啓蟄 | けいちつ | 蟄虫啓戸 | すごもりのむしとをひらく | 東大寺 | 修二会 | お水取り | 旬の食べ物 | 二十四節気 | 七十二候 | 歳時記

啓蟄 山菜 歳時記
スポンサーリンク

本格的な春ももうすぐそこです。二十四節気は「啓蟄(けいちつ)」、七十二候は「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」となります。

冬ごもりしていた地中の虫たちもそろそろ春の訪れを感じ始めて活動を始める頃です。

啓蟄はその言葉の意味や響きから春の季語ともなっていて、言霊を大事にする日本人の感性が感じられます。

啓蟄とは

啓蟄 山菜

二十四節気の三番目「啓蟄」は皆さんにとっても耳慣れた節気の一つではないでしょうか。

啓蟄の「啓」には開くとか開放するという意味があり、「蟄」には虫などが土の中に隠れて閉じこもるという意味があります。

虫というと昆虫を思い浮かべてしまいがちですが、昔は蛇(へび)、蜥蜴(とかげ)、蛙(かえる)も含めて「虫」と呼ばれていました。言われてみれば充てられている漢字すべてが虫偏の漢字ですね。 さらにお伝えすれば「蟄」という漢字は「蝮」を表す象形文字だったそうです。

啓蟄と驚蟄、そして初雷

雷

もともと啓蟄は中国では「驚蟄」という漢字が充てられていましたが、当時の漢王朝の皇帝の名前が「啓」だったため漢代ではこの字を使うことが憚られ、その代わり意味が近く、春雷に驚かされ目を覚ますという意味合いも込めて「驚」の字が使われていました。

その後「啓」の字に一旦は戻されましたが現在では再び「驚」の字が充てられています。

その「啓」の字が使われている間に日本に伝わったので日本では「啓蟄」となったというわけです。

ちなみに春雷という言葉は聞かれたことがあると思いますが、その中でも立春を過ぎて初めて鳴る雷のことを「初雷(はつかみなり・はつらい)」と呼び、啓蟄の頃によく鳴ります。 そのため春を告げるとともに地中の虫たちはその雷鳴に驚かされ地中から這い出ると考えられていたため「虫出しの雷」とも呼ばれています。

蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)

七十二候の第七候の「蟄虫啓戸(すごもりのむしとをひらく)」も地中で冬ごもりしていた虫たちが春の気配を感じ穴を開いて這い出してくるころという意味で二十四節気の「啓蟄」と同じ意味です。二十四節気と七十二候が同じ意味というのも珍しいかもしれませんがそれだけ象徴的なシーズンなのでしょうね。

啓蟄ごろの風物詩・東大寺二月堂(修二会・お水取り)

お水取り

奈良時代から続く「修二会」が東大寺二月堂で春を告げるとも言われる行事として行われます。

修二会は修生会(しゅしょうえ)とも言われ東大寺が有名ではありますが、他にも薬師寺や法隆寺、長谷寺などでも盛大に行われます。

その中で東大寺の修二会はもともとは旧暦の2月1日から15日に行われていましたが、現在では新暦の3月1日から14日に行われています。

練行衆と呼ばれる11人の行者がみずからの過去の罪障を懺悔し、その功徳をもって興隆仏法・天下安泰・万民豊楽・五穀豊穣などを祈願する行事です。

その一連の法要の中でも二月堂の舞台を走り振り回される「お松明」がシンボル的存在ですが、この松明はもともと行を始める練行衆が「登廊」と呼ばれる石段を登る際の道明かりとして焚かれたものです。

この松明の火の粉を浴びると健康や来福のご利益があると信じられ、浴びることはもとよりその燃えカスを持ち帰りお守りにされる方も多くいます。

この「お松明」行中は毎日焚かれますが、とりわけ12日の松明は「籠松明」と呼ばれ、一回り大きな松明が舞台を駆け回るので見応えがあります。 さて東大寺の修二会は「お水取り」とも言われ、12日の法要の後に6人の練行衆が堂外の閼伽井屋(あかいや)に向い、閼伽桶にその香水を汲み内陣に持ち帰り、須弥壇下の香水壺に蓄えられその後ご本尊に供えられたり、供花の水として使われます。

啓蟄あたりが旬の食べ物

山菜

虫とともに地中から顔を出し来るのが山菜

以前「款冬華(ふきのはなさく)」の候でも書きました「蕗の薹(ふきのとう)」も旬を迎え、さらに蕨(わらび)、薇(ぜんまい)、筍(たけのこ)などの山菜類も今が旬です。

またこの時期辺り一面を黄色に染める菜の花はまさしく旬の花と同時に食材です。菜の花の「菜」という字は「食べられる植物」という意味があります。

春野菜

これら旬の食材での「炊き込みご飯」はいかがでしょうか。

メニューのラインナップはいずれも旬の食材の山菜炊き込みご飯・菜の花のおひたし・さわらの西京味噌焼き・はまぐりのお吸い物で決まりですね。

新玉ねぎ

おっと忘れていました。 この時期の旬の食材に「新玉ねぎ」もあります。皮が薄くみずみずしく柔らかく辛みも少ないこの時期の玉ねぎはサラダ等の生食にはうってつけです。メニューに新玉ねぎサラダも加えましょう。

では皆さんに啓蟄とともに良い春が来ますように!

コメント

タイトルとURLをコピーしました