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鶺鴒 鶺鴒鳴 せきれいなく 歳時記
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鶺鴒 鶺鴒鳴 せきれいなく

10日は雑節の「二百二十日」でした。9号・10号と立て続けに沖縄、九州に台風が襲来し、10号では台風から離れていた東海や関東などでも大雨による災害が発生してしまいました。10日を過ぎると予報では徐々に太平洋高気圧が後退する予想となっていますので台風の進路が気になるところです。少しずつ秋になっていくこの頃ですが、暦は白露の次候「鶺鴒鳴(せきれいなく)」と移っていきます。

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鶺鴒鳴(せきれいなく)

2020年は12日より七十二候の「鶺鴒鳴せきれいなく)」を迎えます。

この頃から鶺鴒がチチクチチクと鳴き始める頃です。

鶺鴒はスズメ目セキレイ科の鳥の総称で、イシタタキをはじめ、イシクナギ、イモセドリ、イワクナギ、イワクナブリ、ツツ、マナバシラ、ニワタタキ、イワタタキ、カワラスズメ、オシエドリ、コイオシエドリ(恋教え鳥)、トツギオシエドリ、ツツナワセドリなど多くの別名を持っています。また鶺鴒という字は「背中を伸ばした美しい姿勢の鳥」という意味があるそうです。

日本でよく見られる鶺鴒は背中は灰色で腹は白いハクセキレイです。長い尾を地面を叩くように上下に動かすので見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。飛び方もまた特徴的でまるで波乗りをしているかのように上下しながら飛んでいきます。

キセキレイ

よく見かけるハクセキレイの他、セグロセキレイ、そして渡りの途中のキセキレイ、ツメナガセキレイやイワミセキレイなどが日本で見られる鶺鴒です。

とりわけよく見かけるハクセキレイとセグロセキレイについて見分け方などをお話ししておきましょう。

ハクセキレイ

ハクセキレイ

一番よく見かける鶺鴒でもともとユーラシア大陸からアフリカ大陸まで世界に広く分布しています。以前は北海道や東北でのみ繁殖し、秋になると本州に渡ってきて冬を越していましたが、現在ではその適応性の高さからか北海道から沖縄まで全国にその生息域を広げています。

セグロセキレイ

セグロセキレイ

見分け方

一番わかりやすい見分け方は、目の下が白いのが「ハクセキレイ」目の周りが黒いのが「セグロセキレイ」です。

日本書紀と鶺鴒

さてここでちょっと艶っぽいお話をひとつ。

別名の中でご紹介したコイオシエドリ(恋教え鳥)の由来は、日本書紀の中に次のような記述があるからなのです。

男女二柱の神イザナギとイザナミが天から降りてきて日本の国を産みだそうという時、イザナギとイザナミはその国産み(子作り)の方法が分からないでいると、鶺鴒が現れ尾を上下に振る動作を見せたところ子作りの仕方を知った

という子作り(=国や神)の伝承からきました。

現代でも夫婦和合子孫繁栄のシンボルとして、結婚式場や披露宴会場などの調度品の一対の鶺鴒を配した「鶺鴒台」が飾られていることもあります。

また日本発祥の地とされる淡路島にある「おのころ島神社」には「鶺鴒石」という人気のある縁結びのパワースポットもあり、参拝者で賑わっています。

鶺鴒石 おのころ島神社 縁結び

以前は鶺鴒のその動作は愛くるしくそして可愛らしく感じていたのですが、この話を聞いてまた違ったイメージも持ちました。

結詞

以前、残暑が続く毎日ですが、ふと気づくと朝晩の気温がやや下がっているように感じます。静かに、そしてしっかりと秋は近づいてきています。春にやってきたツバメも南へと帰っていく頃となります。

玄鳥去 つばめさる

暦は白露の末候「玄鳥去(つばめさる)」へと進んでいきます。

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