シニアのためのカメラ・写真入門(巻頭言にかえて)

シニアの写真入門

カメラはお金がかかる趣味と思われがちですが、1台あれば気軽に写真は撮れますので、初期投資は意外と安く済みます

カメラを購入する費用こそ必要ですが、ランニングコストが少なく、誰でも挑戦しやすいカメラはシニアに人気の趣味です。
被写体を求めて外出するようになるのもメリットといえるでしょう。

撮った写真を家族や知人と共有したり、コンテストに出したりするのも生きがいにつながります
LINEなどで作品を公開すれば、趣味仲間もできるかもしれません。

最近はデジタルカメラも性能が良いですし、スマートフォンがある方は、スマートフォンのカメラ機能でも良いでしょう。
また、懐かしのフィルムカメラが再び流行しているので、まずは手元にあるカメラで始めても大丈夫です。(現像やプリント代がかかってしまうのが難点です)

写真には、何を撮らなければならない、などという決まりはありません
散歩を兼ねてカメラをもってお出かけして、そこで気に入ったものを撮る、という程度でも良いのです。
始めの内は、難しいことを考えずに手当たり次第に、とにかくたくさん撮ることが大切だと思っています。

外に出て歩くことで、心身の健康にも良い効果が期待できます。
写真を通して、家族や友人、知人とのコミュニケーションが増えるきっかけにもなるでしょう。

また良い写真が取れたら、インターネット上の画像シェアサイト「ストックフォト」に登録するのもお勧めです。
気に入ってくれた人があなたの写真を購入すると、微々たるものですが報酬もいただけます。

シニアの趣味にカメラがおすすめの理由

健康に良い

写真を趣味に持つと健康に良いというのは、昔から言われていることです。なぜなら、写真に収めたい景色や被写体を求めて、外に出歩く機会が増え、気付かず負担に感じる事なく運動量が増えるというメリットがあるからです。年齢を重ねるとともに、足腰が弱って出歩く機会が減りがちなシニアにとって、楽しみながら自然豊かな野山を歩く時間を増やせるのは、非常に健康によいことです。

人とのコミュニケーションが増える

身近にカメラを趣味に持つ方がいれば、撮影スポットを求めて一緒に出歩くなかでコミュニケーションを取る機会が増えます。また、ひとりで自分のペースで撮影したい場合でも、被写体に孫や子どもを選んだり、撮影した写真を家族や友人に見せることで会話が増えることでしょう。その他、写真コミュニティなどで写真を共有し合うこともできます。
このように、写真を趣味に持つことで、家族や趣味仲間とのコミュニケーションを取る機会が増えることは、気持ちが豊かになり心の健康に役立ちます。

脳が若返る

シニアがカメラを趣味にすることで、被写体をわくわくしながら探したり、構図を考えたり、撮影技術の取得や工夫を通して、新たな思考をする機会が増え脳の若返りが期待できます
また、指先でシャッターを押す時の集中力や緊張感、思うように撮影できた時の達成感を味わう瞬間は、高齢者であることを忘れてしまう瞬間かもしれません。さらに本格的に取り組むようになると、フォトコンテストに挑戦したり作品を自費出版したりするなど、さまざまな楽しみ方があります。

写真撮影は、認知症リスクが低くなることがわかっています。(千葉大学大学院の研究)

被写体に向き合い、構図を考え、カメラを操作して写真を撮るといった一連の動作を行うことで、趣味を楽しみながら、知らず知らずのうちに、認知機能の中でも重要な遂行機能(すいこうきのう:物事を段取り良く行う力)を鍛えています

でも始めるとなると・・・

でも始めるとなると、

・「カメラは何を選べばいいの?
・「高い買い物だから失敗したくない」「続けられるかわからない
・「カメラは持っているけど使い方がわからない
・「覚えなくてはならない数字や機能が多すぎて難しそう

等々の不安や疑問が生まれてきます。

そこで、これからの連載では、そんな不安や疑問に同世代の筆者がお答えしつつ、わかりやすい言葉でカメラ・写真のABCをお伝えしていきたいと思っていますので、よろしければお付き合いください。

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