暦は穀雨の次候「霜止出苗(しもやみてなえいづ(ず)る」を迎えます

霜止出苗 歳時記
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霜止出苗

春もそろそろ終わりに近づき季節は梅雨を経て夏へと向かっていきます。

暦は穀雨の次候「霜止出苗(しもやみてなえいづ(ず)る」を迎えます。

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霜止出苗(しもやみてなえいづ(ず)る

稲 苗 水田 田んぼ

2020年は25日より穀雨の次候「霜止出苗(しもやみてなえいづる)と移ります。

田畑の作物にしっとりとした雨が降り注ぎ大地を潤し苗の生育を促す頃となります。

米農家の方々は田植えの準備に忙しい日々を送っています。

また山野の木々も芽吹いた若葉が爽やかな緑色となって人々の心を癒してくれます。

稲・米

最近では食の欧米化でお米の需要は減ってきていますが、それでもやはり日本の主食と言えば「米」ではないでしょうか。

遠い昔、稲は水辺に自生していた植物で、それを採取して食料の一つとしていました。

縄文時代の終わりごろには、採取したイネの一部を残し、家の近くに蒔いて(直蒔きをして)収穫するようになりました。

狩猟・採取が食を得るための手段としていた人間にとって安定的に食を確保できる食を得たことにより住居を移転することなく定住するようになったという一大革命も起こったということです。さらに稲作が日本の気候風土に適していたこともあって邪馬台国の時代にはすっかり主食として定着していたようです。

そして弥生時代にはまだ直まきではあるものの畦で区切られた水田にての栽培も始まっていたようです。

時代は進み奈良時代には苗を別のところで育てた後、稗などを抜ききれいになった水田に改めて植える栽培法も開発され収量は増えていきました。

近代に入り育苗器で苗を育てるなど更なる技術革新や農機具・機械の開発によって生産量は飛躍的に伸びていきます。

夏は来ぬ

「卯の花の匂う垣根に~」と歌いだす唱歌「夏は来ぬ」はご存じの方も多いと思います。

卯の花

この歌い出しの「卯の花」は「空木(うつぎ)」の花を指しています。

空木 ウツギ 卯の花

ウツギはアジサイ科の落葉低木で空木の名の由来は茎が中空であることからその名がつけられています。実際白い花が咲くのはもう少し後で5月から7月にかけてが花期です。

歌詞にある香りですが、実は沈丁花のような強い芳香は残念ながらありません。

ここで言う「匂う」は香りがするというより空木の花が咲き乱れる様子を表していると解釈した方が良いようです。

ちなみに豆腐の「おから」を卯の花と呼びますが、これも日本人の「言霊思想」から「おから」は空っぽに通じることから「卯の花」と呼ばれるようになったという説もあります。

おから 卯の花

また旧暦4月を「卯月」と言いますが、この「卯」は正しく「卯の花」の「卯」なのです。

玉苗

二番の歌詞に

「五月雨の そそぐ山田に 早乙女が 裳裾(もすそ)ぬらして 玉苗(たまなえ)植うる 夏は来ぬ」とありますが、この「玉苗」を育てる時期が「霜止出苗」の頃合いです。

玉苗 稲 苗

良いお米を作り育てるためには本田に植え替える前の苗の時期の育て方がとても大切だそうで、農家の方々は肥料だけではなく丁寧に生育温度管理もして大事に育てるようです。

乳幼児期の子供のように大事に育てていくのですね。

結詞

アマビエ様

新型コロナウィルスの感染拡大による需要の低迷から22日、アメリカの原油先物価格は異例の実質マイナス価格を付けてしまいました。

当然ガソリンの価格も下げが続いていますが外出や移動の自粛が呼びかけられゴールデンウィークを迎えようとしているこの時期でも一般庶民の需要は望めない状況です。

しかしそれは車の走行量も減っていることも意味していますので世界的にも空気が澄んできているようです。

せっかく与えられた好環境ですので遠出は控えるのはもちろんですがお近くの緑を愛でながら少しでも自粛のストレスを和らげてみたらいかがでしょうか。

次回は穀雨の末候「牡丹華(ぼたんはなさく)そして雑節八十八夜をお伝えしていきます。

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