3月13日 青函トンネル開業記念日

今日は何の日

今日3月13日は青函トンネル開業記念日です。

1988年(昭和63年)のこの日、本州・青森と北海道・函館を結ぶ北海道旅客鉄道(JR北海道)の海底トンネル青函トンネル」が開通しました。
青函トンネル(せいかんトンネル)は青函隧道せいかんずいどう)とも呼ばれます。

正確には本州の青森県東津軽郡今別町浜名と北海道上磯郡知内町湯の里を結ぶトンネルです。
用途は鉄道トンネルで、青森県の中小国駅と北海道の木古内駅を結ぶJR海峡線(当時の愛称:津軽海峡線)が同日に開業しました。

1946年(昭和21年)の地質調査開始から42年の歳月がかかり、トンネル本体の建設費は計画段階で5384億円でしたが、実際には7455億円という巨費が投じられました。
また、取り付け線を含めた海峡線としての建設費は計画段階で6890億円、実際には9000億円に上りました。

青函トンネルは、全長53.85km、海底部23.30km、全長の43%が海底です。
全長としては世界最長の海底トンネルおよび三線軌条のトンネルです。
三線軌条(さんせんきじょう)とは、鉄道において軌間の異なる車両を運転するために、通常1対2本の軌条(レール)で敷設される線路について、片側のレールを共通として残り2本のレールをそれぞれの軌間に応じて敷設したもののことを言います。三線軌条は三線軌道、三線軌ともいいます。
長らく世界最長の鉄道トンネルでもありましたが、2016年6月1日にスイスのアルプス山脈を通る57.09kmのゴッタルドベーストンネルが開通し、現在では世界2位の長さです。

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当時、青森駅と函館駅を結ぶ鉄道連絡船として、日本国有鉄道(国鉄)により青函航路青函連絡船)が運航されていましたが、青函トンネルの開通により同日に廃止され、80年の歴史の幕を閉じました。

1950年代に朝鮮戦争によるものと見られる浮流機雷がしばしば津軽海峡に流入し、また1954年(昭和29年)9月26日には台風接近下において誤った気象判断によって暴風雨の中出航した連絡船のうち洞爺丸他4隻が函館港外で遭難するという大惨事(洞爺丸事故)が発生するなど、航路の安全が脅かされる事態が相次いで発生しました。
これらを受けて、第二次世界大戦前からあった本州と北海道をトンネルで結ぶ構想が一気に具体化し、船舶輸送の代替手段として長期間の工期と巨額の工費を費やして建設されることとなりました。

2016年(平成28年)3月26日に新青森駅と新函館北斗駅を結ぶ北海道新幹線が開業しました。
青函トンネルを含む区間は当初海峡線として開業しましたが、当初より整備新幹線計画に合わせて新幹線規格で建設され、前述の三線軌条を北海道新幹線が走行しています。
これに伴い、青函トンネルは在来線の海峡線と北海道新幹線の共用走行を行っています。

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