雨水 | うすい | 土脉潤起 | つちのしょううるおいおこる | 三寒四温 | 春キャベツ | 歳時記 | 二十四節気 | 七十二候

雨水 土脉潤起 歳時記

四国では2019年より7日早く12日に「春一番」が観測されました。

九州でも吹きそうでしたが、吹きそびれたようで今週は一時的に寒さが戻りそうです。三寒四温を繰り返しながら季節は着実に春に向っています。 暦も二十四節気では「雨水(うすい)」に、そして七十二候も「雨水」の初候「土脉潤起つちのしょううるおいおこる)」となります。

雨水(うすい)

空から落ちてくるものも雪から霙、そして雨へと変わり、積もっていた雪も徐々に溶け始めます。

「暦便覧」でも『陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり』とあります。

雨水

そして凍てついたり乾燥により堅くなっていた地面も潤いが戻り、柔らかくほぐしていきます。この時期より寒さも峠を越し積雪も少なくなっていきます。そんな気候、昔からそろそろ農耕を始める時期の一つとしての目安になってきました。

この「雨水」にひな人形を飾ると良縁に恵まれるという言い伝えもあり、この時期の晴れた日にお雛様を出して飾り付けてみるのもいいかもしれません。

雛飾り

ちなみに現代では「桃の節句」という言葉が主流となっていますが、3月3日は正確には「上巳(じょうし)の節句」と呼びます。 新暦ではあと2週間ほど、旧暦ではあと一か月余り、先祖や親の愛のこもった雛飾りと共に春を迎えてみたらいかがでしょうか。

三寒四温(さんかんしおん)

この時期、気象情報などでよく聴かれる言葉で「三寒四温(さんかんしおん)」がありますが、その字のごとく3日寒い日が続き、4日暖かい日が続くその7日周期を繰り返しながら春に向っていくのです。

本来はシベリア高気圧の勢力が7日周期で強弱を繰り返すために起きる気象現象で朝鮮半島や中国東北部でその現象は顕著に現れます。 日本ではシベリア高気圧とともに太平洋高気圧の影響も受けるためはっきりしないことも多く、そのため最近では移動性の高気圧と低気圧が交互に来るための天気の周期的変化を言うことの方が多いようです。

土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)

七十二候も第四候、雨水の初候となり田畑の土も少しずつぬかるんできます。

土脉潤起

散歩の道すがら木々たちを注意深く眺めると芽吹きを見つけることも多くなってきます。

そして地面の方に目を向けると土も潤いを帯び始めほぐれだし、土中で冬を過ごしてきた虫たちも少しずつ外に出やすくなっていきます。 さて現在では七十二候の第四候はこの「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」となっていますが、江戸時代までは「獺祭魚かわうそうおをまつる)」だったそうです。氷も溶けだした水中から魚を獲り、その魚を岸辺に並べて食べたことに因んでいました。最近有名になった日本酒の名前にもなっていますね。

旬の食材・春キャベツ

春キャベツ

現代で一年中店頭で見られるキャベツですが、冬のこの時期に収穫されるキャベツは冬の時期に土の養分をしっかりと吸収し蓄えていますので一年中で一番甘いキャベツです。その上巻も緩く葉も柔らかいので生食にはもってこいです。 キャベツは体の余分な熱を取り除き、ビタミンKやキャベジン(ビタミンU)が含まれているので胃もたれや胃の痛みなどの改善をしてくれます。年始以来新年会続きの疲弊した胃には正に打ってつけの旬の食材です。

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