七十二候は熊蟄穴(くまあなにこもる)に入りました。

この七十二候に合わせるように「新潟県南魚沼市の診療所の倉庫で親子とみられる三頭の熊が冬眠?」というニュースが飛び込んできました。
ちなみにこの熊さんたちは保護団体によって山に返される予定のようです。
さてニュースにも登場したツキノワグマは妊娠したメスは分娩授乳を冬篭り中にしますが、それ以外は秋にドングリをお腹いっぱい食べてその脂肪分をエネルギーにして途中で目覚めることなくひたすら冬眠するそうです。
ただクマは音や気配に非常に敏感な動物であると同時に「冬眠」といっても非常に浅い眠りの中にいるのでちょっとした刺激で目覚めてしまいます。
ですから冬季は熊が冬眠中だから出くわさなくて大丈夫と思うのは大間違いで、その刺激によって冬眠の途中で目覚めて辺りをうろついているかもしれませんので、途中覚醒した熊は通常よりも危険だと言われていますので山中に入る時はご用心を!
まぁ人間でも眠い時に途中で起こされたら不機嫌になりますもんね。 そんな熊さん、世界には8種類の熊さんがいますが、日本に生息するのはこのツキノワグマとヒグマの二種類です。
日本の熊
ツキノワグマ

本州や四国の森林に生息し、かつては九州にも生息していましたが現在では絶滅した可能性が高いとされてています。
数年前、背鰤山系での目撃情報が伝わりましたが、事実はどうも「あなぐま」と見間違えたようだとその後の糞などの調査により判明しています。
大きさは100cm~130cmで体重はオスが80kg、メスが50kgくらいと世界のクマさんの中では小型か中型の部類に入ります。 ツキノワグマが平素何を食べているかというと、基本的には何でも食べる雑食性ですが、植物を主食としています。
ヒグマ

ヒグマはキ田半球に広く北半球に生息するクマさんで日本では北海道のみに分布しています。そして日本に生息する陸上動物では最大級の動物です。
そのサイズは200cm~230cm、体重も150kg~250kgと言われています。
以前は本州にお生息していましたが、最後の氷河期の後、その植生の変化やツキノワグマとの生存競争の結果絶滅したとされています。
食べ物はヒグマも基本的には雑食性で意外にも植物を主食としています。 ところで北海道の定番お土産である「サケを咥えた木彫りの熊」ですが、実際のところ北海道のクマさんはあまりサケを食べていまいようです。ある調査によれば食性の中でサケへの依存度は5%程度だそうです。
正月事始め
明日12月13日はお正月の準備に取り掛かるには良い日とされる「正月事始め」です。
中国で生まれた天文学・占星術で「二十八宿」というものがあって、旧暦の12月13日は「鬼宿」と名前こそ恐ろしげですが「万事進むに大吉」と、とても縁起の良い日とされています。
江戸時代の江戸城ではそれに因んでかこの日に「煤払い」を行ったことから庶民の間でもこの日に煤払いをするようになったようです。

お正月は年神様が訪ねてこられ「五穀豊穣」「子孫繁栄」「無病息災」をもたらせてくれます。
年神様をお迎えするために家中の煤や埃を落とし気持ちよくお迎えするためにこの日から大掃除に精を出しました。
神様はさておき家中をきれいに清掃・整理することは新たな年を迎えるにあたり気持ちまで改まるものですね。

その大掃除が終われば門松にする松や、おせち料理の支度の為の薪などを採りに山に出かけました。 このことからこの日は「松迎え」とも呼ばれています。
大掃除

さて現代社会の大掃除ですが、正月事始めの煤払いにそのルーツを見出すことができます。
大掃除だけでなくおせちの準備をしたり、年賀状を書いたりと何かと忙しい年末、効率よく大掃除を終えて清々しく新年を迎えたいものです。
そこで大掃除のコツのようなものをお伝えしておきましょう。
まずは大まかな予定を立ててみてはいかがでしょうか。次の順番で進めていくと効率がいいです。
- 不用品の整理(分別したごみの収集日に要注意)
- 不用品の処分
- 掃除場所のリストアップ(完璧を望まず今年の重点個所を決めましょう)
- 掃除する箇所の順番を決めましょう
- 掃除用具・用品の在庫を確認して、必要な道具や不足しそうなものは補充しておきましょう。
- 予定に沿って進めていきましょう
4の順番の基本は以下の通りです。
- 上から下へ(例:天井→壁→床)
- 奥から手前(例:押し入れ→戸棚→テレビや家具の下)
- 細かいところや細かい作業は一番最後
とにかく完璧を狙わず重点的にやることがポイントです。 きれいになったお家の中で年賀状書き、お飾りの準備、おせち料理の準備と進めていきましょう。
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