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芽吹き 草木萌動 歳時記
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実感としても着実に春が近づいているこの頃ですが29日より七十二候は雨水の末候「草木萌動(そうもくめばえいずる)」となります。

草木が萌え出す頃という意味ですが、木々の枝先を注意深く見ると固く閉じていた芽も少しづつ萌木色となってきているのを発見します。

また、旧暦2月の和風月名では「如月(きさらぎ)」と呼ばれていますが、別に「木の芽月(このめづき)」とも言われています。

萌木色・萌黄色・萌葱色

春先の色として「もえぎ色」というのがあります。

この「もえぎ色」当てる漢字によって多少の色味が変わります。

萌木色

萌木色

新緑が萌え出るような草木の色

青みがかった緑

萌黄色

萌黄色

芽吹いたばかりの若葉の色

黄色を加えた鮮やかな緑

萌葱色

萌葱色

ネギの芽の色

暗い緑

歌舞伎の幕に使われている緑色はこの色です。

これからの時期、こんな「もえぎ色」を少し意識してみてはいかがでしょうか。

上巳の節句・ひな祭り

今では新暦の3月3日に行われることが一般的となりましたが、現在でも一部地域では旧暦の3月3日や寒冷地など月遅れの新暦4月3日に行われれているところもあります。

沖縄や奄美群島などでは旧暦の3月3日に「浜下り(ハマウリ・ハマオリ)という行事が行われます(詳しくは後日)

ひな祭りの起源・上巳の節句

ひな祭りや桃の節句と呼ばれている3月の行事ですが、本来は「上巳の節句」といい、もともとは300年ごろの古代中国で起こったものです。

その「上巳節」は旧暦の3月の最初の巳の日に春を寿ぎ無病息災を願う厄祓いの行事でした。

その後、毎年日にちが変わるのを避けるため3月3日に固定されました。

その「上巳節」が遣唐使によって日本にもたらされ宮中行事として取り入れられたことにより貴族の子女の間でも天皇の御所を模した御殿や飾りつけをして人形で遊ぶままごと遊びと上巳節が結びついたものが起源のようです。

その厄祓いは草や紙で作った人形(ひとがた)に自らの穢れを移し川や海に流したりしたもので現代でも続いている「流し雛」の原型です。

そして春を寿ぐ宴では太宰府天満宮などでも行われる「曲水の宴」が続いています。

さらにひな祭りは「桃の節句」とも呼ばれますが、もちろん桃の花が咲くころの節句という意味もありますが、そればかりではなく「桃の木」が邪気を祓う神聖な木であるとの意味があることも忘れないでください。かつてはお酒に桃の花を漬け込んだものを現在の白酒の代わりに飲まれていました。

雛人形

雛飾り ひな飾り

「雛」には小さく可愛いという意味を含んでいます。そしてその人形でのままごと遊びを「ひな遊び」「ひいな遊び」と呼んでいました。鳥の雛はそのいい例です。

その雛飾りは内裏びな、三人官女、五人囃子、随身、三仕丁が主だった構成です。

内裏雛の左右

内裏雛あるいはお内裏様は男雛と女雛の一対の人形を指します。

内裏は天皇の区域を指していますので、天皇と皇后ですね。

そこでよく迷うのはどちらを左に、どちらを右にという飾り方です。

結論から言うとどちらでも間違いではありませんが、京都では今でも伝統を守って向って右側に飾ることが多いようです。

といいますのは、古来では向って左上位でした。しかし昭和天皇が国際マナーに則り右上位としたことから左右が変わりました。

そこで注意したいことはこの左右はあくまでも天皇から見た左右ですので飾る側からみると左右が逆転するということです。わかりやすく言うと昔からの飾り方(京雛など)は向って右側、そして現代版的飾り方は向って左側に天皇である男雛を飾ります

少しややこしい説明になりましたが、簡単な覚え方は結婚式の披露宴の際の新郎新婦の座る位置と覚えておくといいかもしれません。

ここにも西洋的なレディファーストの考え方に影響を受けたと感じるのは私だけでしょうか。

これは飾り物の中にある「右近の橘」「左近の桜」も同様です。橘は向って左側、桜は右という具合です。

三人官女

彼女たちは内裏に使える女官です。真ん中に盃を乗せた三方を盛っているのが女官長ですので中央に飾ります。そしてあと二人の女官ですがお酒の入った「加えの銚子」というものをもって口を開いている女官を向かって左に、そして「長柄の銚子」を持ち、口を閉じている女官を向って右に飾ります。

随身

一般には右大臣、左大臣と呼ばれていますが若い方が右大臣、髭をはやしている老人の方が左大臣です。右大臣は向って左に、そして左大臣を向って左側に飾ります

五人囃子

向かって左から、太鼓、大皮鼓(おおかわつづみ)、小鼓(こつづみ)、笛、謡(うたい)。

覚え方は楽器が大きいものから順に左から並らべると覚えておくといいかもしれません。

三仕丁

靴を置くための台「沓台(くつだい)」を持った人が真ん中。 向かって左に、頭に被る笠「台傘(だいがさ)」を持った人。 右に、差し傘「立傘(たてがさ)」を持った人を飾ります

雛飾りはいつ片付ける?

さて皆さんが悩まれることに「いつ雛飾りを片付けたらいいのだろうか?」ということだろうと思います。

正月の飾りなどは地域で様々ではありますが概ねの日取りは決まっていますが、雛飾りの場合はこの日に片付けなければならないといった決まり事などはありません。

よく聞くのは「早く片付けないと嫁に行き遅れる」という言い伝えがありますが、これはまったくの迷信ですので一切気にする必要はありません。

では何故このような迷信が広まったかというと、これは現代では女性に限ったことではありませんが「片付けがきちんと出来ないようでは立派な女性になれずにお嫁さんにも行けませんよ」という戒めを込めた躾の一環だったようです。

ですから慌てて早く片付けるよりも厄を背負ってくれた雛人形さんたちには片付ける日の天候と相談しながら湿度の低い好天の日に片付けてあげる方が保管の観点からも大切です。

そしてその際には防虫剤は少なめに入れるのがコツです。それは防虫剤の成分に含まれているナフタリンが飾り物などの樹脂製のものに触れると溶けだしてしまう恐れがあるからです。ひな祭りが終わって概ね二週間以内に片付けられたらいいでしょう。

それでも気になる方はひな祭りが終わったらお人形を後ろ向きにして「ひな祭りはもう終わりましたよ」とお雛様にお伝えしておくといいのではないでしょうか。

ひな祭り

九州では各地で特色のあるひな祭りが行われています。皆さんもご家庭で、ひな人形を愛でながら、ちらし寿司、ひなあられ、菱餅や白酒(甘酒)などを用意して春を迎える行事としてホームパーティーを開いてみるのもいいでしょう。

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