
今日2月27日は国際ホッキョクグマの日です。
アメリカとカナダに本部を置く動物保護団体「Polar Bears International」がホッキョクグマ(Polar bear)の絶滅の危機や彼らが直面している現状をより多くの人に知ってもらうことが目的に制定しました。
地球温暖化のため北極圏の海氷は年々小さくなり、そこに暮らしているホッキョクグマも棲み家や餌を失いつつあります。
前述団体では二酸化炭素の排出量を減らすなど地球規模での活動を呼びかけています。
また、この日には大阪市の天王寺動物園などホッキョクグマに関するイベントを実施する施設も見られます。
ホッキョクグマについて

ホッキョクグマ(北極熊)は、クマ科クマ属に分類される食肉類です。
北アメリカ大陸北部、ユーラシア大陸北部、北極圏に生息しています。
オスの大きい個体では体長250cm、体重600kgにもなるが、近年は地球温暖化の影響で小型化が進んでいるようです。

全身が白い体毛に覆われているように見えるため、シロクマ(白熊)とも呼ばれます。
多くの哺乳類の体毛がたとえ白色であっても光を透過しないのに対し、ホッキョクグマの体毛は光を透過し、内部が空洞になった特殊な構造のために、散乱光によって白く輝いて見えます。
ホッキョクグマの透明の体毛は陽光の通過を妨げず、奥にある皮膚にまで届き熱をもたらします。
もたらされた熱はぶ厚い脂肪層と体毛に保護され、容易に失われることがありません。
それに加え体毛内の空洞も、蓄熱の役割を果たすという巧みな保温機構を成立させています。
ただ、動物園などに飼育されている個体の場合、体毛の空洞に汚れが入り込むことで黄色っぽく変色したり、ときには空洞内に藻が発生し緑みがかかった色になってしまうことがあり、この状態を俗に「ミドリグマ」ともいわれています。

他種のクマと比較すると頭部は小さく、長い頸部(首)を持っています。
体は大きさの割には、耳が小さいため寒冷地に適応しています。
それらの特徴は、泳ぐ際に水の抵抗を減らすと共に、水面に顔を出して呼吸し易くするために進化したからだそうです。
その結果、何時間も氷海を泳ぐ事ができます。
足裏の肉球を除いた全身が体毛で被われています。
夏季は日光などにより、汚れや油脂の酸化などにより毛衣が黄がかる個体もいます。
また流氷に乗って長距離移動することもあり、クマの中では視力は良いほうだそうです。

ホッキョクグマは分岐分類学的にヒグマに極めて近い位置にあるそうです。
雑食獣であるクマの中で最も肉食性が強い種で、アザラシを主食とするほか、魚類、鳥類やその卵、イッカクやシロイルカなどの哺乳類、クジラなどの動物の死骸に加え、氷の溶ける季節にはコンブ、スゲ、イチゴなどの植物も食べています。

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