1月6日 東京消防出初式

今日は何の日

今日1月6日は東京消防出初式です。

東京消防庁による「出初式でぞめしき)」は、年の初めに同庁の消防署員らが消防動作の型などを演習・披露する行事です。

1659年(万治2年)正月4日に、旗本が率いる定火消じょうびけし江戸幕府の職)が上野東照宮で一年の働きを誓ったことに由来するとされています。
当時、江戸の町は、1657年(明暦3年)に発生した「明暦の大火」により未だ焦土の中にあり、町民は苦しい復興作業にあたっていました。
東京以外でも消防関係者により、この日を中心として仕事始めの行事である「出初式」が行われます。
今では、新春恒例行事の一つであり、「出初式」は新年の季語ともなっています。

1948年(昭和23年)東京では消防本部として東京消防庁が誕生し、翌年1月15日には東京消防出初式が開催されました。
東京消防出初式は1953年(昭和28年)から1月6日の開催となり開催場所を皇居前広場、明治神宮外苑、晴海埠頭、東京ビッグサイトと変更しながら、現在は東京ビッグサイトにて毎年1月6日に行われています。
ただ、2021年(令和3年)の「東京消防出初式」は、新型コロナウイルスの感染が拡大している状況を鑑み、無観客で実施されました。

「出初式」では一斉放水・避難救助などの消防演習、梯子乗り(はしごのり)・木遣り歌(きやりうた)など伝統技能の披露、消防団・消防車のパレード、消防職員・消防団員・消防功労者に対する表彰などが行われ、そのほか地域によって様々な行事が行われています。

出初式(でぞめしき)

出初式とは、日本の消防が1月初旬に行う仕事始めの行事です。

同種のものとして、警察の「年頭視閲式」(警視庁では「年頭部隊出動訓練」)、皇宮警察では皇居で「年頭視閲式」があります。
また、伊勢神宮の神宮消防組(自衛消防隊)では出初式を「ではじめしき」と呼んでいます。

出初式の起源は江戸時代の火消による出初(でぞめ)・初出(はつで)であり、現代では消防吏員、消防団員などの消防関係者によって行われます。
主催については、各市町村ごとや消防本部ごとなど地域によって様々です。
江戸時代から明治時代にかけては1月4日に行われていたが、現代では1月6日の開催が恒例になっています。

明治維新後、1875年(明治8年)1月4日に第一回東京警視庁消防出初式が行われ、1899年(明治32年)には「消防出初式順序」が制定されました。
1929年(昭和4年)1月6日には昭和天皇臨席のもと、特設消防隊と全国消防組の親閲式が行われています。

1947年(昭和22年)4月30日、消防団令により警防団が廃止され各市町村が任意に設置する消防団が誕生しました。
1948年(昭和23年)3月7日、消防組織法と消防法が制定され消防は警察から独立して市町村が管理する自治体消防が誕生しました。
消防機関は常備消防である消防本部と非常備消防である消防団の2種類となりました。

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