1月17日 防災とボランティアの日

今日は何の日

今日1月17日は防災とボランティアの日です。

1995年1月17日に発生した阪神・淡路大震災に因んで制定された記念日です。

阪神・淡路大震災では、政府や行政の対応の遅れが批判された一方で、学生を中心としたボランティア活動が活発化し、「日本のボランティア元年」と言われました。

これをきっかけに、ボランティア活動への認識を深め、災害への備えの充実強化を図る目的で、同年12月の閣議で「防災とボランティアの日」の制定が決定され、翌1996年から実施されました。この日を中心に前後3日を含む計7日間が「防災とボランティア週間」と定められています。
この週間には、災害時におけるボランティア活動や自主的な防災活動の普及のための講演会・講習会・展示会などの行事が実施されています。

また、兵庫県では、この日を「ひょうご安全の日」と定め、阪神・淡路大震災の経験と教訓を継承するとともに、いつまでも忘れることなく、安全で安心な社会づくりを期する日として、「1.17 ひょうごメモリアルウォーク」や「ひょうご安全の日 1.17のつどい」、「防災訓練」などを行っています。

阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震)

兵庫県南部地震ひょうごけんなんぶじしん)は、兵庫県南部を震源として1995年(平成7年)1月17日午前5時46分に発生した地震です。
マグニチュードは7.3、最大震度は7を記録しました。
兵庫県南部を中心に甚大な被害と発生当時戦後最多となる死者を出す阪神・淡路大震災を引き起こしました。
この地震は、日本で初めての大都市の直下を震源とする大地震で、気象庁の震度階級に震度7が導入されてから初めて最大震度7が記録された地震です。
地震の震源は野島断層(六甲・淡路島断層帯の一部)付近で、地震により断層が大きく隆起して地表にも露出しています。

この地震により、近畿圏の広域が大きな被害を受けました。
特に震源に近い神戸市の市街地(東灘区、灘区、中央区、兵庫区、長田区、須磨区)の被害は甚大で、近代都市での災害として日本国内のみならず、世界中に衝撃を与えました。
犠牲者は発生当時6434人にも達し、第二次世界大戦後に発生した自然災害では、東日本大震災が発生するまでは最悪のものでした。

ボランティア元年

阪神・淡路大震災発災時、全国から駆けつけた人たちが物資の配給や避難所の支援などを行い、「ボランティア元年」と言われています。
行政も被災して、インフラも大きく壊れた中、被災地には1年で延べ130万人ものボランティアが駆けつけました
その後、新潟県中越地震、東日本大震災などを経て仕組みが整えられ、被災地支援に欠かせない存在になっています。

以前は、災害の対応は役所や行政のやること、被災地のことは被災地で何とかするという意識がありました。
それが一気に変わったのがこの阪神・淡路大震災でした。

しかし当初、ボランティアたちは、経験もない中、自分たちができることを模索し、活動を始めました。

それと同時に、課題も出てきました。
集まったボランティアを受け入れ、その活動を調整する仕組みはなかったため、思うような活動ができず、不満がつのる現場もあったそうです。
さらに1か月あまり経つと、被災者とのかかわり方に難しさも現れてきて、被災者の思いに沿った支援とは何なのか、活動を見直す声も上がりました。
しかしその後、ボランティアの受け入れ方法や、支援のネットワークが当時の反省や教訓を基に徐々に整備されていっています。

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