3月11日 パンダ発見の日

今日は何の日

今日3月11日はパンダ発見の日です。

1869年(明治2年)のこの日、中国・四川省の民家で、博物学に長けた伝道中のフランス人神父アルマン・ダヴィドが、地元の猟師が持っていた白と黒の奇妙な熊の毛皮を見せられました。

後日、ダヴィドはジャイアントパンダの毛皮と骨やレプリカ標本などをパリの自然歴史博物館に送り、これがきっかけとなって西洋でジャイアントパンダの存在が知られるようになり、毛皮目当てに狩猟ブームになりました。
その1年後の1870年に、研究を進めたミレー・エドワードによって、「Ailuropoda melanoleuca」(アイルロポダ・メラノレウカ)という学名が付けられました。
学名の「Ailuropoda」は古代ギリシア語で「猫」+「足」の合成語で、「melanoleuca」は同じくギリシア語で「黒白の」といった意味合いです。

前述の狩猟ブームなどの影響により、20世紀になると絶滅の危機を迎えていました。
探検家のウィリアム・ハークネスが生体をアメリカに連れて帰ろうとしましたが、病で死んでしまいました。
その後、妻のルース・ハークネスが、1936年にジャイアントパンダの幼獣を見つけて自国に連れ帰りました。
その剥製がアメリカ自然史博物館に保管されています。

クマ科に似ているが、アライグマ科に近い特徴も持っているためためクマ科に属するか、アライグマ科に属するか、独立したパンダ科(もしくは、ジャイアントパンダ科)に属するかの論争が長年繰り広げられていましたが、古生物学、形態学、分子系統学的研究の結果、近年ではクマ科に分類されています。

ジャイアントパンダについて

ジャイアントパンダ(学名:Ailuropoda melanoleuca、中国語: 大熊猫)は別名オオパンダとも呼ばれ、中国の四川、陝西、甘粛省の高山地帯に自然生息する大型のクマ科動物です。
彼らは最も識別しやすい野生動物の一つで、その特徴的な黒と白の毛皮、大きな丸い体、そして表情豊かな顔で知られています。
成体の体重は通常、100~150kgに達し、オスの方がメスよりやや大きい傾向があります。

ジャイアントパンダの食生活は非常に特殊で、主に竹を食べます
竹は栄養価が低いため、パンダは毎日大量の竹(約12~38kg)を食べて栄養を確保する必要があります。
竹以外にも、果物、野菜、時には魚や小動物を食べることもありますが、これらは彼らの食事のごく一部を占めるに過ぎません。

繁殖に関しては、ジャイアントパンダは非常に特異な行動を示します。
彼らは一般的に孤独で、特に繁殖期以外は他のパンダと交流することはほとんどありません。
メスは2~3年に一度のみ発情期を迎え、その期間は非常に短いため、繁殖の機会は限られています。

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