるくらい、潔く凛とした散り様。

葉脈:中心の葉脈が太くはっきりしている

鋸歯:葉のふちのギザギザが浅い

葉の裏側:裏返してもほとんど毛がない

花の時期:例年12月から4月

山茶花(サザンカ)

山茶花 さざんか

花の形状:厚みがなく平面的

散り方:花びらが一枚ずつハラハラと涙のように散る 

葉脈:中心の葉脈が黒っぽい

鋸歯:葉のふちのギザギザがツバキから比べて深い

葉の裏側:裏返すと葉脈に沿って毛が生えている

花の時期:例年10月から12月。遅咲きの「ハルサザンカ」というものもある。

九州管内の山茶花の名所

福岡福岡市大濠公園
北九州市白野江植物公園
久留米市耳納連山・石垣観音寺(ハルサザンカ) 
佐賀東脊振村千石山
長崎諫早市山茶花高原
佐世保市佐世保市・黒島
平戸市平戸市・山野
大分日出町日出中学校
熊本天草市サザンカロード

結詞

カレンダーも知らぬうちに残り2ページとなり、朝晩は冷え込む日も多くなっていきますがその中でも風もなく穏やかに晴れた日には本格的な冬の到来に備え衣類や布団の入れ替えや暖房器具の点検や準備などを計画的に進めてみてはいかがでしょうか。昼間は太陽の日ざしがありがたく感じられますが、やがて冷えこみがすすんで上着の前をかき合わせたり、マフラーをしっかりと首に巻くようになっていきます。

地始凍 ちはじめてこおる

暦は立冬の次候「地始凍(ちはじめてこおる)」と進んでいきます。

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