鴻雁北 | こうがんかえる | 花まつり | 灌仏会 | 釈迦 | 甘茶

雁 歳時記
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雁

暦は清明の次候「鴻雁北こうがんかえる)」となります。冬に越冬のため北から渡ってきた雁が再びシベリアに帰っていく頃という意味です。

そして明日は仏教のクリスマスとも言えるお釈迦様がお生まれになったことを祝う一般的には「花まつり」が宗派を問わず多くの寺院で催されます。 世情は7都府県に新型コロナ特別措置法に基づく「緊急事態宣言」が政府より発出され九州・沖縄では福岡県がその対象地域に指定されました。

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鴻雁北(こうがんかえる)

2020年4月9日より七十二候は鴻雁北(こうがんかえる)となります。

この七十二候は寒露の初候「鴻雁来(こうがんきたる)」と対をなす七十二候でこの頃に越冬のために日本に飛来した雁達が繁殖地であるシベリアのペクルニイ湖を目指して帰っていきます。

その距離はなんと約4000キロ

鴻雁という字ですが雁は文字通り「ガン」を指しますが、鴻は「ひしくい」と読み、ガンよりも少し大型のガンを指します。

雁と言えばV字の編隊を組んで飛翔する姿が思い浮かびますが、これにもちゃんと意味があることなのです。

雁

鳥は飛んでいる時、ご存じのように羽を上下に羽ばたかせます。その動作に伴い上昇気流が発生します。そのことで斜め後方のを飛ぶ鳥がその上昇気流を利用することで、体の浮力がさらに発生するため、小さいエネルギーで飛ぶことができるようになります。

そして先頭を交代することでそれぞれが体力を温存することができるのです。そのことが4000キロもの距離の移動を可能にしています。

どこか自転車ロードレースのプロトンの先頭交代のようですね。 この雁が旅立つときの伝承が素となった「雁風呂」という風習が青森の津軽地方に残っているようです。

花まつり

さて4月8日は宗派を問わず全国的に多くの寺院で一般的に「花まつり」と言われる法要が行われます。

本来は灌仏会(かんぶつえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、降誕会(こうたんえ)、竜華会(りゅうげえ)と呼ばれる仏教を開いたお釈迦様の誕生を祝う行事です。

言わばキリスト教のクリスマスのような行事です。しかしながら日本ではクリスマスはどこの家庭でも行いますが、花まつりは余り馴染みが薄いようです。

灌仏会

設けられた花御堂に鎮座されたお釈迦様の生まれた時の姿を現したと言われる「誕生仏」に甘茶を3回かけて誕生を祝います。

なぜ甘茶かと言うと、後述のお釈迦様の誕生時に宣言された際に天にいる龍が感激して甘露の雨を降らせたことに由来しています。 その花まつりも新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から中止を決断された寺院も多くあるようです。ご参拝の際には確認の上、お出かけになった方が良いと思います。

花まつりの由来

この花まつりは旧暦の4月8日にお釈迦様のお母様が出産の為に実家へ帰る途中ルンビニの花園で休息をとっていた時にそのお母様のわきの下より姿を現したという伝承に由るものです。 そして生まれてすぐに東西南北にそれぞれ七歩ずつ歩み出し右手で天を指し、左手で地を指して「天上天下(てんじょうてんが、あるいはげ)、唯我独尊(ゆいがどくそん)、三界皆苦(さんがいかいく)、我当度之(がとうどし)または吾当安此(がとうあんし)」と宣言されたそうです。

誕生仏

唯我独尊とは

この解釈には様々なものがあり、昨今の世知辛い世の中では「唯我独尊=ただ我のみ独り尊し」を拡大解釈し「自分ほど偉い人はいない」ということを意訳し、「唯我独尊な人」を「うぬぼれている独りよがりな人」を例える熟語として使用される場合もありますが、これは明らかに誤用です。

この「我のみ尊し」は「我こそが唯一人々を救済できる覚者となる」と宣言したというのが本来の解釈でしょう。また人間は唯一悟りを開けるものだと宣言したとする解釈もあります。

さらに私が一番好きな解釈ですが、あの大ヒット曲の「世界に一つだけの花」です。

人は誰でもこの世に一人だけであって予備の人間はいない。命は貴いものである。私は苦しむ人々を救うことを第一としよう」あるいは「生きとし生けるものは全て尊い命を持つ尊い存在である」という解釈です。 まぁ、この発した言葉ですら後付けの伝承ですからそれぞれの解釈があっていいかもしれませんが、くれぐれも独りよがりの解釈になりませんように!

甘茶

甘茶

一昔前に「アマチャヅル」というお茶が流行った記憶があります。

しかしここで言う「甘茶」とはガクアジサイに似ているユキノシタ科のアマチャを指しています。

この「アマチャ」は生薬にもなっていて乾燥させて煎じて飲むとほのかに甘みのある飲み物になります。 アマチャヅルも似たような味になりますが、こちらはアマチャとは別物でウリ科の植物です。

アマチャヅル

結詞

冒頭にも書きましたが、本日「緊急事態宣言」が発出されました。

私のような愚人には私個人として何がどう変わるのか理解しきれない状態です。

とりあえず今まで同様に不必要な外出を控え、手洗い・うがいなどを励行し、外出時にはマスクを着用することを心がけたいと思っています。

ただマスクの重要性は私的には罹らないための予防策ではなく移さないためのマナーという位置づけで、症状があろうが無かろうが、いつ感染しているかわからないので必ず着用したいと思います。 そして私も早期に「新型コロナウィルス退散」を神仏にも祈りたいと思っています。

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