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冬至の七種 歳時記

冬至とは

冬至 乃東生

二十四節気も今年最後の「冬至」となりました

北半球では夜が一番長い日です。太陽は一年で最も低い位置にきて、その強さも一番弱まる日でもあります。

一方この日を境にその力は再び蘇ってくることから、日本のみならず世界中でお祝いのお祭りが盛大に催されます。

また冬至の翌日から昼間の長さも再び延びてくるため、中国や日本では、この日は「陰の極み」で、翌日から再び陽にかえると考えられてきたので、「一陽来復」といって、冬至を境に運が上向くと言われています。

冬至の七種(とうじのななくさ)

冬至の七種

冬至には「冬至の七種」といって「ん」の付くものを「運盛り」ともいい、それを食べると縁起が良いと言われています。

冬至の七種は

  1. なんきん・カボチャ(南京)
  2. れんこん(蓮根)
  3. にんじん(人参)
  4. ぎんなん(銀杏)
  5. きんかん(金柑)
  6. かんてん(寒天)
  7. うんどん・うどん(饂飩)

この中でも代表格は「かぼちゃ(南京・なんきん)ではないでしょうか。

ただの語呂合わせや縁起担ぎだけではなく、かぼちゃにはビタミンAやカロチンが豊富に含まれているので抵抗力がつき、風邪や中風(脳血管疾患)の予防に効果的です。

いとこ煮

いとこ煮

一般的によく食卓に上るのは「いとこ煮」ですが、全国的には「いとこ煮」のレシピはその地方々々で様々でおかず風のものもあれば汁物もあり、さらにはスイーツ風のものあります。

同じ名前でもこれほど地方色の出る食べ物は雑煮と肩を並べるのではないでしょうか。

さらにはこの「いとこ煮」という言葉自体、材料をそれぞれ(銘々)に煮ることから「姪姪」からきたという説や様々な野菜が煮られ種類は違えど野菜であることにはかわらないので「近親関係」の「いとこ」に準えて付いたという説などいろいろありますが、堅いものから順々に煮ていく調理法から「追い追い(甥々)煮る」という洒落から名付けられたという説が定説となっているようです。

一般的な「いとこ煮」のレシピ(4人分)

小豆    75g(カップ1/2)

かぼちゃ 150g 

だし汁  400ml(カップ2)

砂糖    大さじ3

しょうゆ  大さじ1

作り方

① 小豆を一晩水につけておきます。小豆は4~5時間ではあまり吸水しません。

② アク抜きのため小豆をなべに入れ、小豆がつかる程度の水を入れて沸騰させます。沸騰したら火を消し、ざるにあげ、ゆで汁を捨てます。そして再び、鍋にもどし、水を入れ、小豆が柔らかくなるまで気長に煮ます。小豆が煮えたら汁気をきっておく。

③ 鍋にだし汁を入れ、3センチ角程度に切り、面取りしたかぼちゃを入れ、かぼちゃが柔らかくなるまで煮ます(10分くらい)。そこに小豆と砂糖を加え弱火でコトコト煮ます。両方が柔らかくなったら、最後にしょうゆを加えて、汁気がなくなるまでさらにゆっくり煮ます。これで完成です!

冬至粥

冬至粥 小豆粥

冬至粥小豆粥と呼んでいるところもありますが、小豆のように赤い色の食べものは邪気を払うと考えられていて無病息災を祈ります。

こちらも無糖のゆであずきを使うと簡単に出来ますので、忘年会などで弱った胃を労わるのにももってこいですし、小豆粥を食べて厄払いにもなりますので、是非お試しあれ!

小豆粥のレシピ(4人分)
  1. 米…1カップ
  2. 市販のゆで小豆缶(無糖)…1缶
  3. 水…6カップ
  4. 塩…小さじ1
作り方
  1. 米をといでざるに上げ、水気をきります。
  2. といだ米と小豆と水を鍋に入れ、30分ほど浸水させておきます。
  3. 鍋にフタをして強火にかけ、沸騰したら弱火にし、吹きこぼれないように1時間ほど炊きあげます。
  4. 塩を加え、フタをして5分ほど蒸らして完成です!!

ゆず湯

ゆず湯

さて冬至の日に「ゆず湯」に入る方も多いと思います。

もともとは「一陽来復」の運を呼びこむ前に、厄払いするための禊(みそぎ)として身を清めました。昔の人は毎日お風呂に入る習慣がなかったので大切な行事の時にはお風呂に入り身を清めていました。

冬が旬の柚子は香りも強く、強い香りのもとには邪気がおこらないという考えもありました。ちなみに端午の節供の菖蒲湯も同じ意味合いがあります。

そして柚子(ゆず)=「融通」がきく、冬至=「湯治」に通じて縁起もよいため、冬至には柚子となりました。

また柚子は実るまでに長い年月がかかるので、長年の苦労が実りますようにとの願いも込められていたようです。

もちろん、柚子湯にも語呂合わせや縁起担ぎの外にも、血行を促進して冷え性を緩和したり、体を温めて風邪を予防したり、果皮に含まれるクエン酸やビタミンCによる美肌効果もあります。

さらに、香りによるリラックス効果もありますから、元気に冬を越すためにも大いに役立ちますよ。

乃東至(なつかれくさしょうず)

夏枯草 靭草

今日は七十二候も冬至の初候「乃東至なつかれくさしょうず)」になりました。

「乃東」というのは「夏枯草かこそう)」を指し、和名ではその花の形が矢を入れる靭(うつぼ)の形に似ていることから「靭草ウツボグサ)」と名付けられています。

春の5月から7月の初め頃に紫の花を咲かせ、そして夏に枯れ、冬に再び芽を出し始める頃という意味です。

実際には枯れたのではなく花が終わると花穂が暗褐色に変色して枯れたように見えることから「夏枯草(かこそう)」とも呼ばれています。

「乃東」というのは「夏枯草(かこそう)」を指し、和名ではその花の形が矢を入れる靭(うつぼ)の形に似ていることから「靭草(ウツボグサ)」と名付けられています。

この靭草の漢方名が「夏枯草」なのです。

ちなみに夏至の初候の「乃東枯(なつくさかれかかる)」は「乃東生」と対になっています。

薬用としての靭草(ウツボグサ)

夏枯草は主に東アジアに分布していますが、世界のいたるところで生薬(漢方薬や民間薬)として利用されています。

枯れかかった花穂を摘み取り乾燥させたものはウルソール酸、プルネン、塩化カリウム、タンニンなどが含まれていて利尿薬や消炎薬として用いられます。ただし禁忌もありますので使用の際は必ず医師や薬剤師にご相談の上お使いください。

主な生産地の一つである中国では夏の職払いのためのためお茶代わりに水分補給や疲労回復を促すと考えられているため飲用されています。

また煎じた液体で一日数回うがいをすることにより口内炎やのどの痛み、扁桃炎などにも使用され、腫れや痛みを和らげる作用もあります。

我が日本ではハーブティと用いられることも多く、また止血作用や傷を治ることを促進させる外用薬としても古くから利用されてきています。

一方ヨーロッパでは英名で「all-heal=全てを癒す・セルフヒール」という万能薬的な名でも知られています。

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