九州八十八ヶ所百八霊場 第八十七番札所 全海山 宗像観音寺

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九州八十八所百八霊場第87番札所 九州二十四地蔵尊霊場第3番札所 全海山 宗像観音寺 九州二十四地蔵尊霊場
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九州八十八所百八霊場第87番札所 九州二十四地蔵尊霊場第3番札所 全海山 宗像観音寺

宗像観音寺は宗像大社の包括に有り、閑静な住宅地で、国道3号線バイパス光岡の信号を北へ入りJR尾園踏切手前約30m位の場所を左折した所にあります。開基の因は昭和28年に全海僧が外国航海中に度々夢の中に聖観音像が現れ当地に祀るようになり、時を経て全海僧の勧めもあって、妻、和子も仏門に帰依して“光染尼”と改名し、現在住職を務めておられます。
昭和55年高野山の承認を得て、寺号を戴き宗像観音寺となり、平成7年9月本堂を建立。境内には九州二十四地蔵第三番札所一言地蔵尊・薬師如来及び十三仏像・修行大師像・聖観音像等がお祀りされています。

九州八十八か所百八霊場~九州を周る「心巡り」の旅~より

『概略』

全海山 宗像観音寺
(御朱印)

創建

昭和27年(1952年)国崎全海師
昭和30年(1955年)観音堂建立

宗派

真言宗

ご本尊

聖観音立像(九州八十八ヶ所百八霊場ご本尊)
(お御影)

ご真言

おん あろりきゃ そわか

聖観音について

別名、観音菩薩(かんのんぼさつ)とも呼ばれ、人々を常に観ていて救いの声(音)があれば瞬く間に救済する、という意味からこの名が付けられ日本でも多く信仰されました。六観音の一つに数えられ、地獄道に迷う人々を救うとされています。
苦しんでいる者を救う時に千手観音や十一面観音などの六観音や三十三観音など、様々な姿に身を変えて救いの手を差し伸べます。変化観音と区別するために聖観音と呼ばれるようになりました
単独で祀られることも多いが、阿弥陀如来の左脇侍として勢至菩薩と共に三尊で並ぶこともあります。
ちなみに般若心経は観音菩薩の功徳を説いたものです。

住所・連絡先

福岡県宗像市東郷337 TEL 0940-36-2493
(地図)

アクセス

JR鹿児島本線東郷駅下車、タクシー5分
JR鹿児島本線東郷駅より、西鉄バス東郷警察署前下車、徒歩6分
九州自動車道 若宮インターより車20分
線路に沿って東福間駅を経て東郷警察所入口の交差点を右折し、高架を渡り、信号より右にUターンし、30m進み寺標より左折すると境内に到着
境内に駐車場あり

ご詠歌

全海の 舟に揺られて 行く岸は 慈悲の光に 染まる浄土ぞ

他の霊場札所

九州二十四地蔵尊霊場第十番

九州二十四地蔵尊霊場第十番
 霊場ご本尊・境内右手の地蔵堂内、一言地蔵尊
 ご詠歌  ありがたや 恵みも深き 宗像の 一言願い 叶う嬉しさ
 ご真言 おん かかかび さんまえ そわか
(御朱印)

仏教の古蹟の地に(第八十七番 宗像観音寺)

宗像観音寺はJR鹿児島本線の赤間駅と東郷駅の中間地点の線路の南側に伽藍を構えている。 石造りの山門はひときわ目立ちます。
境内はキチッと清掃され、参拝者はとても気持ち良くお参りが出来ます。

観音寺というお寺は全国に数多ありますが、宗像観音寺のように地名が正式な寺号に冠されているのは非常に珍しいことだそうです。

その宗像観音寺、外国航路の船員だった国崎全海師が航海中にたびたび聖観音菩薩の霊告を受けて、当地に住居を構えたことがそもそもの始まりだそうです。

全海師は日夜、観世音菩薩を念じたところ次々に不思議なことが現れたため調べてみると、元禄年間に高野山の快宣阿闍梨が全国を行脚中、この地を訪れ一堂を建立し衆生斉度を志したものの志半ばで帰らぬ人となったという仏教の古蹟だったということです。

それを知った全海師はその遺志を継ぐ決意をし、昭和30年に観音堂を建立しました。
そして昭和50年には全海師の奥様も仏門に帰依し、名も光染尼と改められ、現在では全海師の志を継がれご住職をされておられます。

さらに昭和55年、高野山の承諾を得て、現在の山号、寺号を公称することとなったそうです。

霊験あらたかな観音様に帰依する信者の方々も増え、観音堂も手狭になったことから平成8年に境内左手の一段高いところに入母屋造の大きな本堂を建立され、現在は秘仏となっている念持仏の聖観世音菩薩をご本尊としてお祀りされておられます。

その他、境内には左手に稲荷社、右手に薬師堂、そして九州二十四地蔵尊霊場の札所ともなっている地蔵堂などの小堂があります。
そのお地蔵様は、創建した全海、光染両僧は観音菩薩が霊夢により地蔵尊の建立を指示され「一言地蔵」の建立となりました。


その地蔵尊は、人々がもっている多くの願いの中で最も叶えて欲しい願い事を、一心に願えば叶えて頂ける地蔵尊だそうで、遠方からの参拝者も多いようです。

南無大師遍照金剛

宗像観音寺の近くには、世界遺産「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成要素の一つの「宗像大社」の三宮の一つの市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)をご祭神とする「辺津宮(へつぐう)」が鎮座されています。
宗像大社は、日本神話に登場する日本最古の神社の一つです。
天皇家とのつながりも深く、祭祀は天皇家が執り行っていました。

次回は九州二十四地蔵尊霊場 第五番札所「松霊山 十輪院」をお伝えしていきます。
第四番札所は、九州八十八所百八霊場第15番札所「青龍山 西教院」重複しておりますので、こちらをご参照ください。

九州二十四地蔵尊霊場 第五番札所 松霊山 十輪院

願ねがわくは
この功徳くどくをもってあまねく一切いっさいに及およぼし
われらと衆生しゅうじょうと
みなともに仏道ぶつどうを成じょうぜんことを 合掌

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