
今日5月31日は世界禁煙デーです。
世界保健機関(WHO)が1989年(平成元年)に制定した国際デーの一つです。
たばこは肺がんを始め、動脈硬化や心臓病などの発症率を高めます。
また、受動喫煙により周囲の人の健康にも害を及ぼす恐れがあります。
世界禁煙デーは、たばこを吸わないことが一般的な社会習慣となることを目指しています。

この日、禁煙マークをプリントしたTシャツを着てマラソン大会などを開き、世界的に禁煙を呼びかけています。
1995年時点で世界の喫煙者は10億1000万人であり、約5人に1人の割合となっています。
毎年世界で300万人が喫煙が原因とみられるがんや心臓病で亡くなっていて、このままでは2030年代初頭には喫煙による死亡者が年間1000万人に達するとWHOは警告しています。
ちなみに、2019年(令和元年)の「世界禁煙デー」のテーマは「タバコと肺の健康」でした。
日本では、1992年(平成4年)から5月31日~6月6日の一週間を「禁煙週間」として、厚生労働省、日本医師会、日本公衆衛生協会が主唱して禁煙運動など様々な取り組みを行っています。

2016年(平成28年)からの「禁煙週間」のテーマは「2020年、受動喫煙のない社会を目指して ~たばこの煙から子ども達をまもろう~」で、東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、禁煙と受動喫煙防止の普及啓発が行われました。
受動喫煙(じゅどうきつえん)とは

受動喫煙とは、喫煙により生じた副流煙(たばこの先から出る煙)、呼出煙(喫煙者が吐き出した煙)を発生源とする、有害物質を含む環境たばこ煙に曝露され、それを吸入することです。
受動喫煙は、たばこの先から立ち上る煙、喫煙中に落下した燃えた状態の火種、喫煙者から吐き出される息から出る煙、投棄された吸殻から立ち上る煙、目に見える煙だけからもたらされるわけではありません。
喫煙後の数十回の呼気には計測器で検知可能なレベルの粒子状物質が混在しています。

受動喫煙は、主に急性影響によって、目のかゆみ・痛み、涙、瞬目、くしゃみ、鼻閉、かゆみ、鼻汁、のどの痛み、頭痛、吐き気、咳、喘鳴、呼吸抑制、指先の血管収縮、心拍増加、皮膚温低下を引き起こします。
喫煙によって生じる環境たばこ煙の有害物質の作用です。

慢性影響により、がん、心臓疾患及び呼吸器系疾患などの様々な疾病の危険が高まります。
予防医学の観点からも受動喫煙の防止が社会的に求められている動きが世界で広がっています。
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