
今日3月18日は明治村開村記念日です。
1965年(昭和40年)のこの日、名鉄が用地の寄付をはじめ財政面で全面的に援助(基金拠出)し、愛知県犬山市の入鹿池の畔に「博物館明治村」が開村・開館しました。

博物館明治村は明治時代の建築物を保存展示する野外博物館、また明治時代をコンセプトとしたテーマパークです。
明治時代の建造物などを公開し、また明治時代の歴史的資料をも収集し、社会文化の向上に寄与することを目的としています。
通称「明治村」で、管理運営は公益財団法人・明治村です。
第四高等学校(金沢大学の前身)の同窓生だった谷口吉郎(博物館明治村初代館長)と土川元夫 (名古屋鉄道会長) が、戦後の急速な経済成長の蔭で失われつつある明治時代の建築物のうち、歴史上にも文化芸術上にも価値があるものを末永く保ちたいとの意見で一致し、そのための財団設立を構想したのが「明治村」の発端です。

そして、価値ある建築物ほど現状(元の場所)のまま保存するのが最善ではあるが、1960年代当時は経済発展(新しい街づくり)が最優先された時期でもあり、次善の策として、土地開発の妨げになるなどの理由で保存が難しい(建築物の歴史的価値を認めて貰えない)ものを譲り受けて移築し、その修復・保存に努めるための財団法人を19621962年(昭和37年)7月16日に設立しました。

開村当時の展示施設は札幌電話交換局、京都聖ヨハネ教会堂、森鴎外・夏目漱石住宅など15件でしたが、2018年(平成30年)時点では67件(蒸気機関車なども含む)に達しています。
そのうち11件が重要文化財に、1件が愛知県有形文化財に指定されているほか、ほとんどの建物も登録有形文化財になっています。

鉄道資料は静態保存だけでなく、日本初の営業用電車である旧京都電気鉄道(後に京都市電)の車両(狭軌1型)や正真正銘の「陸蒸気」など、明治の車両を動態保存していることも特筆すべきことです。

敷地面積は約100万平方メートルと非常に大規模であり、その敷地面積は日本のテーマパークでは、長崎県佐世保市にあるハウステンボス、同じ名鉄インプレスが経営する犬山市にある野外民族学博物館「リトルワールド」に継ぐ、第3位を誇ります。
歴史的建造物の多さやその広さからドラマの撮影やアニメのモチーフに頻繁に使われ、また明治東亰恋伽などゲームとのコラボレーションや、夏には世界コスプレサミットのサブ会場として提供するなども行っています。
ちなみにチケット料金は、大人2500円、高校生1500円、小中学生700円、そして未就学児、明治生まれの方は無料となっています。
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