
暦は清明の末候「虹始見(にじはじめてあらわる)」となります。雨上がりの後、チリも払われ澄み渡った空に架かる虹は気持ち良いものです。新型コロナウィルス感染拡大防止のための緊急事態宣言も解除され一日も早く「虹」が見られるようになってもらいたいものです。
虹始見(にじはじめてあらわる)
清明の末候「虹始見(にじはじめてあらわる)」も初冬の小雪の初候「虹蔵不見(にじかくれてみえず)」と対をなす七十二候です。
虹について
虹は英語で言うと「レインボー」と言うのは皆さんご存じだと思いますが、このレインボーは「雨の弓」という意味なのです。
フランス語では「アルカンシェル」、空に架かるアーチと表現しています。 自転車競技も日本人選手の参戦、活躍もあって依然と比べて徐々に良く知られるスポーツとなってきつつありますが、その世界チャンピオンがその証として着用するジャージのストライプとして採用されているのが「アルクアンシェル」です。
虹はどうして見える?

虹が見える条件は雨上がりなど空気中の水分が多いことと、止んだ後または降っている最中でも晴れ間が出ることが条件です。 それは虹は太陽の光が空気中の水滴が学校の理科の時間に実験で使われた記憶がある方もおられると思いますが、あの三角柱のガラスと同じ原理で屈折・反射されることによって太陽光が分解されて、複数色の帯状懸け橋のように現れるものです。
虹は七色?

皆さんにお聞きします。虹は何色ありますか?
この質問に対してほとんどの方が「7色」と答えられると思いますが、昔は3色とか4色と言われた時代もありました。
この「7色」というと主張し始めたのは、あのリンゴから万有引力を見つけ出したアイザック・ニュートンです。
実際はその色と色の境はグラデーションとなっているため7つの色が独立して重なり合っているわけではないのですが、ニュートンが音楽のドからシの7つの音階の周波数が同じ幅であることに準えて「紫、藍色、青、緑、黄、橙、赤」の7色と提唱したものです。
ただニュートンの出身地であるイギリスやアメリカなどでは一般的に「6色」と言われています。 ちなみに前述の自転車の世界チャンピオンが着用するジャージのストライプは「5色」で、虹と同時に5大陸も表しているそうです。
Wレインボー

時折、二重に架かる虹を見たことはありませんか。
実は虹は本来すべてがこの二重なのをご存じでしたでしょうか。
はっきり見える内側の虹を「主虹」、うっすらと見える外側の虹を「副虹」と呼んでいます。
ただこのWレインボーの副虹は光が弱くて薄いため、空の色や空気中の水滴の大きさ、見える角度など様々な条件が満たされた時にしか確認できません。
ですから、Wレインボーはラッキーの前兆と言われる所以なのです。
さらにこのWレインボー、ラッキーの前兆ということで喜び騒いで終わりにしてしまってはいけなせん。Wレインボーが出たら落ち着いてじっくり見てみてください。 色の配列が主虹と反対に並んでいることに気づかれると思います。
結詞

これから大型連休明けまで外出自粛が続いていきますが、3密を避けながら上手に気分転換を図って、一日でも早く「青空に虹が架かる」ことを思い浮かべて、力を合わせて新型コロナウィルス感染拡大を防いでいきましょう。
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