1月5日 囲碁の日

今日は何の日

今日1月5日は囲碁の日です。

東京都千代田区五番町に本院を置き、囲碁の棋士を統括している公益財団法人・日本棋院が、誰もが気軽に囲碁に触れ、親しんでいただくことを目的に制定されました。

日付は「い(1)ご(5)」(囲碁)と読む語呂合わせからです。
ちなみ、関連する記念日として、1月15日は「いい碁の日」となっています。

そして、囲碁界の活動初めである「打ち初め式」が行われます。

また、囲碁の日には、初心者や子供たちを対象とした囲碁教室が多く開催されます。
これらの教室では、基本的なルールや戦略を学ぶことができ、囲碁の楽しさを実感することができます。

さらに、囲碁ファンが集まる交流イベントも各地で行われており、囲碁の日は棋士とファンが直接交流できる貴重な機会となっています。
これらのイベントを通じて、囲碁の魅力が多くの人々に伝わります。

このように囲碁の日は、囲碁の普及とともに、囲碁を通じたコミュニケーションの場を提供することで、社会に貢献もしています。

囲碁(いご)とは

囲碁とは、交互に盤上に石を置いていき、自分の石で囲んだ領域の広さを競うボードゲームの一種で、単に碁(ご)とも呼ばれます。

2人のプレイヤーが、碁石と呼ばれる白黒の石を、通常19×19の格子が描かれた碁盤と呼ばれる板へ交互に置いていきます。
ゲームの目的は、自分の色の石によって盤面のより広い領域(地)を確保する(囲う)ことです。

発祥は中国と考えられていますが、インド、チベットなど複数の説があり、囲碁の明確な起源は今のところはっきり分かっていません。
しかし、中国の論語など、古い書物には囲碁に関する内容が書かれていたり、天文学者が囲碁を宇宙になぞらえて思考したり、占いの一つとして使われたり、皇帝が子供への教えに使ったという伝説もあるそうです。
いずれにしても2000年以上前から東アジアを中心に親しまれてきました。
日本でも平安時代から広く親しまれ、枕草子や源氏物語といった古典作品にも数多く登場しています。
そして、一般には、戦略を立てたり、政治や人生に見立ててシミュレーションをするゲームのように広まっていったそうです。
戦国期には武将のたしなみでもあり、庶民にも広く普及しました。

日本語では「囲碁を打つ」と表現します。
また、数多くの囲碁用語は日本語の慣用句としても定着しています。

「これ以上はダメかもしれない」の「駄目」という語句は日常的に使います。
これは元々は囲碁用語なんです。
「駄目」は囲碁で両者の陣地の間にあってどちらの所有にもならない目、陣地のことを言うのだそうです。
それが一般化して、不可能なこと、好ましくない状態のこと、効果がないこと、してはいけないこと等の意味を含むようになりました。
また、「布石を打つ」の「布石」、「国のために捨石となって働く」の「捨石」、「時代の大局を見る」の「大局」なども囲碁用語から一般的に広まった言葉です。

日本棋院について

日本棋院は、1924年(大正13年)7月17日に設立された団体で、日本の伝統文化である棋道の継承・発展を図るとともに、棋士の健全な育成を行い、囲碁を通して文化の向上に資することを目的としています。

約300人の棋士が所属する他、職員として事務員や同院発行の出版物をまとめる記者などが所属しています。
発行する機関誌として、月刊『碁ワールド』、年刊『囲碁年鑑』があり、入門者向け雑誌として『囲碁未来』、週刊誌として『週刊碁』があります。

施設としては、東京に東京本院、有楽町囲碁センター、大阪に関西総本部、梅田囲碁サロン、名古屋に中部総本部があります。
その他、日本国外のブラジル・サンパウロに南米本部、オランダ・アムステルフェーンにヨーロッパ囲碁文化センター、アメリカ・シアトルにアメリカ西部囲碁センターがあり、海外普及の拠点となっています。

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