七十二候は自然の鍬、蚯蚓出(みみずいずる)と移ります

蚯蚓出(みみずいずる) 歳時記
蚯蚓出(みみずいずる)

日中の気温もだんだん上昇して、汗ばむ日も出てきました。暦は自然の鍬とも呼ばれる「蚯蚓出(みみずいずる)」となります。

蚯蚓出(みみずいずる)

七十二候は立夏の次候「蚯蚓出(みみずいずる)」となり、冬の間、冬眠していたミミズが地上に這い出して来る頃と移りました。

全国的に一年中で最も爽やかな気候となり、吹く風も清々しく感じられます。

この時期に吹く風に前回も書きましたが「薫風」という初夏の香りが感じられるような風が吹き渡りますが、もう一つ「青嵐」という風もあります。薫風よりもう少し強い風ですが、それでも爽やかであることにかわりありません。

この青嵐、俳句の世界では「あおあらし」と読ませるのが通常ですが、力強い爽やかさとビールではないですがキレを感じさせるため詩ではあえて「セイラン」と読ませることもあるそうです。

みみず

さて七十二候の蚯蚓(きゅういん・みみず)はあまり好かれないことが多い生き物ですが、

みみずの名の由来の一つに、「目不見(めみず)」が転じて「みみず」になったという説がありますが、実際に目がなく光を感知する視細胞を体表に持って行動しているそうです。

みみずは、明るいところを好まず、地中で過ごすことがほとんどです。しかしながら「自然の鍬」とも呼ばれ、作物を育てることにはとても重要な役割を担っている生き物なのです。

耕す

みみずが地中をはい回ることによって、冬の間手が加えられず、その上乾燥のため固くなってしまった土地を耕してくれます。

その際、土や微生物、落ち葉などを食べ必要な栄養を摂りながら、窒素やリンなどを多く含む糞が排泄されます。またその死骸にもみみずの体そのものに多くのリン酸や窒素が含まれているため死してなお畑の肥料となってくれます。

更にはみみずがはい回った地中ではその通り道に空洞を作り空気の通りが良く、水はけも良い作物にとって最良の土壌を作ってくれます。正しく「自然の鍬」そのものですね。

母の日

母の日

5月の第2日曜日は「母の日」です。

ごく当たり前に母の日が年中行事の一つとなっていますが、ふと、この母の日っていったいどのような日なのだろうと思うことありませんか?

そこで今回は母の日の由来やその日に多くの人が贈るカーネーションについて少しお話ししておきたいと思います。

母の日の由来

母の日の起源にはアイルランドやイギリスなどのキリスト教の母親に感謝する日の「マザーズサンデイ」など諸説ありますので、ここでは現代日本における「母の日」に関連したと思われる事柄をお話ししておきます。

独立戦争下のアメリカで、敵味方を問わず負傷兵の衛生状態を改善すべく地域の女性たちを結集させたアン・ジャービスという女性がおられました。

その女性の亡くなられて二年後、その娘のアンナ・ジャービスさんがお母さんが日曜学校の教師をしていた教会でその母を偲ぶ記念会を開き白いカーネーションを贈ったことが日本の「母の日」の原型と言われています。

白いカーネーション

その記念会は翌年も開催され、アンナさんの母を思う気持ちに感動した母親たちが多数集まり、参加者全員にアンナさんは白いカーネーションを渡したそうです。

そしてその催しはアメリカ全土に広がり、1914年に正式に記念日として認められ5月第二日曜日が「母の日」となりました。

日本の母の日

日本における母の日は1913年に母の日の礼拝が行われていた青山学院アンナ・ジェービスから手紙がメッセージが届いた(諸説あり)ことをきっかけに女性宣教師たちが活動したことにより徐々に日本にも定着していきました。

最初は皇后陛下の誕生日を母の日としたがなかなか定着しなかったが、あの「森永」の創業者の母親を讃える会を豊島園にて開催するなど大衆にも普及していったようです。ちなみにモリナガの創業者はキリスト教徒でアンナ・ジェービスの母の日運動は知っていたのでしょう。さらに「森永母の日大会」は当初5月8日に催されましたが後にアメリカに倣い5月第二日曜日となりました。

日本では祝日法に定められた祝日とはなっていませんが、「こどもの日」の定義には「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝すること」となっていることが、その趣旨となっています。

カーネーション

さて母の日の贈り物の最たるものは「赤いカーネーション」ですよね。

アメリカの母の日に倣ったことから花はカーネーションとなったことは理解できますが、ではなぜ赤いカーネーション、白いカーネーションとなったのでしょう。

赤いカーネーション

花言葉からと言われる方もおられますが、花言葉は時代やその使われ方などで変遷しますのでちょっと理解しずらいところもあります。

私が一番スッキリした説明は、白いカーネーションは、キリスト教徒の間では、十字架に架けられる前のキリストとマリア(またはそのマリアの涙)を表しているそうです。そして赤いカーネーションは、十字架に架けられた後のキリストの赤い血を表し、すなわちキリストの復活を象徴しているそうです。

そしてアンナ・ジェービスが母を偲ぶ会で送ったのが白いカーネーションでしたが、その母は亡くなった後の会でしたから、母親がすでに亡くなられた方が白となり、母親が健在な方は赤いカーネーションを贈るように変遷したようです。

その後、学校等にも母の日が定着するにつれ色の違いにより心の傷つく子供たちもでることから赤色が定番化したのではないでしょうか。

ちなみに春夏か逆の南半球の国・オーストラリアでは菊の花を贈るそうです。

結詞

新型コロナウィルスにも負けずに頑張っていらっしゃる皆さん、これも生きているのではなく、母のみならずいろんな方々の愛情に支えられ生かされているという感謝を忘れずに日々を過ごしていきたいものですね。

竹笋生 (たけのこしょうず)

15日からは立夏の末候「竹笋生 (たけのこしょうず)」と移ります。新型コロナウィルスのため手酷く叩かれた日本経済もタケノコの成長のようにスピード感を伴いながら回復していってもらいたいものです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました