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東風解凍 はるかぜこおりをとく 歳時記
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立春 梅 蕾

明日は暦も一巡し新たな二十四節気・立春、そして七十二候の第1候・東風解凍がスタートします。

冬が極まり、春の気配が立ち始める頃となります。 地面からは福寿草が顔を出し、九州などでは梅が咲き始めます。

立春

旧暦では新年の始まりとされ、この日を起算日(第一日目)として八十八夜や二百十日、二百二十日などが決まっていきます。

福寿草 立春

よくニュースなのでは「暦の上では春」という言葉が発せられますが、本来は「春の気配が立ち始める日」なのです。

実際にも四国沖や東海沖、東シナ海などで発生して、日本の南岸を沿うように東北東の方向に進む南岸低気圧の発生も多くなり、寒気や荒天のピークとなる時期です。 その中でも少しずつ春に向って近づいていく気配を感じ取る古人のセンスには今更ながら感服します。

春一番

春一番

これから気象台より「春一番」を観測しました、という報に接することもあると思われますが実はこのは「春一番」は北海道、東北、沖縄では発表されません。

「春一番」は北海道、東北、沖縄以外の地域で、立春から春分までの間で、日本海を進む低気圧に向って南側の高気圧から吹く10分間の平均風速が毎秒8メートルを超える東南東から西南西の風、しかも前日よりその日の気温が上昇していることといった要件満たした際に「春一番」とされます。

しかしながらこの「春一番」が吹くと翌日は寒さが戻ることも多く、それを「寒の戻り」と言っています。 とは言え「春一番」は確実に春が忍び寄ってきている気配には違いありません。

立春大吉

皆さんは寺社で「春分大吉」と書かれたお札を見かけられたこともあると思います。

このお札、縦書きであれば解りやすいのですが、この四文字は左右対称であることに気づかれると思います。

立春大吉 札

左右対称であるため表から見ても「立春大吉」裏から見ても「立春大吉」なのです。

これは節分で追い払われた鬼がリベンジではないでしょうが再度家の中への侵入を試みた時、鬼が表の「立春大吉」を目にしながら玄関から侵入してふと振り返るとそこにも「立春大吉」の札が・・・

それを見た鬼は「あれっ!?まだ家の中に入っていないと勘違いをして外に出て行ってしまうので、家の中には侵入されず一年間平穏無事に過ごせるというわけです。

このお札、寺社で授与しているところもありますが、自分で書いた札を貼っても効果はあります。

貼り方は、立春の早朝に玄関の右手、目線より高い位置に貼ること、そして画鋲や釘で張り付けるはダメだそうです。 今年は「立春大吉」のお札を手作りして貼ってみたらいかがでしょうか。

東風解凍(はるかぜこおりをとく)

東風解凍 はるかぜこおりをとく

冒頭にも書きましたが七十二候も一巡し第一候の「東風解凍はるかぜこおりをとく)」となります。

東から吹く春の風が、氷をとかし始める頃という意味です。

ここでは「はるかぜ」と読ませていますが、東風は「こち」とも読みます。

菅原道真公の

東風吹かば にほいおこせよ 梅の花 主なしとて 春な忘れそ」 は有名です。

飛梅 太宰府天満宮

馬耳東風 (ばじとうふう)

東風の字を見て「馬耳東風」を思い浮かべた方もおられると思います。

馬の耳 馬耳東風

この四文字熟語の意味は

「馬は自分の耳を撫でる春の訪れを感じさせてくれる東からの風にも感動を覚えることなどなく、いつもの普通の風としか感ぜず、受け流してしまう」

このことから転じて 「他人の意見や批評を心に留めようともしない」という意味になりました。

東風吹けば雨

さらにお天気のことわざで「東風吹けば雨」というのがあります。

雨を降らせる低気圧が西から近づいて、気圧の高い東から暖かく湿った風を巻き込みながら東進していきます。

そのため東風が吹いた後は、次第に雨が降り出すという雨の前触れなのです。

しかも再び寒気も流れ込みますので冷たい雨になるようです。 春を呼ぶ東風の暖かさと寒の戻りを繰り返しながら着実に春へと向かっていきます

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