3月19日 カメラ発明記念日

今日は何の日

今日3月19日はカメラ発明記念日です。

1839年のこの日、フランスの画家・写真家のルイ・ジャック・マンデ・ダゲール(Louis Jacques Mandé Daguerre)が写真機を発明しました。

この写真機は発明者の名前をとって「ダゲレオタイプ(daguerréotype)」と呼ばれ、長時間露光させるため写真機の前で長い間じっとしていなければなりませんでしたが、大変な人気を集めましたた。
ダゲレオタイプは銀メッキをした銅板などを感光材料として使うため、日本語では「銀板写真」とも呼ばれています。

これは世界初の実用的写真撮影法であり、湿板写真技法が確立するまでの間、最も普及した写真技法でした。

ダゲレオタイプの最も大きな特徴は、ポジティブ画像をダイレクトに得る写真技術であるという点です。
ダゲレオタイプ以降に登場した写真技術では、基本的に明暗の反転したネガティブ画像を得て、そこから明暗の反転しないポジティブ画像をプリントする方式が主流だったのに対し、ダゲレオタイプは銀板上に定着されたポジティブ画像そのものが最終的に鑑賞に供される画像となります。
このことは、ダゲレオタイプで撮影された写真は一枚しか存在しないことを意味します。
またダゲレオタイプに使う銀板は不透明ですから、感光面側から像を鑑賞する形となり、左右が反転した像を見ることとなってしまいます。
接触などによって銀板上に定着した像が壊されやすいのもダゲレオタイプの欠点の一つで、ガラスなどで保護するなどの対策が必要となりました。

最初期のダゲレオタイプは感度が低いことに加えて、レンズの開放値も暗かったため、露光時間が日中屋外でも10~20分かかり、肖像写真に使えるようなものではありませんでしたが、1840年代初頭にペッツヴァールが明るいレンズを開発したほか、感光材料も改良されていったことによって、1~2分から最短で数秒程度の露光時間で済むようになりました。
これは写真湿板よりもやや高感度か、ほぼ同様の性能です。

ダゲールは当時のフランスを代表する科学者フランソワ・アラゴに新たな写真技術への推薦を求めたところ、アラゴはその有益性を認めてこれをフランス政府に推挙しました。
フランス政府は公益のため、ダゲールへ補償として終身年金を支給することで、写真技術を一般に公開しました。
その結果、銀板写真法は19世紀中期、世界中で急速に普及することになりました。

ちなみに、1977年(昭和52年)11月30日、世界初の自動焦点(オートフォーカス)カメラ「コニカC354F」が発売されたことから、11月30日は「オートフォーカスカメラの日」となっています。

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