雷乃発声 | かみなりすなわちこえをはっす | 七十二候 | 歳時記

雷 歳時記
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雷

30日より暦は春分の末候「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」になります。春の訪れを告げる春雷が鳴り始める頃となります。

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雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)

七十二候は春分の末候「雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」となります。

気温も徐々に上がり、農家にとって農事を始める号砲ともいえる雷が鳴り始める頃です。 この雷乃発声は秋分の初候「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」と対をなす七十二候です。

春雷

雷乃発声でいう雷と雷乃収声でいう雷とでは同じ雷でも発生の仕方少し違うようですが、立春以降に最初に鳴る雷を「初雷」といいその後春に鳴る雷を「春雷」と呼んでいます。

春雷

雷最盛期の雷は断続的に鳴り続けることが多いのですが、春雷は遠くから聞こえてくるような雷で、しかも一回から二回くらい鳴って止んでしまいます。 二十四節気や七十二候などの暦は農事と密接に連動していて、この春雷も稲作などの農事の開始を知らせる号砲ともなっています。

さて雷は、自然界で起こる雲と雲の間または雲と地上との間で起こる放電現象ですが、その雷の中にもその発生の仕方により7種類の雷があります。

その中で春に多く発生する雷は「界雷」と呼ぶ雷が多いようです。

この界雷は日本海の低気圧から伸びる寒冷前線に伴う積乱雲により発生する雷です。

大気が不安定なこともあり荒天を伴い、ヒョウや雪を降らせたり激しい雨や突風などを伴うこともあります。

一方夏の雷は熱雷といって地表の気温上昇に伴い猛烈な上昇気流によって形成する積乱雲でおこる雷です。 春雷は空気や地面がまだ乾燥している農作業の開始時期において雨の場合は恵みの雨となりますが、同時に作物の若葉や新芽に被害をもたらすヒョウなどを伴うこともあり農家にとっては要警戒の雷ともなります。

雷が接近してきたら気を付けること

今年は新コロナウィルスの感染拡大防止の観点から不要不急の外出の自粛などが呼びかけられ閑散としそうですが、例年ですと春の行楽シーズン、花見をはじめあちらこちらにお出かけになることも多いかと思います。

その発雷メカニズムは違っていても雷であることには変わりはありません。

雷雲

落雷による被害にあわれないためには以下のことを守りご自身の安全を確保してください。

  1. 避雷針のある鉄筋コンクリートの建物に避難する
  2. 自動車・バス・列車などの乗り物に避難する
  3. 自転車やバイクなどからは2メートル以上離れる
  4. 適当な避難場所が見当たらない場合は、窪地があれば窪地で、そして身を低くして膝を抱えるように体を小さく曲げる。その際は膝を閉じてそれを抱え込むように体を曲げてジッとしている。
  5. 傘・ステッキ・ストック・釣り竿などは立てずに体から離しておく。
  6. 雨宿りを兼ねたりして低い気には絶対近づかない
  7. 歩き回らない

良かれと思っていたNG

  1. 高い建物のすぐそば
  2. 身に着けている金属製アクセサリーなどを外しても効果は限定的なので外す必要はない
  3. ゴム長靴やレインコートの絶縁効果はほとんど期待できない

結論からいうと雷が近づいてきたら速やかに安全な場所に避難することが大切です。逃げ遅れたら雷の間隔は約1分程度と言われるのでその合間を使って退避するようにしましょう。

雷に関する蘊蓄 (うんちく)

  • 音が鳴らなければ雷ではない?

皆さんはゴロゴロなる雷もピカッと光るだけの雷も同じく雷と言われると思いますが、気象庁の定義では「雷は雷電(雷鳴と電光)がある状態を指し、電光のみは含まない」とされています。

  • 雷の別名「イカヅチ」とは

イカヅチの「イカ」は厳(いか)めしい、そして「ツチ」は精霊または神様という意味です。

昔は雷は神様の仕業あるいは神様そのものと考えられていました。ちなみに雷は「神鳴り」にも通じています。

  • 雨の下に田

雷という字は雨冠に田と書きますが、また稲妻などという言葉もありますが、田んぼや稲と切っても切れない関係です。農事にかかわる神様の仕業と捉えるのは不思議ではありません。その神様とは「山の神」と「田の神」です。

秋には神様は山に帰り「山の神」となり、春まさしく春雷の鳴る頃に山を下りてきて「田の神」となる伝承は全国各地にあります。

その神様が田の上を雲として覆い、恵の雨を降らせる様を表しています。

  • クワバラ、クワバラ
桑畑

皆さんはおじいさんやおばあさんが雷が鳴り出すと「クワバラ、クワバラ」と呪文を唱え、雷が落ちないように祈ったのを聞いたことはありませんか。

諸説ありますが、これは「桑の原」ではなくあの学問の神様の菅原道真公が無実の罪をきせられ左遷され、その地で無念の死を遂げた恨みを晴らすため雷神となり宮中に激しく雷を落とした時、道真公の土地であった「桑原」にだけ雷が落ちなかったという伝承から、「ここは桑原ですから雷を落とさないでください」願いを込めて唱えるようになったということです。

ちなみに沖縄では「クヮーギヌシチャ、クヮーギヌシチャ」(桑の木の下、桑の木の下)と唱えるそうです。これも桑は同じですが道真公の「桑」ではなく、中国からの由来のようです。

中国では桑の木は神聖なものとしてその霊力は雷神すら恐れさせ、桑の木には近づかなかったそうです。ですから私は桑の木の下にいますと唱え落雷が無いように祈ったというわけです。

ただ現代では雷の時は絶対に桑の木の下などに退避されませんように!かえって危険です!!

  • エクレアは雷様?
エクレア

あの有名なお菓子の「エクレア(エクレール)はフランス語で「雷・稲妻」という意味だったことをご存じでしょうか。 その名がついた由来は形状や素早く食べろ!など諸説ありますが、雷が鳴ったらエクレアを食べて雷を封じ込めるというのはいかがでしょうか(笑)

結詞

コロナ

今日は雷の話に終始しましたが、遠く聴こえてくる春雷の雷鳴を聴きながら、一日も早く雷様が新型コロナウィルスを感染拡大を収束させてくれるの祈りたいと思っているのは私だけでしょうか。

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