3月23日 世界気象デー

今日は何の日

今日3月23日は世界気象デーです。

世界気象機関WMO)が、発足10周年を記念して1960年(昭和35年)に制定しました。
日本語では「世界気象の日」とも表記されます。

1950年(昭和25年)のこの日、世界気象機関条約が発効し、国際気象機関に代わってWMOが発足しました。
翌年、気象学(気象と気候)およびオペレーショナル水文学(地球上の水循環を主な対象とする地球科学の一分野で、主として、陸地における水をその循環過程から、地域的な水のあり方・分布・移動・水収支等に主眼をおいて研究する科学)など、これらに関連する地球物理学の分野における国際連合の専門機関として登録されました。

WMOは、気象事業の国際的な標準化と改善および調整、並びに各加盟国・地域間における気象情報・資料の効率的な交換の奨励を主な業務としていて、本部はスイスのジュネーヴにあります。
そして、地球の大気の状態と挙動、大気と陸地および海洋との相互作用、大気が生み出す天候と気候、そしてその結果生じる水資源の分布に関する国連システムの権威ある発言機関です。
天候、気候、水循環には国境がないため、気象学と実用水文学の発展、およびそれらの応用から利益を得るには、地球規模での国際協力が不可欠です。

その任務は、気象学 (天気と気候)、実用水文学、および関連する地球物理学の分野に関連しています。
加盟国の国立気象水文サービス間の協力を促進し、多くの社会的および経済的領域における気象学と水文学の応用を推進することにより、人類の安全と福祉に貢献する重要な役割を担っています。

さらに、データ、情報、製品、サービスのリアルタイムまたはほぼリアルタイムでの自由かつ無制限の交換を促進しています。
これは、社会の安全とセキュリティ、社会的および経済的福祉、環境保護に関連する応用にとって重要です。

世界気象機関 は、気候と環境を監視し保護するための国際的な取り組みにおいて主導的な役割を果たしています。
他の国連機関や 気象水文機関と連携して、ユネスコや数多くの環境条約の実施を支援し、関連事項について政府に助言や評価を提供することに尽力しています。
これらの活動は、持続可能な開発と国家の幸福の確保に貢献しています。

2020年(令和2年)3月時点で、世界の186ヵ国と6地域が参加しています。
日本は1953年(昭和28年)に加盟しました。
日本の気象庁は、WMOや各国の気象機関と協力しながら、気候変動対策などの課題に取り組んでいます。

この日には、気象知識の普及や国際的な気象業務への理解を促進するため、毎年キャンペーンテーマを設けてイベントなどが開催されています。
近年のテーマとしては以下のようなものがあります。

2025年 早期警戒ギャップを共に埋めよう
2024年 気候変動対策の最前線
2023年 世代を超えた天気、気候、水の未来
2022年 早期警告と早期行動
2021年 海、私たちの気候と天気
2020年 気候と水

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