4月14日 タイタニック号の日

今日は何の日

今日4月14日はタイタニック号の日です。

1912年(明治45年)のこの日、初航海中のイギリスの大型客船「タイタニック号」が、北大西洋ニューファントランド沖で氷山に激突し、翌日未明にかけて沈没しました。

タイタニック(ロイヤルメールシップ・タイタニック)は、20世紀初頭に建造されたイギリス船籍のオーシャン・ライナーです。
ホワイト・スター・ライン社が保有するオリンピック級客船の2番船でしたが、最初の航海の途中で氷山に衝突し、その際の損傷による浸水が原因となって沈没しました。

タイタニックには当時としては高度な安全対策が施されていました。
船底は二重になっており、船体も喫水線(水面)上までの高さがある防水隔壁で16の区画に区分され、そのうちの2区画(船首部では4区画)に浸水しても沈没しない構造になっていました。
隔壁は、Gデッキより上の壁は手動でしが、下層デッキのものは船橋 (ブリッジ)からの遠隔操作で即時閉鎖できました。
各区画にも手動スイッチが設置され、15cmの浸水で自動閉鎖される機能も備わっていました。
そのため「不沈船」として喧伝され、安全を度外視した運用方法の場合を除いて21世紀の技術水準から見てもタイタニックはきわめて安全であると言われていました。

イギリスのサザンプトン港からニューヨークに向けて出発したのが4月10日、その4日後の出来事でした。
沈没に要した時間はわずか2時間40分
乗客乗員2208人のうち1513人が死亡または行方不明となる大惨事でした。
生還者数はわずか710人でした。
これは当時、海難事故における最大の死者数でした。

この事故の原因や被害には、救命設備・流氷の監視・無線電信など様々な問題が関連しており、その後の船の安全確保において多くの教訓が生かされる結果となりました。

1997年(平成9年)、ジェームズ・キャメロン監督・脚本による映画「タイタニック」として映画化されました。
主にSFアクション映画を手掛けてきたキャメロン監督が、一転して挑んだラブロマンス大作であり、主演はレオナルド・ディカプリオケイト・ウィンスレットです。
ストーリーはタイタニック号沈没の史実を交えて展開し、貧しい青年と上流階級の娘の悲恋を描いています。

この映画の興行収入は全世界で18億3500万ドルと、2009年(平成21年)の同監督による「アバター」に抜かれるまで映画史上最高の世界興行収入を記録し、ギネスブックに登録されていました。
日本における興行収入は262億円で、2001(平成13年)の宮崎駿監督による「千と千尋の神隠し」に抜かれるまで1位でした。
映画パンフレットも日本で153万部を売り上げました。

同作品は、1998年(平成10年)の第70回アカデミー賞において、作品賞、監督賞、撮影賞、歌曲賞、音楽賞、衣裳デザイン賞など11部門で受賞しました。
また、セリーヌ・ディオンが歌う主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」も大ヒットしました。

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