霞始靆(かすみはじめてたなびく)

霞 歳時記
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七十二候は雨水の次候「霞始靆(かすみはじめてたなびく)」となりました。天高く雲雀が舞い飛び、南からの湿り気を帯びた風が春の訪れの足音を大きくしています。

霞

霞始靆(かすみはじめてたなびく)

春ならでは「霞」がたなびき始める頃です。この「靆(たなびく)」は棚引く、棚曳くとも書きます。霞や靄(もや)は気象学的には定義の無い言葉ですが、大気中の細かい水滴や塵が増えて遠くの景色がかすんで見える現象を「霞」と呼んでいます。

ちなみに水平方向の視程が1㎞未満のもものを「霧」といい、1㎞以上のものを靄といいます。

また「霞」と「霧」はその発生のメカニズムは物理的には同じ現象なのですが、

春に遠くに薄くぼんやりとたなびくのは「霞」で、秋に近くに深く立ち込めるものを「霧」として春の季語、秋の季語ともなっています。

このように発生する時期によってその呼び名を変える日本人の感性にはあらためて感心します。

昔の人は山のすそ野にうっすらと広がる春霞は春を司る神様「佐保姫(さおひめ)」が織り出しまとった着物に例えました。そして「霞の衣」という表現で霞がかかっている様子を衣に見立てました。

佐保姫は秋を司る「竜田姫」と対をなす神様ですが、その秋を司る竜田姫も裁縫、染色、機織りを司る神様でもあります。

春は織り出した霞、そして秋の紅葉は竜田姫が染め上げたものと言われていました。

朧(おぼろ)・朧月・朧月夜

朧月

皆さんは「霞」という言葉は日中のみ使われる言葉ということをご存じでしたでしょうか。

この「霞」、夜になると「朧(おぼろ)」という言葉に代わります。

言葉の使い方までもはかなさを感じるのは私だけでしょうか。

また「霞の命」という言葉も使われ方が間違っているようです。

霞を食って生きている仙人に因んで

〇霞を食って生きているせんにんのように長寿である。

×霞のようにうっすらと儚い命

ですので、お使いになる際はご注意を!

雲雀・ひばり

雲雀 ひばり

遠くかすんだ春霞の日に空高く「ピーチュクピーチュクルルル」の鳴き声とともに舞い飛ぶ雲雀も春を感じさせる風物詩です。

この雲雀、別名「楽天(大手IT企業ではありません)」とも呼ばれています。

天から与えられたものを受け入れて人生を楽観すること」を意味しています。

星供・星祭

この時期、密教を奉じる寺院では「星供・星祭」が営まれます。

お堂には星供曼荼羅が飾られ、扉が閉められ暗闇の中に蝋燭が灯され、鎌倉時代から伝承されたと言われる「宿曜経(すくようきょう)」が唱えられ、厄難消除のみならず開運招福などの祈りが行われる星に願いを捧げる壮大な法要が執り行われます。

花粉症対策

春の気配に誘われ心もウキウキしてくる時ではありますが、この時期、花粉症にお悩みな方々は憂鬱な季節でもありますね。

予防対策のためにマスクを用意したくとも新型コロナウイルスの感染の広がりを懸念してその調達もままならない状況です。

花粉症

マスクの使い方

マスクの使用法の三原則は

  1. 鼻を隠す
  2. 顎をを隠す
  3. 頬の隙間をなくす

だそうです。

そして濡れマスクが効果的だそうですが、ご自分でも簡単に手作りできるようなのでご紹介しておきます。

用意するものはマスク2枚と濡れティッシュです。

作り方は一枚目のマスクと二枚目のマスクの間に濡れティッシュを挟んで使用します。

濡れティッシュが乾いてしまうと花粉を吸着する効果が薄れてしまうので乾いたらこまめに替えることがコツです。

衣類の工夫

衣類もウールなどは避け、綿やポリエステルなどの表面のツルツルした化学繊維で花粉が衣類に付着するのを少なくする素材を選ぶ方が良いです。

また洗濯の際は、静電気の発生を抑制する柔軟剤を使用することも効果的です。

その他の対策

意外盲点なのがトイレマットです。

衣類を上げ下すため付着した花粉をマットに払い落としてしまうため花粉が溜まりやすいと言われています。

この時期は普段以上にこまめに洗濯をすることをお勧めします。

そしてメーキャップも意外と意識されない方も多いのですが、やはり素肌では花粉が肌に付着しやすいので、べたつかないパウダーファンデーションやフェイスパウダーで肌を覆いサラッとさせてる方が良いようです。

さらに室内の換気ですが、外からの花粉の流入を防ぐため締め切りにしている方も多いと思いますが、やはり室内の換気は必要です。

わずか10センチほどでも十分に換気は可能ですし、網戸やレースのカーテンを閉めておくことで花粉の流入を50%低減できるようなので試してみたらいかがでしょうか。

いろいろご苦労が多い方もおられますが、花粉や新型コロナウィルスに注意しながら楽しく春を迎えたいものです。

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