
今日5月28日は国際アムネスティ記念日です。
1961年(昭和36年)のこの日、政治的権力による人権侵害などから守るための国際的な民間団体アムネスティ・インターナショナルが発足しました。

アムネスティ・インターナショナル(国際人権救援機構)は、国際連合との協議資格をもつ、国際的に影響力の大きい非政府組織(NGO)です。
国際法に則って、死刑の廃止、人権擁護、難民救済など、良心の囚人を救済、支援する活動を行っています。

「アムネスティ」は恩赦を意味し、釈放要求運動に端を発します。
これは1961年、独裁政権下のポルトガルの学生2人が「自由のために!」と乾杯したため逮捕されたことを知った英国の弁護士ピーター・ベネンソンが、思想信条などが理由で囚われた人々(良心の囚人)の釈放を求める記事を新聞に投稿し、嘆願の手紙を政府に送る運動を提案したことに始まります。
この記事は欧米各国の新聞に掲載され、各国でボランティアグループが発足し、この運動にアムネスティ・インターナショナルと名がつけられました。
現在は非政府組織として、国際事務局をその発祥地であるロンドンに置いています。
その組織は国際連合にならって編成されており、事務総長が組織全体の総責任者となっています。

1970年(昭和45年)にアムネスティ・インターナショナルの日本支部として、アムネスティ日本が東京に設立されました。
人権侵害を未然に防ぐための人権教育・キャンペーン・政策提言などの活動を行っています。
また、世界中で起こっている人権侵害の存在を国内に広く伝え、人権侵害に対する活動の支援を全国に広げています。

アムネスティ・インターナショナルは、国境を超えた自発的な市民運動が「自由、正義、そして平和の礎をもたらした」として、1977年(昭和52年)にノーベル平和賞を受賞しました。
また、人権の促進と擁護に対して顕著な功績を残した組織として、翌1978年(昭和53年)に国連人権賞を受賞しています。
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