蟄虫坏戸 | むしかくれてとをふさぐ | 沖縄 | トーカチ | 米寿 | 風習

蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ 歳時記
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蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ

秋分も過ぎいよいよ季節は秋に向けて深まっていきます。

七十二候も「蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)」となります。虫たちも秋の気配を感じ冬籠りの準備のため来春の啓蟄まで土の中や蓑の中に入り、しばしのお休みに入ります。 また、沖縄では、年祝いのひとつ「トーカチ」(24日)という風習があります。

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蟄虫坏戸(むしかくれてとをふさぐ)

蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ

七十二候は28日より秋分の次候「蟄虫坏戸むしかくれてとをふさぐ)」と移っていきます。

この候は、啓蟄の初候「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」と対をなす七十二候です。

もうお気づきになった方もおられると思いますが、つばめ(玄鳥)と春と対をなしている七十二候が続き、季節の移り変わりのシンボルとなっています。その他にもなども春と対をなしています。

虫たちが寒さを感じ始め、冬ごもりの準備を始める頃です。成虫やサナギあるいは幼虫と様々な形態で地中や木の根元、積もった落ち葉の中などで冬を越していきます。そして春の啓蟄の頃に再び地上に現れます。

ここで言う「虫」とは昆虫はもちろんのこと、蛇、トカゲ、カエルなどの爬虫類や両生類まで含んでいます。

また「とをふさぐ」とは越冬場所に入る際の入り口を塞ぐという意味です。

蟄虫坏戸 むしかくれてとをふさぐ

何故、厳しい冬の間、土の中で過ごすのでしょうか? それは地上の外気温は1日の中で10℃以上も変化する日もありますが、土の中では、地面からゆっくりと時間をかけて伝わっていきます。そのため、土の中の温度はほぼ一定に保たれ、深さ10cmのところでは、1日の間に3℃程度、さらに地下30cmでは1℃程度で収まるようです。この温度がほぼ一定に保たれているということが冬眠中の体に負担がかかりにくいということなのだそうです。

トーカチ

トーカチ 米寿

この時期、独特の風習がある沖縄では、長寿を祝う行事があります。

その一つが「トーカチ(トーカチユーエー)」と言われる88歳・米寿をお祝いする風習が88に因んで旧暦の8月8日(2020年は新暦9月24日)に行われます。

沖縄で「トゥシビー」といって老若男女と問わず干支の年回りに行う行事が現代でも脈々と残っています。元来は厄払いの役割がありますが、61歳を超えると長寿を祝う「お祝い事」の意味合いが強くなっています。

その「トゥシビー」は十三祝いと言われる13歳を始めとして、その後12年毎に行われ、97歳の「カジマヤー」は全国的にも知られてきています。しかしその中には、88歳は含まれていませんが、本土に倣って(17世紀ごろ薩摩から伝わったと言われています)88歳の米寿や77歳の喜寿を祝う風習も盛んになっています。最近ではむしろ85歳の「トゥシビー」よりも盛んに行われているようです。

ただ本土の米寿のお祝いとは、少し趣が違っています。

そもそもトーカチとは、米を量る升の上に盛り上がった米を平らにする時に使われる斗掻(とかき)の沖縄方言で、その斗掻を米寿に因んでお祝いに来てくれた方々に1本ずつ配ったことから「トーカチ」と言われるようになったという説があります。

主役は稲の絵の描かれている紅型の衣装に身を包み、盛大に御馳走を振舞います。そのご馳走を皆でいただきます。

一方で前日から当日の夜中にかけて模擬葬式を行う地域もあります。

死装束

主役は死装束を着て布団に寝て、顔にも白い布が被せられ、身内のものは泣く真似をするところから始まり、日付の変わったころから、歌三線がスタートしてそれを合図のように主役は飛び起き、みんなでカチャーシーを踊り祝うという誠にユニークな行事です。 というのも、あまり長生きすると子孫が魂を抜かれ長生き出来ず反映できないという言い伝えがあり、この模擬葬式により一度死んで、再び生まれ変わるという意味が込められているそうです。

結詞

さて、虫は冬ごもりですが、人間界は、衣替えのシーズンです。

コロナウィルス禍の中ではありますが、深まる秋に、装いを改めて暖かいものを身にまとって出かけるなど、少し秋のおしゃれを愉しむ余裕ももって暮したいものです。

水始涸 みずはじめてかるる

朝晩の気温も下がり始め、実感的に秋に近づいてきているんだなぁと感じられるようになってきました。 暦は秋分の末候「水始涸(みずはじめてかるる)」と進んでいきます。

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